野菜たっぷり!笑みがこぼれるごはん屋さん 山口市「お食事とお弁当のお店 百笑屋」
桜の開花も待ち遠しいこの季節。日に日に暖かくなる春の陽気に誘われて、おでかけを楽しみたくなる方も多いのではないでしょうか。
お店でおいしい食事をいただくも良し、テイクアウトしたお弁当を持って外でいただくのも良し!旬の野菜がたっぷり味わえる山口市のごはん屋さん「お食事とお弁当のお店 百笑屋」をご紹介します。
古民家の落ち着いた空間
お食事とお弁当のお店 百笑屋(山口県山口市矢原1179-4)は、古民家を活用して営業しています。
店内も古民家の風合いを活かした落ち着いた空間。幅広い年代の方がお食事しやすいテーブル席です。
店内のあちらこちらには焼き物や雑貨などが飾られていて、骨とう品の数々も楽しめます。
冬場は1階フロアのみですが、これから暖かくなると2階席でもお食事をいただくことができます。
2階は開放感のある空間。こちらにも、様々な骨とう品などが並んでいて、遊び心のある素敵な空間でした。
「お品書き」もとても素敵なんですよ。
温かみのある文字と食事のイラストが美しい里山の風景とともに描かれています。店主自ら描いたそうで、眺めているとほっこり温かい気持ちになり、ますます、お食事も楽しみになってきます!
体も心も喜ぶ、野菜たっぷりごはん
迷うほどのたくさんのメニューから選んだのは、一番人気のこちら。
のだて御膳 2,500円(前日までの予約で2,200円)
なんと、こちらの「のだて御膳」は、前日までに予約をすると300円割引していただけるとのこと。お値段はもとより、野菜たっぷりの充実した品数も人気の理由の一つです。
まず、最初に運ばれてくるのは、お抹茶です。
添えられているのは「きなこねじり」。和の素材を使用したお菓子の自然な甘みとお抹茶の味わいで、なんだか口の中もリセットされるような気もします。
店主の方が、以前、湯田温泉にあった料亭で食前にお抹茶をいただいた経験があり、西の京・山口としてお抹茶をいただく文化も受け継いでいけたらと提供をしているそうですよ。
続いて登場するのが、引き出し式の重箱。
こちらには、お煮しめやきんぴらなどを小鉢にちりばめたおばんざいをはじめ、天ぷらやお刺身、豆腐のごしんじょの吸い物などが詰まっています。一つ一つ引き出しを開けるのが楽しみで、どれから食べようか迷ってしまいます!
このおばんざいだけでも、およそ20種類の食材を使用しているとのこと。旬の蕗や菜花などをはじめ、野菜たっぷり!どれも素材の美味しさや食感を活かしていて美味しいんです。
優しい味わいのものもあれば、食べてみると意外としっかりとした味わいのものもあり、ちょっとずつ食べながらいろんな料理を堪能できるのが楽しかったですよ。
ちなみに、包みにくるまれているのは、里芋の煮つけを揚げたもの。何が入っているんだろう?と、包みを開けるのもワクワクします。
この他にも、サラダやスープ、阿知須牛のハンバーグなどが次々と運ばれてきます。
なかでも、人気の料理がこちらの2品。
黒米と生姜の雑炊
こちらは生姜がピリッと効いているんですが、その辛味と優しい出汁が上手く合っていて、なんだかクセになる美味しさ。黒米のモチモチ、プチプチの食感も良く、ファンが多いのもうなずけます。
そして、もう一品がこちら。
れんこんとごぼうのスープ
れんこんとごぼうの自然な甘みやうまみに加えて、隠し味のしょうがもアクセントになっていて、なんだかホッとするような優しくて深い味わい。それもそのはず、なんと、手作業で擦ったれんこんとごぼうを3日間も煮込んでいるとのこと。時間をかけて煮込まないと素材のうま味がでないそうで、手間暇がかかった一品なんです。
雑炊もスープもそれぞれにファンが多く、これを楽しみに訪れるお客さんも多いとのことでした。
そして、最後には、デザートプレートも登場します。自家製のりんごのコンポートのほか、フルーツやアイス、チョコレートケーキなどがワンプレートにまとめられていて、お腹いっぱいでもペロリと食べられちゃいますね。
