福井で「火鍋」を味わえる店4選。体を芯からあたためる薬膳尽くしの絶品鍋を味わって。
こんにちは、ふーぽ編集部です。
中国の鍋料理「火鍋」は、日本のしゃぶしゃぶのルーツともいわれています。
医食同源を極める火鍋で、体の芯から温まりましょう。
香港小菜 餃子酒家 酔仙(すいせん)【福井市】
「香港薬膳火鍋」
豚バラ
柔らかな口当たりとジューシーな味わいが魅力。
ラム肉
香辛料の効いたスープと相性抜群。
たれ2種
「特製ごまだれ」の生卵が辛さをマイルドに。「黒酢だれ」にはネギをトッピングして、さっぱりと。
野菜の盛り合わせ
香港特有の飾り切りが施された野菜は、お祝いの席にぴったり。セット外のため要予約。単品の野菜はその場で注文可能。
本場仕込みの薬膳尽くし旨味と刺激を味わって。
横浜中華街の火鍋専門店で修業を積んだ店主が腕を振るう薬膳火鍋は、麻辣湯(マーラートン)と上湯(ショントン)の組み合わせ。
牛骨と丸鶏を1日かけて煮込み、「満天星辣椒(マンテンシンラージョー)」と呼ばれる唐辛子や花椒(ファージャオ)など、約20種の香辛料を入れた麻辣スープは、舌がしびれるほど辛い。
一方、上湯スープは丸鶏を半日以上かけて丁寧に煮込んで透明なスープに仕上げ、旨味が上品でコク深い。
新鮮なラム肉やパクチーと一緒に味わえば、風味がさらに際立つ。
火鍋は麻辣湯と上湯の2種から選べ、2人前〜注文可能。
写真の2色鍋は4人前〜(全て1人前税込3,278円、肉とたれ付き)。
壁一面に広東語(カントン)のメニューが並ぶ異国情緒溢れる店内で、贅沢なひとときを。
《香港小菜 餃子酒家 酔仙(すいせん)》
福井県福井市松本2-31-8
☎0776-22-2558
【営】17:30~21:00LO(土曜~21:30LO) ※完全予約制
【休】火曜、不定休
栄福祥(えいふくしょう)【福井市】
「滋養白湯(パイタン)小鍋」
とき色ひら茸
鮮やかな色味が見た目にも楽しい。税込880円
黄金たもぎ茸
奇抜な色合い。鍋に華が咲いたよう。税込880円
山伏茸
ふわふわの白い針状の突起が綺麗。税込880円
つみれ
きのことの相性◎。エビ税込880円、鶏税込680円
特製たれ
ゴマ、ニラ、ネギ、自家製ラー油など6種。各税込200円
希少な国産きのこを濃厚な白湯スープで。
中国・四川省出身のシェフが営む福井唯一のきのこしゃぶしゃぶ専門店。
舞茸やマッシュルームをはじめ、キヌガサタケやアミガサタケなど、色とりどりのきのこが多種多様に揃い、自家製しゃぶしゃぶスープで味わえます。
鶏ガラでじっくり旨味を引き出した滋養白湯スープ(小鍋1人前税込1,080円〜)は、辛味が苦手な人でも楽しめる人気の一品。
基本の味わい方はまずはスープから。
クリーミーでコクのある風味を堪能したら、きのこを入れてコリコリとした食感を楽しんで。
〆は中華麺を絡めてスープまで余すことなく味わえます。
「紹興酒がさらに旨味を引き立てるのよ」と店主の張さん。
フレンドリーな接客に心も温まります。
《きのこしゃぶしゃぶ料理 栄福祥(えいふくしょう)》
福井県福井市順化1-24-3 岩本ビル1F
☎0776-76-0371
【営】17:30~23:00
【休】日曜
中国菜 楽山(ロオシャン)麻婆(マーボ)店【福井市】
「四川(しせん)火鍋」
▲魚介のほかサツマイモの春雨、野菜にきのこなど華やかな具材で食感や味わいが楽しい
▲スープの油は、ニンニクとゴマ油のたれで洗い流し、さっぱりと味わえます。味変の黒酢とオイスターソースのたれで、コクと旨味もプラス
福井の新名店中華の極みがここに。
都心や地方で中華料理店を経営する店主が、昨年9月に地元福井にオープン。
