朝霧駅から歩いてすぐ!住宅街にあらわれる『狩口台きつね塚古墳』でパワーを感じてきた 神戸市
全国最多の古墳数を誇る兵庫県。その遺跡たちは知られていないことも多く、謎に包まれています。特に垂水区には県下最大の前方後円墳『五色塚古墳』がありますが、そのほかにも住宅街に突然あらわれる面白い古墳があるのでご紹介します。
場所はJR朝霧駅から東方面へ歩いて10分。朝霧駅は「明石市」なのですが、古墳があるのは「神戸市垂水区」です。
住宅街の中を進んでいくと、こんもりとした緑地を発見!「きつね塚古墳」と書かれた看板があり、階段を上っていくことができます。
上り切ると、円墳が目の前に!真ん中には階段があり、円墳の上にあがることができるみたいです。
まずは周りを一周。横からみると少し斜面になっていることが分かります。文献によると円墳部分の直径は24mだそう。
周りにある道のような場所、実はもともと円墳に掘られていた二重の堀で、この円墳が作られたとみられる西暦580年ごろにはあまり例を見ない珍しい様式なのだそう。外側の堀の直径は52mとなっています。
続いては真ん中の階段を使って、円墳に上ってみることに!
上段部分は平らになっており、木が茂っています。風が通って涼しい♡そこまでの高さはなく、周りは住宅街なので海などを見ることはできませんが、この円墳が作られた時代にはどんな景色が見渡せたのか…ロマンが広がる時間となりました♡
中からは馬具や土器が見つかっており、これらの出土品は神戸市の「有形文化財」に指定され、西神中央公園内の「神戸市埋蔵文化財センター」に収蔵されているそう。古代のパワーを感じられる場所に、足を運んでみてはいかがでしょうか?
場所
狩口台きつね塚古墳
(神戸市垂水区狩口台7丁目5)