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<亡き母の形見を……?>私と父の前に現れたナゾの男性。やさしい母が不倫してた!?【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はサオリ。先日母が亡くなり、父を手伝うために少しのあいだ実家に戻ることになりました。母は覚悟をしていたのか事前に荷物の整理を進めていたようで、片付けもそこまで大変ではありませんでした。しかし父は「サオリが来てくれて本当に助かった」と喜んでくれました。大好きな父の役に立てて私も嬉しいです。さて母との別れを悲しむ間もなくバタバタとした日々を過ごすなか、私たちは母の実妹である叔母から驚くべきことを告げられてしまったのでした。

私は少々面食らいましたが、誰なのかを聞いても「とにかく連れて行くから」と教えてくれません。父に話したところ「まあ、会ってみよう」とのことだったので、週末に4人で会うことになりました。

叔母が指定したファミレスへ行くと、叔母たちはすでに着いていました。叔母の隣に座っていたのは、私が葬儀で見た男性でした。

ツカダと名乗ったその男性は、深々と頭を下げました。そしてツカダさんの口から話された内容は、私たち遺族にとってはとても信じられないような内容でした。

想像以上の長さに、私はクラクラしてしまいました。20年も付き合っているとなると、私が小学生のときからという計算になります。ツカダさんはそんな私の気持ちを汲み取る様子もなく、さらに続けます。

母が亡くなり、父と私はバタバタした日々を強いられました。葬儀などもひと通り終わってようやくひと段落……かと思いきや、叔母から突然のメッセージが。言われるがまま指定された場所へ行くと、叔母と一緒にそこにいたのは葬儀で見た覚えのある男性でした。 しかも何を言い出すかと思えば、男性の口から飛び出したのは「母と長いこと不倫をしていた」という衝撃的な内容。父と私は面食らい、何も言うことができなくなってしまったのでした。

父「母さんを信じる!」潔白を証明するため日記を見ると……

父はその場は冷静な対応をしてその場をあとにしました。私たち親子はただただ困惑してしまいました。帰りの車の中で私は父に質問しました。

父は力強い口調で「母さんは絶対にそんなことはしない!」と、言いました。

私たちは帰ると、申し訳ないとは思いながらも母の日記をチェックしてみました。「妹と会った」と書いてある日はありますが、楽しく遊んだことやお茶をしながら話したことが事細かに書かれています。母のスマホも久しぶりに起動させました。LINEや写真フォルダも確認しましたが、ツカダという男の痕跡はまったくありませんでした。

ツカダと名乗る男性から「母の形見を分けてほしい」と懇願されて、困惑してしまった私たち。 「20年も不倫関係にあったのだから夫婦も同然だと思っている」との主張に面食らってしまいました。もし不倫が事実だとしたら、ツカダさんの気持ちがわからないわけではありません。 しかし私たちとしても、おいそれと形見を分けることなどできません。私たちは真実を確かめるため、帰宅後に母の遺物をアレコレと探してみました。その結果、ツカダさんとの関係を証明するようなものは何ひとつ見つけることができませんでした。

形見分けを断った父。必死に食い下がった意外な人物とは!?

私はもっと父から詳しい話を聞くために改めて実家へ行きました。

父が叔母に連絡をして、「形見を分けることはできない」と話したそうです。同時に慰謝料などのお金を受け取ることも辞退したと話してくれました。あんなお願いをしてきたのでもっと食い下がられるのかと思いきや、一度断ったらそれ以上何も言われることはなかったそうです。

真実はわからないままでしたが、私と父は母を信じることを選びました。父も私もどこか晴れやかな気分でいられたと思っています。あれから叔母やツカダさんからは一切連絡がありません。きっと母の形見をもらうことができないと理解したから、もう連絡をしようと思わないのでしょう。ツカダさんがたくさんのお金を出してまで母の形見をほしがった理由はよくわかりません。ひょっとしたら何か深い理由があったのかもしれません。しかしその理由を知る必要はないでしょう。今はただ、母が安らかに眠ってくれたらいいなと思います。 そしてそれから数ヶ月後のこと……。

父がツカダという男の要求を拒否して数ヶ月後、叔母のホノカさんから一通の手紙が届きました。その手紙には「本当は自分がツカダ氏と不倫をしていたこと」「別れ話のもつれから私たちにも迷惑をかけてしまったこと」が書かれていました。 あれから4年後、私は現在、夫と子どもと家族のいる幸せを噛み締める日々です。

【叔母の気持ち】すべてを失った私。姉のようにはなれなかった

私はホノカ。先日双子の姉が亡くなりました。時を同じくして、私は不倫相手であるツカダに別れ話をしていました。しかし私がどんなに「別れたい」と言っても、相手はなかなか首を縦には振ってくれません。そんな折に私は姉の葬儀に出ることに。お焼香に行こうとすると、どこから嗅ぎつけたのかツカダもついてきていたのです。するとツカダは「お姉さんの形見を君だと思って持っておきたい、そしたら別れてやってもいい」と恐ろしいことを言いだしたのです。

なんてひどい男と付き合っていたんだろうと、ようやく気付きました。しかし今となっては後の祭りです。長く続けていた不倫ですが、まさか別れるのがここまで大変になるとは思いもしませんでした。不倫相手から脅されるなんて他人から見ればよくある話なのでしょうが、実際にその立場になってみると怖くてたまりません。

私が突き放そうとすればするほどツカダの行動はどんどんエスカレートし、私が行く先々に姿を見せるようになりました。いちばん驚いたのは姉の葬儀にさえ現れたことです。姉は交友関係が広かったため人が多く、ツカダという部外者がいてもまったく目立ちませんでした。そこでツカダは恐ろしいことを言い出したのです……。私は恐ろしさでガタガタと震えてしまいました。

一時は愛し合った仲だったのに、今となっては悪魔にしか見えません。とはいえ私は家庭を脅かすわけにはいきません。姉には心の中で謝りつつ、ツカダと義兄たちを引き合わせることにしました。

姉と私が双子であり、外見もよく似ていることに目を付けた不倫相手のツカダ。ツカダからなかば脅されるかたちで、「姉の形見を分けてほしい」と義兄たちに話を持ちかけることになりました。 冷静に考えてみればとても恐ろしいことを要求されているのですが、自分の保身しか考えられなかった私は、ツカダの言いなりになることしかできませんでした。 しっかりと断った義兄たちの行動は正しかったと言わざるを得ません。周りの人間に不誠実な振る舞いをした私は、結局みんなに離れていかれてしまいました。


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