本の世界を忠実に再現 神戸海洋博物館で開催中の「わけあって絶滅しました。展」に仰天! 神戸市
9月19日から10月13日(月・祝)の期間、神戸市中央区にある『神戸海洋博物館』では累計発行部数100万部を突破した大人気図鑑『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)の特別展が開催されています。
館内に入ると、巨大なトリケラトプスの頭骨がお出迎え。あまりの大きさに思わず「デカッ!」と声が出てしまいました。
奥には、ステラーカイギュウのBIGぬいぐるみが。「展示品はこの子が案内してくれるつくりになっています」と担当者。
ワクワクしながら展示エリアに入ると、そこには絵本の世界を忠実に再現した様子が!わたしたち人類が誕生するよりはるか昔に栄えていた生き物たちがなぜ絶滅してしまったのか、その謎が紐解かれます。ドキドキですね★
中は、三葉虫などが栄えた古生代→ティラノサウルスなどの恐竜が誕生した中生代→そして私たち人類の祖先である類人猿が登場する新生代の順に進んでいきます。
なかでも、注目は子ども人気の高い中生代の“恐竜”ゾーン。
全盛期、陸・海・空の3つすべてを制覇した王者・は虫類。館内はその当時の様子を再現したつくりになっています。プテラノドンなどの翼竜が悠々と羽を広げて飛んでいるかのようなビジュアルは、まるで絵本の世界から恐竜がそのまま飛び出してきたようで、度肝を抜かれました。
これは子どもにとっても、そして子ども心を忘れていない大人のお客さんにとってもたまりませんね。
本物の化石やはく製に近い距離で触れ合うことのできる点など、見どころの多い本展ですが、なかでも一番の注目は「なぜ絶滅してしまったのか」という点。
展示場内にはあまたの生物たちの絶滅理由が所狭しと展示されていますが、中には「おしっこのしすぎで絶滅」という「え、そんなものまで!?」という理由のものも。
ちなみに、古代生物たちが絶滅してしまった理由で一番多いのは、「りふじんな環境の変化」なんだそう。(2位「ライバルの出現」、3位「人間のせい」)。かわいそう…。
実際に触れるダチョウの卵もありましたよ。なぜ絶滅寸前の鳥類が多い中、ダチョウが生き残れたのかについての謎を解き明かしたい人は、会場へGO!
会場の末尾には、人類が生物を狩りつくしてしまった歴史に触れながら、「いかに地球上の多様性を守っていくか」という子どもたちに向けたメッセージが。そんな想いが込められていたなんて…と胸を打たれると同時に、このコンセプトを嚙み締めたうえでもう一度1から展覧会を巡ってみたいな、と思わせてくれる充実した展示内容になっていました。
ひとしきり会場を堪能した後は、みなさんお待ちかねのグッズコーナーへ。一番人気はもちろん「わけあって絶滅しました。」の書籍ですが、普段使いできるステーショナリーやお土産に喜ばれるお菓子も好評なんだそう。
また、土日祝限定で遊んで学べる「アンモナイト堀り」体験(1回500円)も開催されており、こちらは外に行列ができるほどの盛況っぷり。
未来を担う子どもたちが遊んで、体験して、将来につながる学びを獲得してくれたらいいな、そんな気持ちになった一日でした。
会期
2025年9月19日(金)~ 10月13日(月・祝)
場所
神戸海洋博物館 1階講堂、2階企画展示室
(神戸市中央区波止場町2‐2)
時間
10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
料金
●観覧料
大人・小人 700円(別途入館料が必要です)
●入館料
大人 900円、小・中・高校生 400円(カワサキワールドの入館料含む)
休館日
月曜日
※10月13日(月・祝日)は開館し、翌日休館
主催
神戸海洋博物館