痛みを軽減?リラックスして臨めた第3子無痛分娩体験記
8歳、5歳、3歳の3人の子育て中のママライターみそのです。4年前まで夫の仕事の都合でアメリカに住んでいたため、第一子、第二子をアメリカで出産しました。現地では無痛分娩が主流だったため、ほとんど選択の余地がなく無痛分娩で出産することになりました。
第一子の教訓から、第三子も無痛分娩に
38歳の時に第三子を妊娠。その頃は日本に帰国していたので、まずは近所に無痛分娩ができるところはないかと探しました。
日本には助産師さんもいるので、一時は自然分娩も考えましたが、第一子の出産時に麻酔が間に合わず、出産間近の強烈な陣痛の痛みを味わったことから「できるなら出産の痛みは軽減させたい」と考えていました。
無痛分娩のできる産婦人科をネットで検索すると3件ほどヒット。「無痛分娩」ができることだけが条件だったので、一番近い病院に決めました。
陣痛から入院。硬膜外麻酔にあまり痛みはないが…
定期健診で赤ちゃんの成長に問題はなく、順調に育っていました。出産予定日の13日前、その日は出張から帰る夫を空港まで迎えに行く予定でした。しかし夕方17時頃からお腹に鈍い痛みが…。
気付けば15分間隔で痛みを感じるようになったので、まさに“陣痛”の始まりだと感じました。夫にはタクシーで帰ってもらうことにして、私は病院に向い、そのまま入院することになりました。
病院へ到着後、しばらくして無痛分娩のための硬膜外麻酔の管を入れてもらいました。硬膜外麻酔は、ベッドに横向きに寝た状態で背中から管を挿入します。先に痛み止めの注射をしているのであまり痛みは感じませんでしたが、脊髄に何かを入れられている感覚があり、麻酔が入ったときにはなんともいえない気持ち悪さを感じました。
三回目ということもあり、麻酔に対しての怖さはあまりありませんでしたが、動いてはいけないという緊張感はありました。
部屋が寒かったこともあり、体の震えが止まらず不安な気持ちでいっぱい。看護師さんに部屋を暖かくしてもらい、やさしく声掛けしてもらったことで次第に体も心も落ち着きました。
なかなか進まないお産で、陣痛促進剤を使用
その後は機械で陣痛の波を確認できるのですが、なんとなくの痛みはあっても「痛いっ!」という程の痛みは感じません。
明け方になり陣痛の波は5分、4分と徐々に短くはなるものの、お産の進みが悪く、結局朝8時に陣痛促進剤を使用。うずくような感覚はあっても痛みを感じず、陣痛の波もわからない状態に…。
助産師さんの「いきんで!」という合図だけを頼りに、「んっ!」といきむとすぐに赤ちゃんが降りてきたようで、15分足らずで赤ちゃんが産まれました。無事に帰宅した夫も、出産に立ち会ってくれました。
赤ちゃんが出てきたときの感覚はありますが、最後まで陣痛の痛みはほぼ無い状態での出産でした。
産後におそった二度目の痛み“後陣痛”
出産後、一日目の夜に後陣痛があり、ぐっすり眠りたかったので痛み止めの薬をもらいました。
後陣痛は経産婦のほうが強いと聞きますが、確かに第一子、第二子の時よりも痛みが強かったように感じました。ただ、それも翌日には落ち着きました。
出産後は、1時間おきの赤ちゃんの授乳、頻繁なおむつ替えと、ゆっくり休むことはできませんでした。しかし、夜中は看護師さんが赤ちゃんを預かってくれたので、その間はぐっすり眠ることができました。
第三子は妊娠38週に体重2990g、身長52cmで産まれました。無痛分娩により出産の痛みを軽減できたおかげで、産後の疲労感もさほど感じなかったと思っています。もちろん、産まれたばかりの赤ちゃんは頻繁に授乳が必要なので眠れない日々が続きましたが、産後5日間の入院期間中は、上2人の子どもたちから解放され、産まれたばかりの赤ちゃんと、二人きりのリラックスした時間を過ごすことができました。
[みその*プロフィール]
在宅でライターやデータ入力などの事務をしています。8歳、5歳、3歳の3人の子育て真っ最中で、毎日家事に育児に奮闘しています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。