【鎌倉 イベントレポ】蒲原元 絵画個展『小さな絵のくら』-想像の扉を開く、小さな油絵の世界
蒲原元さんの絵画個展に行ってきました。
2025年6月24日から29日まで開催されている、画家・蒲原元さんの絵画個展『小さな絵のくら』を見てきました。
場所は、素敵な企画が多く開かれているKATACOTO GALLERY。
扉を開けると、そこは絵の蔵
ギャラリーに一歩足を踏み入れた瞬間、そこには壁いっぱいに小さな油絵がずらり。
木の温もりを感じるkatacotoギャラリーの空間に、蒲原さんの作品が溶け込んでいました。
見る人の想像に委ねる。
蒲原さんの絵は、一枚一枚に物語があるように見えますが、実はどの作品にも明確な「意味」はありません。
すべて、見る人の想像に委ねられています。
「絵の意味は人の捉え方によって違う」と蒲原さんが話してくれました。
だからこそ、絵の前に立つと「これは何だろう?」「どんな風景なんだろう?」と、自然に自分の中で物語を作ってしまいます。
気になった作品たち
全て素敵だったのですが、特に気になったのがこちらの作品たち。
柔らかいグリーンや植物のような色味が素敵。
油絵の重なりの中に潜む緑は、どこか湿度を含んだ空気を閉じ込めているようで、初夏の鎌倉にぴったりだと感じました。
POPにも使われていたこの絵。
華やかな黄色が目を惹きますね。
時計もありました。
これを置いたら一気に素敵なお部屋になりそう。
マッチしすぎて気づかなかったのですが、この暖簾もこの日のために作ったそうです。
このギャラリーにぴったりですね。
気にならなくなったら完成
作品を眺めていると、どこで完成とするのか気になって蒲原さんに聞いてみました。
「気にならなくなったら完成です」
その言葉がとても印象的でした。
筆を置くタイミングに、正解はなく、描き手の心が“もういいな”と思った瞬間に、その絵は完成するなんて面白いですね。
30年の画業、そして小さな絵への挑戦
画家として30年。これまで数々の個展を開き、大きなキャンバスに向き合ってきた蒲原さん。
今回の展示『小さな絵のくら』は、その名の通り小さな絵だけを集めた初めての試みだそうです。
大きな作品に比べて、見る人との距離がぐっと近くなるからこそ、見る側の想像力が一層膨らみますね。
これからは鎌倉を中心に
鎌倉に住んでいる蒲原さん。
もっと大きな会場で大きい絵を展示してきたそうですが、日本では小さい絵の方が喜ばれるらしいです。
これからは鎌倉を中心に活動していこうと思っているんです。とおっしゃっていました。
今後の展示も楽しみです。
とても素敵な展示でした。
katacotoギャラリーの柔らかな空間に並んだ、蒲原元さんの小さな油絵たち。
どれも言葉で説明できないけれど、どれも自分だけの物語が生まれる一枚でした。
今後も湘南地域で展示があるそうなので、ぜひ立ち寄ってみてください。
蒲原元 絵画個展『小さな絵のくら』
開催期間
2025年6月24日(火)~6月29日(日)
11:00-17:00(最終日は16:00まで)
開催場所
KATACOTO GALLERY
住所:神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-1-21
JR横須賀線「鎌倉」駅西口 徒歩5分
【関連リンク】
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