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オノマトペで巡る、名古屋の町中華vol. 10|ザクザク!「メンマ」

ナゴレコ

チクタクと進む時計の針、朝目覚めればサンサンと差し込む太陽の光、キッチンでは朝食の香り。あ、今日のお昼はパラパラの炒飯が食べたいな。
私たちの生活はあらゆる音で構成されています。

そしてここ名古屋の街に日々奏でられるウマい音は1日の楽しみ生みます!その音を聞けば自然と脳裏に浮かぶ料理たち…。あぁ、早く食べたい!
本来私たちには表現することのできない、自然の音、ウマい音。それを伝える術…。

そう、それはオノマトペ。

「ジュージュー」「ずるずる」「ジュワッ」
今回オノマトペのチューニングを合わせるのはみんな大好き"町中華"。半音たりとも外さない中華の奏でる音の数々。
「今日はあの音を求めて」
オノマトペで巡る、名古屋の町中華をご紹介します!

今回取り上げるオノマトペは“ザクザク”。
「メンマ」が旨いお店をご紹介します!

何を食べてもうまい!手書きメニューがエモい中華料理店「餃子屋麺壱番館」

さて、今日はどんな音を味わおう?

ついにこのお店を紹介する時が来たのですね…!

今回ご紹介していくお店があるのは中川区の八熊。絶妙な位置にお店があり、地下鉄金山駅、名鉄尾頭橋駅からもアクセスが可能。昭和区、中区、中川区の主要部を繋ぐ八熊通沿いにお店があります。各駅からは大体歩いて10分から15分程度と決して近いとは言えませんが、歩いてでのアクセスも可能な範囲ではないでしょうか。駅チカといえる距離ではありませんが、駐車場も完備されているのでご安心を。

私は金山駅から向かいましたが、南口から出て中川区方面へ15分ほどすると雰囲気がありすぎる看板が見えてきます。

こちらが今回ご紹介する「餃子屋麺壱番館」さん。ほどよく色褪せた黄色、薄く色が抜けてしまった屋号、これぞ町中華という佇まいではないでしょうか。ここだけまるでタイムスリップしてしまったようにも感じ、チロチロとした歌謡曲が流れていてもおかしくないですね。一言で表現するなら、エモい、便利な言葉ですね。

画に描いたような町中華としての佇まい

店内は厨房に面したL字のカウンター席を中心にテーブル席が1つ。奥にはテレビがBGM代わりに流れていて、調理音とのセッションが聞こえてきます。この時間が進んでいるのに進んでいないような感覚、これがThe・町中華なのではないでしょうか、高ぶってきたぜ!

メニューはそれぞれの席にメニュー表があるわけではなく、壁面に貼ってあるものとカウンター席におすすめメニューがホワイトボードで置いてあるのみ。なので、壁面をキョロキョロと見渡しながら、どれにしようか思案しましょう。

メニュー表がないのも町中華の骨頂なんだよな。雰囲気最高!私が訪れたのは華の金曜日。あるものを目当てで開店してすぐの時間に訪れましたが、カウンター席は満席でその人気の高さが伺えます。決して広いお店ではないため外待ちの席も用意されていますが、若干の距離を歩いてきて満席だと多少のダメージがありますからね。何とか空いていたテーブル席に滑り込みました、やったぜ。

とりあえず…飲むか。

何品か頼んだので、ビールでも飲んで待ちましょう。ゴクゴクと喉を鳴らして飲むビール、ジョッキもしっかりと冷えていて最高です!

ザクザクを味わう!唯一無二、完全無敵の規格外メンマ!

オノマトペは突然にってことで、さっそくですが今回取り上げていく「ザクザク」を味わうメンマがやってきました!すぐ出てくるタイプのおつまみから、メンマとチャーシューのあえものです。

所詮メンマと思う方もいるでしょうが、こちらの自家製メンマはその概念を変えます!まずその大きさと太さが規格外!長さは普通のメンマの2倍、太さは4倍以上あるでしょうか。メンマって脇役のイメージがありますが、チャーシューから主役の座をきれいに奪っています。

もちろんその食感はしなっとしたものではなく「ザクザク」と歯ごたえ抜群!メンマ自体は優しい醬油ベースの味付けで、チャーシューはしっとりと旨味たっぷりタイプ。この2つがパンチの効いた辛めのタレで和えられており、止めどなくビールが進みます。これはすごい、家で常備菜としてストックしたいレベルです!

