相手のせいにすると、問題は解決するの?~「当たり前」への疑問~
私たちの日常にある「あたりまえ」。「どうして?」と問われたとき、はっきりと理由を答えられるものはどれだけあるでしょうか。「あたりまえ」への疑問の答えは、きっとひとつではありません。 トイプードルのトイトイと、猫のモラ。2匹の視点から生まれた疑問に、あなたなりの答えを見つけてみませんか?
相手のせいにすると、問題は解決するの?
悪いのはどっちだと思う?
なにか問題が起こったときに「あの人がああ言ったから」「あのときアレをしたから」……というような、問題が起こった原因とその原因を作った人の“犯人探し”が起こりがちです。
「自分は悪くない、相手のほうが悪い」と感情論をぶつけ合っている限り、争いが平和に落ち着くことはそうそうありません。
問題が起こったときに大切なのは“誰が悪いのか”を決めることではありません。
進行中なら“問題を解決するにはどうしたらいいか”、完了しているなら“同じことを起こさないためにはどうしたらいいか”を考えることの方が犯人を探すことよりずっと大切なはずです。
自分が悪くないと思いたいときに自分以外の人の悪い部分を探してしまうことってある気がします。でもむしろそういう時にこそ「自分はその問題に対してなにかマズいことをしていないか?」を俯瞰して見られることが大切なんですよね。
モラが言っていますが《罪を憎んで人を憎まず》。
もしも失敗や過失が判明したとしても、悪かったのはその"行動"なのです。その人自身が悪いわけではないので、ある一人を悪者として仕立て上げる"犯人探し"をするのはとても不毛なことではないかな……と思っています。
水谷アス/気づきの種蒔き人