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『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』竈門炭治郎役・花江夏樹さんが決戦を演じる心構えを語る【インタビュー】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』三部作。その幕開けとなる第一章が上映中です。

ついに鬼舞辻󠄀無惨との接触を果たした炭治郎たちでしたが――鬼の本拠地である無限城を舞台に、鬼たちとの決戦を繰り広げます。

公開を記念して、アニメイトタイムズではキャストインタビューを掲載中! 今回、登場いただくのは竈門炭治郎役・花江夏樹さん。作品の見どころやキャラクターについてはもちろん、アフレコ収録裏話から海外の人気事情まで余すところなく、語っていただきました。

【写真】「鬼滅の刃」無限城編 花江夏樹が挑む、猗窩座との再戦【インタビュー】

最終決戦で竈門炭治郎を演じる心構え

ーー『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が上映中。2019年4月よりテレビ放送が始まったアニメ『鬼滅の刃』は今年で6周年目を迎えました。「無限城編」までたどり着いたお気持ちをお聞かせください。

竈門炭治郎役・花江夏樹さん(以下、花江):ここまでたどり着いたことは本当に感慨深いですね。目の前のことをひとつずつこなしていき、それが積み重なっていって、シリーズが続くことで、ここまで来ることができた。個人的にも「無限城編」は映像として観たいと思っていました。

ーー今作の無限城編で、炭治郎は覚悟を決める暇もなく、いきなり最終決戦に突入したかと思います。花江さんとしてはどのようなお気持ちで臨まれましたか。

花江:いつ決戦が始まってもおかしくない状況でしたし、鬼舞辻無惨を倒すために、ずっと修業して鬼殺隊として戦ってきたので、炭治郎としては「いつ戦ってもいい」という覚悟を持っていたと思います。

「柱稽古編」の最後のシーンは、無惨とは浅草で一度会っていますし、(無惨の)匂いはわかっているので、姿を見た瞬間にすぐに無惨だとわかって、血圧が上がったんじゃないかなと。炭治郎は、必ず倒すという気持ちもあるし、「もし自分が倒せなくても、他のみんなが必ず倒してくれる」という思いでずっと戦っているので、だからこそあの覚悟の決まり方なんだなと思っています。

お芝居としては他のことを考えるよりも、無惨を見た瞬間に今までのことが蘇ってきたという気持ちで、炭治郎を演じようと考えていました。無惨を見た瞬間にスイッチが入ったという感じですね。

ーーアフレコ収録はどのような気持ちで臨まれましたか。

花江:自分としては「早くアニメで観たいな」と個人的にも思っていました。台本を読んで、「第一章はここをやるんだ」とか、膨らませて表現されているところもあったので、単純にアフレコが始まるということに対しても、「いよいよか!」と嬉しい気持ちでいっぱいでしたね。

無限城編は、決戦ということで戦いも過酷になり、アフレコ現場も本番中は緊張感がありました。作中にすごくいいセリフやいいシーンがたくさんありますし、演じるうえでは、「どれが炭治郎としては正解なんだろう?」ということをずっと考えていました。

ーー改めて花江さんから見た、『鬼滅の刃』の好きなところや魅力について、お聞かせください。

花江:『鬼滅の刃』は家族や大切な人の思いを繋いでいく物語です。「幸せを守りたい」、「今生きている人たちが幸せになってほしい」という人間が持っている普遍的な感情や気持ちをきちんと言葉として、伝えてくれる作品だと思っています。

原作者の吾峠呼世晴先生のセリフの作り方は、独特な表現でありながら、スッと入ってくるし、吾峠先生にしか描けないものだなと何度読んでも感じるので、そこも魅力の一つだと思います。

お子さんたちにとっては登場人物の技を使ったり、技の名前を口に出したり、それぞれのキャラクターの柄も特徴的で覚えやすくて。改めてすごいなと気になっています。

ーー竈門炭治郎を演じていて、花江さんご自身が変わったことはありますか。

花江:彼のセリフや行動から感じる在り方というのは、背中を押してもらえることが多いです。仕事で疲れた時も、「炭治郎があれだけ頑張っているんだから、自分ももっと頑張ろう」という気持ちになります。

人に対する優しさや家族に対する愛情、炭治郎からも感じますし、この作品からもすごく感じます。もちろん、自分も感謝の気持ちはあるし、愛情もあるけど、それをより強く意識したと感じているので、自分の中でも、この作品の存在は大きいですね。

ーーワールドツアー上映や海外へのイベントの出演などもあるので、世界中の人と触れ合う機会もあったかと思いますが、実際に海外に行かれてみていかがでしたか。

花江:日本のアニメが世界に伝わって、受け入れられて、愛されているんだなと実感しました。海外の方はリアクションもすごく大きいんです。最初はビックリしましたけど、「すごい!嬉しい!」と思いました。

吹き替えではなく、日本語で観てくれている人も多いみたいです。この作品が持つメッセージは世界共通だと思います。

これまでにない炭治郎の姿や成長が描かれている

ーー花江さんが感じる今作の見どころや印象的なシーンをお聞かせください。

花江:動く無限城のシーンは本当に迫力があります。原作を読んでいる時も「アニメーションではどのように描くんだろう?」と思っていたんです。

最初に無限城が出てきたのは、「竈門炭治郎 立志編」で鬼舞辻無惨が下弦の鬼たちを招集したシーン。魘夢が出てきたところから迫力がすごかったんですけど、動く無限城を劇場で見ると、迫力がありすぎて、(スタッフさんに)「ありがとうございます……!」という感じでした。

今回は山場がいろいろあるので、猗窩座はもちろん、(我妻)善逸や(胡蝶)しのぶのシーンも、時間を感じさせないなと思いました。

あとは、何と言ってもバトルシーンですよね。どのくらいの労力を割いたら、あんなに動かせるんだろうと思います。総力戦を随所に感じられる画作りだなと思いました。

ーー最後に、本作を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。

花江:今回もいろいろな感情に揺さぶられると思うので、『鬼滅の刃』が持つ“想いの力”を感じ取っていただいて、観終わった後に、ちょっと優しい気持ちになってもらえたら嬉しいです!

[インタビュー/宋莉淑 撮影/胃の上心臓]

【ネタバレあり】のインタビューを後日更新予定!

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