SNS型ロマンス詐欺で4000万円超えの被害 上越市の30代男性
上越警察署は2024年6月4日、上越市の30代男性が、SNSなどを通じて対面することなく恋愛感情や親近感を抱かせて金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」の被害に遭い、現金約3800万円と暗号資産で時価約240万円分をだまし取られたと発表した。
発表などによると昨年12月中旬、男性の携帯電話に自称外国人の38歳女性から外国語でショートメッセージが届き、やりとりをするうちに会話が弾み、その後SNSで2週間ほどメッセージを重ねると、「私の会社が仮想通貨のトレードで多くの利益を得ている。一緒に投資をしよう」と誘われた。信用した男性は今年1月上旬から3月下旬まで19回にわたり、指定された口座に現金合計約3800万円を振り込み、インストールさせられた投資アプリで暗号資産時価約240万円分を指定先に送金してだまし取られた。投資の利益を出金しようとしたところ、15万ドルと多額の費用を請求されたため不審に思い、知人などに相談して被害に気付いた。
同署によると、1月上旬に投資の利益として約8万円が男性の口座に振り込まれ「信用してしまったようだ」という。「高齢者だけでなくさまざまな世代が被害に遭っているので、SNSでの投資の話には十分気を付けて」と注意を呼び掛けている。