「四川火鍋」のスープは2種。
ローリエやクローブ、シナモンなどスパイスがふんだんに入った赤いスープは意外にもマイルドな辛さで食べやすいです。
魚のだしを牛乳で香りづけした白いスープは思わずほっとするまろやかな味わい。
油揚げやターサイなど、スープがしみ込んだ具材は香味豊かで、つみれはふわふわの食感が美味。
定番メニュー「麻婆豆腐」は3段階の辛さから選べ、鍋の〆にごはんと頼む人も多いそうです。
年代ものの紹興酒をおともに、火鍋を存分に満喫したい。
1人前 税込6,000円~(電話時に要相談)。
《中国菜 楽山(ロオシャン)麻婆(マーボ)店》
福井県福井市高木中央2-3210-1
☎0776-76-3102
【営】17:00~20:00 ※完全予約制
【休】不定休
中華料理 甲良(こうらい)【越前市】
「中華寄せ鍋」
▲鍋の中央の突起を囲むようにくぼみがある火鍋子は食材が冷めにくい造り
▲薬味のショウガとネギがアクセント
▲エビやイカなど、溢れんばかりのバラエティ豊かな食材は目にも楽しい。具材には唐揚げも!
▲大皿に11種の野菜や肉が盛られた豪華なビジュアル。〆には中華麺も味わえます
ショウガ香る火鍋子(ホーコーツ)で心も体もぽっかぽか。
地元の人たちに愛される中華家庭料理店では、冬限定の宴会料理として人気の中国の寄せ鍋「火鍋子」を楽しめます。
ショウガと醤油ベースのあっさりしたスープは、子どもからお年寄りまで親しみやすい。
海鮮を入れると旨味がじっくりと溶け出し、味わいがより深まります。
たっぷり入った春雨は、スープを吸っても食感はもちもちで、えのきやブロッコリーなどの野菜が彩りを添えます。
好みでラー油を加えて、味変も楽しんで。
家族や友人と囲めば自然と会話も弾み、和やかな時間を過ごせそう。
1人前 税込2,650円(注文は4人前~)。
《中華料理 甲来(こうらい)》
福井県越前市国府2-21-17
☎0778-22-6861
【営】11:30~14:00、17:00~20:00 ※火鍋は前日までに要予約
【休】水曜
鍋から広がる極彩色の世界。
近年、中国の食文化を代表する「火鍋」が世界的に人気を集め、日本でも専門店が増えています。
その歴史は古く、中国では紀元前から。
香港や台湾、マレーシア、シンガポールなどアジア圏でも長く親しまれてきました。
その起源はモンゴルに近い四川省付近の農村部で、冬の寒さをしのぐために生まれたといわれています。
本場中国では日本のラーメン店と同じくらい専門店があり、季節を問わず日常的に愛されています。
火鍋といえば、中央に仕切りがある「ユエンヤン鍋」と呼ばれる鍋が一般的。
自然科学や薬膳料理の基礎となる、古代中国の「陰陽」思想に基づいて考案されたもので、辛くないスープ(陰)と辛いスープ(陽)を対極的に組み合わせます。
火鍋は地域によって多種多様で、四川省では花椒や唐辛子を効かせた辛いスープが主流。
一方、雲南省では特産のきのこを使ったあっさりとしたスープのきのこ鍋が名物で、その土地ならではの特色が光ります。
また、ライフスタイルの変化に合わせて大人数で囲む従来のスタイルから、ひとりでも楽しめる鍋が登場するなど、楽しみ方も増えました。
スープには「医食同源」の考えに基づき、薬膳や漢方を体調や好みに合わせてセレクト。
具材の肉や魚介、野菜などをカスタマイズし、ニンニクやゴマ油などを使ったつけだれも自由にアレンジすれば、十人十色の鍋料理に出合えます。
栄養価が高い火鍋は免疫力を高めたり、血行を促進したりする効果もあるといわれています。
滋養たっぷりで食べれば活力になる“中国式しゃぶしゃぶ”。
ぜひ、あなた好みに楽しんでみては。