西新井大師で「納めの大師」が12月21日に開催。都内で行われる今年最後の熊手市に出かけよう!
2024年12月21日(土)に東京都足立区の西新井大師で「納めの大師」が行われる。関東三大厄除け大師のひとつといわれる西新井大師は都内屈指のパワースポット。新年の開運を願って参拝するとともに縁起物の飾り熊手を買い求めよう。
厄災消除の祈願寺として名高い西新井大師
東京都足立区にある西新井大師は、正式名が「五智山遍照院總持寺」という真言宗豊山派の寺院。天長3年(826)に弘法大師(空海)が関東巡錫(じゅんしゃく)で西新井を訪れた際に十一面観音像と自身の像を彫って祈願をしたのが始まりといわれている。地元では「お大師さま」の愛称で親しまれ、「関東厄除け三大師」のひとつとして正月の三が日には関東一円から多くの参拝者が訪れる。
御本尊・弘法大師の命日が3月21日であることから、毎月21日には縁日が開かれる。なかでも12月21日は一年を締めくくる最後の縁日ということで「納めの大師」や「終い大師」などと呼ばれ、境内には数多くの露店が並んでにぎやかな雰囲気となる。さらにこの日、都内で年内ラストとなる熊手市も開かれる。
商売繁盛や新年の開運を願う熊手市も!
「熊手を売る市が立つようになったのは昭和50年代頃ではないかと思います。境内に大小合わせて20軒ほどが立ち並びます」と教えてくれたのは西新井大師の役僧・奥隆博さん。“福をかき込む”縁起物としておめでたいモチーフが華やかに飾られた熊手やだるまを売る店が立つほか、約100軒の露店もズラリと並ぶので、お祭り気分で食べ歩きを楽しむのも一興だ(露店は16時頃まで)。
都内では11月に「酉の市」として開かれることが多い熊手市だが、11月に買いそびれた人にもラストチャンス! 商売繁盛や新年の開運を願って、お気に入りの熊手を買い求めてみては。また、パワースポットとしても知られる西新井大師をひと足早く参拝して、清々しい気持ちで新年を迎えよう。
開催概要
「納めの大師」
開催日:2024年12月21日(土)
開催時間:9:00~21:00頃
会場:西新井大師(東京都足立区西新井1-15-1)
アクセス:東武鉄道大師線大師前駅から徒歩5分
【問い合わせ先】
西新井大師☎03ー3890ー2345
公式HP:https://www.nishiaraidaishi.or.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。