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春が近づいてきた!室内管理のハーブの鉢植えに新芽の動き

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春が近づいてきた!室内管理のハーブの鉢植えに新芽の動き

今回は、室内管理していた植物について。春が近づき、新芽が動き始めました。
このコーナーでは、香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう―、日々の出来事をハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。「風葉香(ふうか)」は、風で葉っぱが揺れ香るハーブのことをイメージして。

プロフィール

かりの あさの

ハーブ研究家、ハーブ講座講師。ハーブのある暮らしの魅力を多方面から発信。

 

 

日差しが少しずつ高くなり、日の出・日の入りも変わってきましたね。春が近づいてきていることを実感しますが、私たちよりも植物の方がその変化をいち早く察知していたようで、冬場は室内で管理しているハーブの鉢植えが新芽を伸ばし始めてきました!

冬は室内管理しているユーカリ。すでに新芽が出てきている

大株のユーカリの鉢植えは居間に置いてあります。この冬は長期間家をあけていましたが、外出前に念のため葉の付いた枝先を刈り詰めておきました。室内ではあるものの留守中の部屋は寒かったはず。それでも寒さに負けず、水枯れすることもなく新芽を見ることができたので、基本的にとても丈夫なことが実証されましたね。

例年では吊るし雛を飾る頃に、室内で冬越しさせていた植物たちが動き出すように思います。
レモンバーベナは、枯れてしまった?!と思うような枝から、みずみずしい新芽を吹きます。そして、4月に入る頃にはひょろひょろと20cmくらいに伸びてしまうので、庭に出す前の準備として2節くらい残して刈り込みます。そのまま庭に出すと、寒風で傷んでしまいかわいそうな状態になってしまいます。そのため間伸びした枝葉はカットすることをおすすめしています。

ひな祭りが近づくと、毎年「吊るし雛」を飾る。この頃になると、室内で管理していた植物たちが新芽を出し始める
レモンバーべナの可愛い新芽

窓の外はまだ雪景色ですが、ローズマリーがお日様に向かってどんどん枝葉を伸ばしてきました。庭で育てているときより、今の時期の枝葉はやわらかく香りもまろやかなので、料理にも使いやすいですよ。

 

また、クラベランドセージも毎年室内に入れています。宿根(木化する常緑の低木)ですが、札幌では戸外越冬ができません。成長も遅いセージのため、50cmくらいの背丈になるまでに5年近くかかりました。大切に育てている植物は、余計に枯らしたくないと思うものですが、今年もしっかり休眠してくれたのでそろそろ目覚めてくる頃です。

ローズマリーは窓の方に向かって成長中
クラベランドセージもしっかり休眠して目覚めた様子。窓に向かって動き出している

アップルゼラニウムも室内越冬中ですが、こぼれダネで発芽するほどの強健種です。水枯れさえしなければ、庭でも室内でもグリーンの演出に役立ちます。フルーティな甘い香りを放つ魅力的なハーブです。

アップルゼラニウムは室内でも開花してくれる

さて、庭では日当たりがよい場所はすでに雪解けが進んでいます。特に、石積みの花壇エリアは、石の蓄熱効果が高いためか雪が解けた隙間から植物が顔を出しています。

石積みの花壇は雪解けが早い。毎年一番早くに植物が動き出す。写真はラミウムの葉

春に向けて、庭のことにも思いをめぐらせながら写真を眺めています。昨年の様子を見ていましたら、庭木に吊るしたモノプチスのハンギングが素敵で、今年も庭に登場させる予定です。不織布バッグを鉢代わりにして吊るしています。モノプチスの花との雰囲気もよく、私のお気に入りです。

シックな色合いの植物を使った寄せ植えづくりも楽しみの一つ。ヒューケラをはじめ、ロベリア、コリウス、アークトチスなど、おしゃれな雰囲気に仕上がるのでおすすめです。

不織布バッグに植えたモノプチスの吊り鉢。雰囲気もよく大活躍
ヒューケラは葉色が豊富。シックな色合いの葉が気に入っている

庭先には、今はまだ雪山が陣取っていますが、あと数カ月もすれば庭が最盛期を迎えるんですね。四季がはっきりとしていて、その時々の風景を楽しめるのは北国の魅力です。

雪が解けたら、枕木のウッドデッキにブランコを戻して、ゆっくり時間を過ごしたいです。庭の最盛期=お仕事の繁忙期になるため、自分の庭でくつろぐ時間をなかなか持つことがきませんでしたが、今年はしっかりと自分の時間もつくりたいと思っています。

ウドの花が咲く7月の庭
2階から眺めたウッドデッキ

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