野菜はもちろん、料理のボリュームもたっぷりの「のだて御膳」。こんなに食べ切れるの?と思いますが、野菜中心のメニューなので美味しくいただけちゃいます。ご年配の女性も、残すことなく召し上がる方が多いそう。野菜たっぷりのお食事からスイーツまで、お腹も心も満たされる料理の数々が人気の秘密でもあるようです。
この他にも、日替わりメニューもあります。
日替わり 1,200円
この日のメインの白身魚のフライに加えて、8種類の小鉢と煮物、サラダ、さつまいものご飯、れんこんとごぼうのスープがついていました。こちらも野菜たっぷり!これだけの品数を自宅で準備するのは、なかなか大変。だからこそ、たくさんの種類をちょっとずつ食べられるのは嬉しいですよね。
この他にも、様々なメニューがあります。
平日のランチタイムは、多くのお客さんで賑わうため、予約して来店することをオススメします。特に、最初にご紹介した「のだて御膳」は、前日までに予約すればお得になるので、事前に電話予約してくださいね。
お弁当も大人気!お花見にピッタリのお弁当
「百笑屋」では、お弁当も人気です。これからの季節、お花見用に登場するのがこちら。
お花見懐石弁当 2,000円(前日までの要予約)
2段になったお弁当で、なんだか玉手箱のよう!お弁当には、手書きのイラストが巻かれています。紐をほどくのも何だかワクワクします!
お弁当の中身は、こちら。
お弁当も、もちろん野菜たっぷり。
上の段には、「心こめて」という店主からのメッセージとともに、おばんざいやお煮しめなどのおかずがたくさん詰まっています。
写真ではわかりにくいですが、こちらにも蕗や菜花といった食材が使用されています。デザートの三色団子も春らしいですよね♪
そして、下の段にもおかずとご飯がたっぷり。からあげやカニとはんぺんのコロッケなどをはじめ、春の食材でもあるそら豆のフライなども入っています。そして、春の味覚・たけのこのごはんと、旬の食材もたっぷり使用されていて、お花見にふさわしいお弁当となっています。
この他にも、「百笑屋」では様々なお弁当を販売しています。
お弁当のお品書きも、もちろん店主の直筆イラストです。彩り豊かなお弁当のイラストを見ていると、実物を食べたくなります!
実は、我が家も「百笑屋」さんにオードブルをお願いしたことがあるんです。
次男の1歳のお誕生日にお願いしたオードブルです。当時はコロナ渦で外出もしにくい時期でしたが、ささやかでもお祝いをしたいなと思い、オードブルをお願いしました。子どものお祝い事で、3歳の長男も一緒に食べることもお伝えしたところ、子どもも食べやすいメニューで作ってくださいました。野菜大好きな長男は煮物をたくさん食べていて、幼い子どもにもその美味しさはわかるんだなぁと思ったのをよく覚えています。
我が家のように、お弁当やオードブル、仕出しなど、予算や内容は相談に乗っていただけるとのことです。ぜひ、気軽にご相談くださいね。
おいしいご飯を食べてもらいたい
野菜たっぷりの料理を作るのは、店主の原田恵美子さんです。
お店の営業日には、朝4時に起きて料理を作るという原田さん自慢の料理は、小鉢にちりばめられたおばんざいたち。素材の食感や形、色味を活かすため、一つひとつ丁寧に煮たり、炒めたりするなどして調理しています。
手間暇かけて美味しい食事を提供している原田さんの思いは、店内に飾られているこの言葉に集約されています。
原田さんは、旬の新鮮な野菜を求めて、仁保や秋穂方面など、市内の道の駅などに買い出しに行くのだそう。お百姓さんがつくった旬の野菜を大事に食べること、そして、その料理を通してお客さんに笑顔になってもらいたい、そんな思いが一つひとつの料理とお店の名前に込められています。
そして、秋には、築100年ほどの古民家の自宅を改装し、1日1組限定で法事やお祝い事などで利用できる店舗がオープンする予定です。もちろん料理は野菜中心。新しい店舗では、創作和食のコース料理を提供する予定で、3~4人の少人数から最大20人程のグループで利用できるとのこと。これからの百笑屋の展開もますます楽しみです。
ぜひ、野菜たっぷりの心も体も満たされる百笑屋のお食事を楽しんでみてくださいね。