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予算5000円で東京駅からどこまで遠くに行けるのか? 北と南に分かれて対決したら激戦だった!

ロケットニュース24

5000円でどこまで遠くに行けるのだろうか? ある日のこと、ふとそんな疑問が湧き、海外旅行の達人の編集長GO羽鳥に尋ねてみたが、彼もわからないという。

そこで! 実際に予算5000円でどこまで行けるのかを、私(佐藤)と羽鳥の2人で確かめることにした。ただ確かめるだけでは面白くないので、北と南に分かれてより遠くに行くことを競う対決を行ったのである。

朝9時に出発して夕方17時まで移動を続け、最終的にお互いの東京駅までの直線距離を確かめたところ、予想外の激戦になったぞ!

・予算5000円、北と南にわかれて距離を競う

9月某日、東京駅丸の内口を出た広場に9時に集合することになっていた。ところが、羽鳥はJR中央線と東京メトロ丸の内線を乗り間違えて、2~3分遅れると連絡があった。

海外旅行は達人級なのに、都内で東京行きの電車の乗り間違えるとは。東京出身者なのになぜだ。出発前から幸先悪いな……。

ということで、2人揃ったところで今回の対決のルール説明

1.交通費は5000円まで
2.17時の段階での到達地点から、東京駅までの直線距離をGoogleマップで計測
3.より距離を稼いだ方が勝ち

とてもシンプルだ。ただ遠くに行けばいい。ただし予算は5000円なので、移動手段はある程度限られるだろう。とはいえ予算を使い切ったとしても、時間内なら歩いてさらに距離を稼いでもよいのである。

純粋に南北で対決したいところではあるが、南方面は太平洋にぶつかってしまうので、西・東に向かうのもOK。とにかく東京駅から遠くに行ければいい

それで、南北どちらに向かって行くかは、コイントスで決めることにした。表が出たら北へ。裏なら南へ。

羽鳥がトスしたところ、表が出たので羽鳥が北。私が南となった。実は直前の彼の希望は南だった。私もひそかに北に行きたいところではあったが、結果は逆。仕方ない、こういうのは運次第。旅は風まかせだ。なるようになるだろう。

ってことで、早速対決開始! それぞれの方向へとわかれたのであった。

なお、お互いの状況を把握するために、12時と15時にビデオ通話で連絡を取り合うことになっている。また、記録として1時間おきにビデオ撮影することにもなっている。さて、我々はどこまで遠くに離れることができるのか!?

・とにかく遠くへ

南行きが決まった私は、まず東海道本線で西に向かって行くことにした。南下するにも限界があるので、とにかく西を目指すことにする。

私は今年2月と5月に東海地方に出かけている。まさか再び東海に赴くことになるとは、しかもこんな形で。もしかすると、よほど縁があるのかもしれない。

さて、とりあえず熱海に向かって行くことにする。東海道本線、乗り換えなしで1時間53分、乗車料金は1980円である。11時半頃に到着予定なので、そこまで行って昼食を摂ることにしよう。

一方の羽鳥は、仙台行きの高速バスに乗るつもりだったのだが、すでに満席だったためにとりあえず10時発のいわき行きで北上することを決めた。乗車料金は3800円だ。

~~ 10:00 ~~

私はまもなく戸塚に到着する電車の中。出発してまだ1時間も経っていない。熱海までとはいえ、各駅停車で到達する道のりは長い……。

羽鳥はまだ出発したばかり。のんびり構えて13時の到着を待つだけである。

~~ 11:00 ~~

私は変わらず電車の中。まもなく根府川に差し掛かるところ。車窓から太平洋が見えて、少しテンションが上がった。

羽鳥はその頃、高速道路を北上中。人の乗り降りが少ない分、電車よりもバスの方が快適に見える。

~~ 11:30過ぎ ~~

佐藤の現在地は熱海。

私は熱海に到着した。コロナ直前の2020年以来の訪問になるかな。駅前に足湯ができていたなんて知らなかった。

今日は連休明けの9月16日だ。にも関わらず、人通りが多いな。以前にも増して若い人が多い気がする。やっぱ変わらず人気の観光スポットなんだねえ。

ゆっくり観光している時間はない。とりあえず気晴らしと昼食で降りただけなので、急いでご飯を食べないとな。

とにかくどこのお店も混みあっているので、比較的並んでなさそうな和食のお店に飛び込んだ。本当は海鮮丼か何かを食べたかったけど、なかったので煮魚定食(税込1400円)を注文。

ふらりと入ったお店だったけど、とても味がよくて、特にご飯の美味しさには感動してしまった。カレイの煮つけも上品で優しい味わい。久しぶりに美味しい和定食を食べたかも。

その辺にシュークリームやプリンのお店があって、甘いモノも食べておきたかったんだけど、全部行列。待っていられないから、「のむいちご大福」(税込600円)とやらを頂きました。

