政府が「租税特別措置・補助金見直し担当室」を設置。その役割は?
11月26日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、政府がきのう、『租税特別措置・補助金見直し担当室』という新しい組織を設置したというニュースについて意見を交わした。
寺島尚正アナ「政府はきのう、税や補助金の適正化を図る『租税特別措置・補助金見直し担当室』を設置しました。
政府の効果が低いものを廃止・縮小することで、ガソリン税の暫定税率の廃止などによる税収減を補い、責任ある積極財政につなげる狙いがあると言います。ただ一定要件の下で法人税を減免する租税特別措置の見直しには経済界が反発していて、調整は難航も予想される……このように読売新聞には出ています。
『租税特別措置・補助金見直し担当室』。この設置ですがこれは森永さんどう見てますか?」
森永康平「やはり今、高市政権がやろうとしている『責任ある積極財政』というのは、いわゆる株安・債券安・円安みたいなトリプル安を縦にして、結構批判的な意見も出ているわけですよね。
『ばらまきだから財政不安が……』みたいな、その発言自体は当然僕は間違ってると思いますけども、ただそれに対してね、闇雲に『いやいやお前ら間違ってるだろう』って言っても、それはただ対立だけになっちゃいますから。そういう意味では『財源の捻出のためにやるって言い方はちょっといかがなものかな?』とは思う一方で、別に『何でもかんでもばらまくんです』っていう話では全くないと。効果がないものだったりとか不要なものに関しては、当然縮小廃止はしますよと。なので変な話『出すところは出すし、出さないところは出しませんよ』と、ある程度の規律があるというところはやはり、姿勢として見せていかないと、悪意ある人たちにミスリードされる。『高市政権はもうとにかくばらまくんだ』『それで財政破綻が起きる』みたいな。
『そんなことを喜んでやる政権があるか(笑)』っていう話ではあるんですけど、ただやっぱりそういう意図してミスリードするような人たちもいますから、そういう意味では闇雲にばらまくとかではなくて、『出すところには出しますよ。ただ不要なもの、効果の薄いものに関しては縮小廃止するんですよ』っていう、この両面をしっかりとやっているよっていうアピール。これやっぱり大事なのかなと思いますね」
寺島「今森永さんご指摘の、この担当室の名前もですね、『租税特別措置・補助金見直し担当室』って分かりやすくしてるってところがね」
森永「そうですね。ただ一般論として『租税特別措置』とかっていうのがそもそも分かりにくい単語なので、もうちょっと分かりやすくしてもいいかなと思いますね(笑)」