ライカジオシステムズ、自律飛行型レーザースキャナー「BLK2FLY」を展示。[CSPI-EXPO 2025]
近年、レーザースキャナーを活用して建物や土地の点群データを取得し、工事や管理に活用する動きが盛んだ。とくにドローンはLiDARなどを搭載し、空中からの測量に活用されている。ただ、この場合、ペイロードとして測量機器を搭載するためドローンは大型の産業機を準備する必要が生じる。
ライカジオシステムズは従来から開発・販売していた手持ちや固定して使えるレーザースキャナーをドローンに一体化させ、「自律飛行型レーザースキャナー」として販売売している。これが「BLK2FLY」だ。一般的なドローンと比較して特徴となっているのが、機体前部の形状。黒いガードに覆われたドームになっており、この中にLiDARセンサーが格納されている。また、機体と一体となったプロペラガードの先頭部にもカメラを搭載しており、LiDARと組み合わせて点群データやビジュアルSLAMの取得を行える。
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機体の左右のプロペラガード内にもカメラが付いており、障害物回避に活用する
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機体はタブレット端末と接続させ、表示された地図でエリアを選択すると、アプリ側で飛行ルートを決め、自動的に飛行する。また、衝突回避能力も高く、ドローンの操縦に慣れていない人でも容易に扱えるように設計されている。
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バッテリーはホットスワップに対応
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「屋内では固定式の機器、屋外はBLK2FLYを使用すれば、素早く詳細なデータが取れますよ」と担当者は活用方法を解説してくれた。100g以上の機体になるため航空法上の各種規制の対象にはなるが、ちょっとデータを取得したい際に、ぱっと持ち出して手軽にデータを得られるため、建築土木の現場では重宝されているという。
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点群とビジュアルのデータの取得画面
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ライカジオシステムズ