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『リリーのすべて』は「すでに非常に時代遅れ」と妻役 ─ 「議論のための転換点になった」

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『エクス・マキナ』や『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)で知られるアリシア・ヴィキャンデルが、自身初の受賞に輝いた『リリーのすべて』(2015)について「時代遅れである」と言及している。

『リリーのすべて』は、世界で初めて男性から女性への性別適合手術を受けたデンマークの画家、リリー・エルベを題材とした物語。主人公の妻ゲルダ役を演じたヴィキャンデルは英のインタビューで、本作について「一番に言いたいのは、すでに非常に時代遅れであるということです。それはいいことだとも思っています」とコメント。「当時、この作品は(トランスジェンダーの人生というテーマを)少なくとも議論するための転換点でした。ある意味では、それが人々の目を開かせるものとなり、芸術がそれらのテーマを扱う道を開いてくれたのだと願っています」と続けている。

トランスジェンダー女性のリリー・エルベをシスジェンダー男性のレッドメインが演じたことへの異論は公開以前から集まっていた。レッドメイン本人も「今だったらその役を引き受けるつもりはありません。最善の意図をもってあの作品を作りましたが、間違いだったと今は思います」と想いを改めた旨を2021年にいる。さらに「キャスティングを巡る不満の大きな問題点は、多くの人が意思決定の場に参加することができないからです。公平な場を設けなければ、このような議論は今後も続くでしょう」とオープンな機会の必要性を指摘している。

主演エディ・レッドメインは第88回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされ、ヴィキャンデルはアカデミー賞の助演女優賞受賞を果たした。この快挙がもたらした成功の渦は、ヴィキャンデルにとって扱いに困るものだったと振り返っている。「何もかもがあっという間に過ぎていきました。何が起こっているのか振り返る時間すらありませんでしたね。公での自分のイメージがどうやって作られていくかを悟る瞬間というものを、理解するのにおそらく何年もかかったように思います。私自身もその姿を見て“あれは誰なんだろう?”って不思議に思っていましたから」。

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