いちごと餡子をブレンドしたドリンクで、確かに大福っぽい。求肥が大福の皮っぽくてよかったんだけど、これがやたらとストローに詰まって大変だった……。

~~ 12:00 ~~

定時のビデオ通話の時間である。羽鳥につないでみたところ、バスに乗車中で会話はほぼできなかった。だが、彼は今茨城を走行中であることはわかった。私が熱海にいると伝えると驚いた様子。さて、まだ旅は序盤戦。お互いこれからが移動の本番である。

~~ 13:00 ~~

熱海を離れた私は再び東海道本線。豊橋行きに乗り込み、次は一路浜松を目指す。乗車料金は2640円、乗車時間は2時間34分。また電車でジッとし続ける時間が続く……。

この時、東田子の浦に向かう車窓から、富士山を撮りたいと思ったのに、まったく見えなかった。残念……。

同じ頃、羽鳥はいわき駅に到着していた。バスから解放された羽鳥の笑顔は明るい。というのも、自由時間が2時間もあるからだ。いわき駅から常磐線で北上するわけだが、乗り換えの都合で2時間の空き時間になったというわけ。

~~ 14:00 ~~

西焼津に停車中。あと1時間で浜松。そこまで行けば電車を降りられる。もう少しのガマンだ……。

羽鳥の現在地、いわき市。

時間にゆとりのある羽鳥はいわき市内を探索していた。小名浜港で獲れる海産物を販売している「鮮場やっちゃば いわきの台所」を訪ねていた。

そこで新鮮な魚介類をふんだんに使った海鮮丼に舌鼓をうつ。後のこの写真を見て、私は大いに嫉妬したのはいうまでもない。熱海で海鮮丼食いたかったなあ……。

~~ 15:00 ~~

定時のビデオ通話の時間だったが、お互い都合が悪かったので、30分後に通話。私は浜松で降りた後に再び東海道本線に乗り直して、残り380円で行ける限界、鷲津駅まで向かう途中だった。

一方羽鳥はいわき駅から常磐線で行ける限界の小高駅に出発する直前。

そこで初めて「いわき」の文字を見た私は驚いた。「もうそんなとこまで行ってんの!?」と。しかし羽鳥は2時間もこの街にいたわけだ。

そうして、15時50分頃に私は鷲津の駅を降りた。

私の取り得る手段は徒歩しかない。あと残り1時間20分。ただただ西に向かって歩き続けるのみ。歩くのには自信がある。普段よりも少し早歩きでとにかく進むべし!

この日は秋とは思えないほど暑かったけど、気合いで歩き続けるぞ!

一方羽鳥は浪江町を過ぎた先にある小高駅へと向かっていた。

電車の窓から海が見えて大はしゃぎ! 割と早い段階で海を目にした私と違って、彼はずっと山間の高速道路を走ってきている。終盤で見えた海にはしゃぐのもムリはない。

私は歩く、ただ歩く。ひたすら歩く。それしかない。それにしても、コンビニがないなあ~。自販機でもいいのに、それもない。もう水がなくなったんだよ。喉、乾いたな~。

ようやくローソンを発見したので駆け込んで、缶コーヒーをゴクリ。こういう時は甘いのが欲しくなるんだよなあ。

羽鳥は1時間の乗車を経て小高駅に到着。この時、時間は16時40分頃だ。ここまでの乗車料金は1170円。バスと合わせて4970円になっていた。

ちなみにこの駅は無人で、乗車券は専用のボックスで回収するという仕組み。無人駅ならではである。

残された時間は少ないけど、できるだけ距離を稼ぐために、羽鳥も歩き始めた。

私は、新所原駅までたどり着くべく歩みを進めていたのだが、あと100メートルというとこで17時になってしまった。ちょうど、どこかの施設の17時知らせるチャイム「夕焼けこやけ」が流れている。終わった、8時間にも及ぶ移動は終わったんだな。

~~ 17:00 ~~

移動を終えて、最後のビデオ通話である。時間内に新所原駅にたどり着かなかったが、通話のために駅まで移動。ベンチに腰かけて羽鳥に連絡をとると、何もない道をただひたすらに歩いていた。対決は終わったけど海を見るために、歩いているそうだ。

2人の最終到達点は、私が静岡県湖西市駅南、線路沿いの路上。羽鳥が福島県南相馬市小高区の県道260号線上だった。

Googleマップの距離測定機能で計測した、お互いの東京駅からの直線距離は……

佐藤 233km
羽鳥 237km

佐藤「負けたーーーーーッ!」

羽鳥「勝ったーーー! やったーーーーーーッ!!!!」

喜びのあまりに突然駆け出す羽鳥。

羽鳥「あーーひゃひゃひゃひゃーーーーーーッ!!!!!!」

ということで、北と南に分かれての移動対決はわずか4kmという僅差で羽鳥が勝利した。5000円でも意外と遠くまで行けた上に、訪ねたことのない場所に足を運ぶことが出来て大変満足している。

また、定時連絡で何となくお互いの位置を把握できた点もよかった。対決に適度な緊張感が生まれて、よりゲーム性を高められたと思う。この対決の様子は動画にもまとめているで、ぜひそちらもご覧ください

さて、次はどんなルールで遠くへ行こうか。再び対戦できる機会を楽しみにしている。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:GoogleMaps

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