当たりしかない絶品中華に唸る

お次にやってきたのは、週末限定メニューだというシュウマイ。なかなかのサイズ感ですね。

肉肉しい!ジューシー!それでいてゴツゴツとしているわけではなく、ふんわり食感なんですよね。優しい皮に旨味がぎっしりと閉じ込められており、からしをつけたら一気に味が締まります!これもこれでビールに合わないわけがないんよ。

ビールを追加注文してからの…。

ニラ玉です!ニラ玉といっておきながら、しいたけさんにチャーシューさんとニラの他にもしっかりと具材が入っております。んで、卵がふわふわ!もうふわふわのふわちゃんです!ごま油の風味が効いた絶妙の塩梅の味付けでこれも当たり!そう、ここは当たりくじしか入っていないのだ。

ここでマイペースに飲める瓶ビールにシフト。それも旨すぎてそれに呼応するようにビールがグビグビ進んでいたので、ここらでクールダウンしましょう。自分で書いておきながら瓶ビールでクールダウンってよく分からないことを言っております。

あっさり系が欲しくて注文したのが水餃子。皮はぷるぷる、噛めば餡からは肉の旨味を感じます。そしてタレが絶妙でほどよい辛さに山椒の風味が効いており、いいアクセントを醸し出していてツルンといけてしまいます。

こちらのメンマと並んで看板メニューと呼んでよいのがこの「豚まん」です。金曜日限定で販売されており、数量限定でその大半は予約に予約で売り切れてしまうという人気で、ラスト1個になんとかありつくことができました!

そのインパクトたるや凄まじいものがあり、とにかくデカい!顔と同じくらいの大きさ、小顔の女性アイドルと比較したら間違いなく豚まんの方が大きいと思います!なんてデカさだ!いままで出逢った肉まん、豚まんの系統の中で1番デカいです!

その大きさは中身にも現れており、とにかく具だくさん!豚肉にたけのこ、玉ねぎにしいたけ、そしてうずら卵まで入っとるやないかい!豚まんの中にEXILE関連のグループ全部入れた?ってくらいのボリュームです!

中身の味付けは豚肉の旨味を中心にしっかりとまとまっており味わってそれを包む生地がすごい!もうふわふわなんです、ふわふわ。こういうクッションあるよねってくらいふわふわで、食感は高級食パンとかに近いものがあるかもしれません。金曜日限定とハードルは高いですが、食べてみる価値ありの逸品です!

ふぅ、おかえり生ビール。

専門店顔負け!ザクザク旨味凝縮のメンマそば!

〆にオノマトペは再びやってくるってことで、最後に注文したのがこのメンマそばです!あらかじめ書いてしまいますが、めちゃくちゃ旨い!絶対に食べたほうがいいです!

スープは醤油ベースであっさりと思いきや、背油の旨味とコク、ニンニクの風味とパンチが絶妙の加減で効いています。具材はメンマにチャーシュー、ネギに小松菜がスープととも軽く煮込まれているのでしょうか。具材、スープにそれぞれの良さがノリノリで相乗効果のその先にいっております。

麺はシンプルな中太麺で全ての良さを受け入れています。すすればすするだけ、旨いってこと…?

この麺の主役のメンマは冒頭で頂いたあえものと同じように普通のメンマとは一線を画したサイズと食感。ザクザクと心地よい食べ心地の食感と味付け、スープの旨味も受け入れて無敵状態と化しています。

これが何本も入ってて幸せだし、総じて味の旨味、余韻の長さだとか、コク深さが最大値!間違いなく列を成すようなラーメン店に匹敵する1杯でしょう。最高の称賛として最後に食レポを放棄します。すげー旨いから、絶対に喰った方がいい。

餃子屋麺壱番館の奏でる音の余韻が止まらない!

まさに何を食べても旨い店とはこういうお店のことをいうんだと思います。町中華の雰囲気漂う空間、この町に愛される魅力を肌で胃袋で感じることができました。

メニューには顔を出すけど、どうしても脇役感が否めないメンマですが、こちらのメンマは唯一無二!足を伸ばす価値ありなので、その食感を、音をぜひ味わってください!

「ザクザク」というオノマトペが魅力のメンマ。その音を楽しみ、味わう、それはまさにイーティングミュージック!次回までチューニングはそのままで!町中華が奏でるそのリズムを味わいませんか?

INFORMATION

店名:

餃子屋麺壱番館

住所:

愛知県名古屋市中川区八熊2-21-5

営業時間:

[水・木・金]
17:00~(L.O.21:30)
[土・日・祝]
12:00~(L.O.13:30)
17:00~(L.O.21:30)

一人当たりの予算:

¥1000〜¥3000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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