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飼い主が誤解しやすい『犬の仕草』4つ 喜んでいるわけじゃない?ストレスや不安が原因の可能性も

わんちゃんホンポ

飼い主が誤解しやすい「犬の仕草」

愛犬の可愛い仕草は、飼い主として癒されますよね。人間の言葉が話せない分仕草でなにかを伝えようとしてきていると思うと、なにか仕草を目にしたらすぐにでも対応してあげたくなるかと思います。

しかし本当に、愛犬はその意味でその仕草を見せているのか、考えたことはありますか?

実は犬の仕草には、一般的に知られている以外の意味も含まれている場合もあることを知っておく必要があります。もし愛犬の仕草の意味を誤解していたとしたら、もしかしたら今までずっと、愛犬の意思とは違った対応をしてしまっていたかもしれません。

そこで今回は、飼い主が誤解しやすい「犬の仕草」について解説します。愛犬からの信頼をなくしてしまわないためにも、ぜひこの機会に今一度確認をしておきましょう。

1.尻尾を振る

犬の仕草で最も勘違いされやすいのが、「尻尾を振る」という仕草です。

たいていの場合、犬が尻尾をぶんぶんと振り回すように振っているときというのは「うれしい」「楽しい」というポジティブな感情の時と言われています。

しかし実は、犬の尻尾というのはとても複雑な感情表現をする場所です。実は嬉しいときや楽しい場合のみならず、興奮している時や怖がっている時、緊張している時でも振られていることがあるのです。

ポイントは、「尻尾が降られている位置の高さ」と「振っているスピード」です。

高い位置で振られている場合は、興奮している状態が多いでしょう。これが楽しい気持ちの興奮なのか、威嚇をしようとしている興奮なのかは、犬の顔付きなどと合わせて観察した上で判断します。

愛犬のしっぽが体と同じような高さでゆっくり振られている場合は、警戒や不安などの気持ちが表れている、と言われています。

この場合も犬の表情を確認し、固くなっていたり耳が後ろに傾いていたりした場合は、かなり不安が強い状態なので、急ぎ不安になる原因を取り除く等の対策をしてあげるとよいでしょう。

2.あくびをする

あくびとは、人間の場合脳に酸素が足りなくなっていたり、眠かったり退屈だったりする際にでるものです。もちろん犬の場合も、極端に眠い場合などは同じような状態であくびをすることもあります。

しかし、「今絶対眠くないよね?」という場面でも、犬はあくびをすることがあります。

これは犬の「カーミングシグナル」と言われる仕草で、目の前の相手に向かって「落ち着いてほしい」「自分は落ち着きたい」ということを伝えたいときに起こります。つまり、不安や緊張を和らげたい気持ちの表れなんですね。

悪戯をして叱っているのにあくびをした場合、ちゃんと聞いていないのではなく、犬があなたに「落ち着いて」と言っているのです。

3.腹を見せる

完全に室内で生活している犬などは、外敵を警戒する必要がなく、眠るときなどもリラックスして脱力する子が多いです。その際、いわゆる「へそ天」と言われるあおむけ寝をする子も少なくありません。無防備な姿勢で、飼い主を信頼していると感じる方も多いでしょう。

もちろんゴロンと横になってへそ天になる子の場合、ほとんどはその空間やその瞬間にリラックスしているといって間違いありません。しかしそれとは別に、犬にとっておなかを見せるというのは「降参」「敵対する意思はない」という意味もあるのです。

飼い主の前にやってきていきなりごろんとひっくり返った時の尻尾の位置や耳の様子を観察してみましょう。尻尾が足の間からおなかの上に乗せられ動かない場合はおそらく耳などもぺたんと後ろに寝かされていると思われます。

このような場合、犬は強いストレスや緊張を覚えており、「もうやめて」「降参するから」と言っているといって良いでしょう。

4.首を傾げる

犬に話しかけて小首をかしげるような仕草をされると、かわいくてかわいくてたまらなくなります。相槌を打っているかのようにも見えるこちらの仕草ですが、実は犬たちがより「音を捉えよう」としている行動だと言われています。

首を傾げることで耳の角度を変え、多くの音を耳に取り入れ観察をしようとしているんですね。

ただし、あまり頻繁に首を傾げたり、耳を気にするような素振りが多くなるようでしたら、「外耳炎」「中耳炎」などの病気の可能性もあるため、その場合は動物病院を受診してみてください。

まとめ

今回は、飼い主が誤解しやすい「犬の仕草」について解説しました。

犬は人間の言葉を使えない代わりに、様々な仕草を使って感情を表そうとしてくれます。その行動にはそれぞれ犬なりの理由があり、それを人が誤解したまま受け取ってしまうと、犬とのコミュニケーションがとりにくくなってしまうでしょう。

犬の仕草や表情が表す気持ち、行動の理由を受け取ってあげられるよう、日々の観察や声掛けは大切ですね。

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