中学校給食献立コン 東高津・天野さん市長賞 福田市長「バランスに感動」
中学生が給食の献立を考える「中学校給食献立コンクール」で、東高津中学校(高津区)2年生の天野塁さん(14)が市長賞に輝き、1月31日、同校で表彰式と試食会が行われた。
コンクールは、市立中学に通う生徒たちに食への理解を深めてもらうことを目的に、2018年度に始まった。市制100周年の今年は、「これからの100年に向けて川崎の子どもたちに伝えていきたい献立」がテーマ。計28校から過去最多の2075点の献立案が集まり、6千票を超える生徒投票などによる審査の結果、最優秀賞にあたる市長賞に天野さんの献立が選ばれた。
天野さんは、「栄養バランス満点!風味豊かな彩り給食」をテーマに、「じゃがいもと鶏肉の甘辛炒め」を主菜、「ピリ辛ナムル」を副菜に、汁物には冬らしい「しょうがの根菜汁」を考案。市内の強豪チームでサッカーに打ち込む天野さん。体力づくりを意識し、鶏肉を中心にメニューを組み立てた。しょうがを入れる汁物のアイデアは、「お母さんに相談したらアドバイスをくれた」という。
この日は東高津中で表彰式の後、福田市長が天野さんのクラスで生徒と一緒に市長賞の献立を試食。笑顔で完食し、「バランスが素晴らしい」と感心しきりだった。
またコンクールの「保護者部門」は、柿本勝栄(かつえ)さん(宮崎中/宮前区)の献立が最優秀賞を受賞。この献立も、2月に給食として提供される。