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沖縄戦の歴史を現地学習 上教大附属中2年生が報告

上越妙高タウン情報

80年前、多くの住民が巻き込まれた沖縄戦の歴史を調べようと、2月に現地を訪れた上越教育大学附属中学校の2年生が11日(火)、平和へのメッセージを書いたLEDキャンドルを体育館に並べ、学んだことを発表しました。

写真提供:附属中学校

附属中学校の2年生108人は沖縄戦の歴史を調べるため、2月25日(火)から28日(金)まで修学旅行で現地を訪れました。生徒は戦争で亡くなった女子生徒や教師をまつった慰霊碑「ひめゆりの塔」や、平和記念公園などを見学しました。

11日(火)はあかりをテーマにした沖縄の冬のイベント、「琉球ランタンフェスティバル」を参考に、平和へのメッセージを書いたLEDキャンドル300個を体育館に並べました。

このあと沖縄で学んだことを代表生徒8人が1年生や保護者の前で発表しました。生徒は読谷村の住民が自然洞窟のシムクガマとチビチリガマの2か所に避難し、住民の行動が生死を分けたことを紹介しました。

シムクガマにはおよそ1000人が避難しました。そのなかには、ハワイで働いた経験のある2人がいて、迫ってきたアメリカ兵にここには子どもや女性、お年寄りしかいないことを英語で伝え、全員が助かりました。

一方、チビチリガマにもアメリカ兵が迫り、避難した住民はパニックになって家族同士で命を奪う集団自決が行われました。その結果、避難したおよそ6割の83人が亡くなりました。

生徒
「ガマ(洞窟)の中で追い詰められてどんなに怖かったか想像すると、とても胸が苦しくなった。死ぬしかない。どんなに苦しくて悲しかっただろう」
「戦争についての話に触れて自分なりに考えてみることが大切」

このあと生徒は平和を願い「青葉の歌」を合唱しました。

生徒
「今では想像できないことだらけ。最初は実感が湧かなかったがガイドなどの話を聞き、自分の心にしみていった」
「米軍と話しができる・できないで、悲惨なことや全員が助かったなど左右されてしまう。恐ろしくて悲しい」
「自分がいま平和に生きられたり恵まれた場所で生活できていることに感謝。沖縄の思いを忘れずにみんなに広げていきたい」

2年生は4月12日(土)、高田城址公園観桜会のさくらステージでも青葉の歌を合唱する予定です。

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