大盛りチャーハンはお米3合分!【萬盛庵】大ボリュームでオトクなメニューがたくさん 高岡市の大衆食堂
長年にわたって地域で愛され続ける大衆食堂。
定食やどんぶり、そば・うどんやラーメンなど、豊富なメニューの中から好みのものをさっと食べられる食堂は、平日や土日を問わず、重宝されます。
食材の仕入れコストや経営の効率化などの問題から、コンビニやチェーン店に押されて個人経営の食堂にはなかなか厳しい時代、それでも久しぶりに訪れた土地や帰省先になじみの店が残っていると、変わらない味になつかしさを覚えたり、なんとも言えない安堵感に癒されたりするものです。
今回紹介するのも、そんな店。
富山県高岡市の中田地域で、変わらない味を守り続けて97年の食事処です。
高岡市中田地域で永年愛される「萬盛庵」
店の名前は「お食事処 萬盛庵(まんせいあん)」。
富山・射水と高岡戸出・小矢部を結ぶ県道9号沿い、郵便局やスーパー、ホームセンターなどが並ぶまちの中心部に大きな店を構えます。
創業はもう少しで1世紀となる97年。「1万年続く店になるように」という想いからつけられた店名の通り、地域で長く愛され続けています。
「何を食べてもおいしい」
1000円以下の安くてウマいメニューがいっぱい
30年近く通うというファンもいて、その理由は「安さ」と「何を食べてもおいしいこと」なんだとか。
価格は定食以外のほとんどが1000円以下です。
たとえば、ミニ丼セットはどんぶり1種に、ミニうどん、小鉢、ミニサラダがついてなんと750円!
平日のランチタイムはさらにコーヒーもついてくるので、これはオトクです。
人気メニューは650円のチャーハン 大盛りは3合超えに
豊富なメニューの中で人気なのがチャーハン。
単品だと650円で、物価高のこのご時世、かなりリーズナブルです。
今回は、プラス180円で大盛りに。さらに、サラダとうどん、小鉢がつくセットBもつけました。
それでも、1130円。よくある定食並みの価格ですがーー
運ばれてきたのが、こちら。
写真だとあまり伝わらないかもしれませんが、炊飯器の釜をそのままひっくり返したようなBIGサイズで、ごはんの量は3合を超えています。
普通サイズのチャーハンと比べると、こんな感じ。
ただ大きいだけでなく、米や具の密度がぎっしりしていますよね。ひと家族3~4人で食べても十分、食べごたえがありそうなサイズです。
チャーハンの具は自家製チャーシューに、富山らしい赤巻かまぼこ。それに、たまねぎ、たまご、ねぎ、味付けは塩コショウ。昔ながらのオーソドックスなチャーハンです。
シンプルなおいしさで、大盛りでもペロっと食べてしまう客が多いのだそう。
大ボリュームでも安く提供できる理由は
これだけのボリュームを安く提供するためには、店の努力と工夫がありました。
ひとつは米を農家さんから直接仕入れてコストを抑えること。その分、お客さんに還元したいという想いで、低価格で提供しているのだそう。
「お客さんのよろこぶ顔を見たら、値上げできません」と、店主の沖田さんは笑顔を見せます。
米は農家から、麺は手打ち 抑えたコストを客に還元
「萬盛庵」では、うどん、蕎麦もすべて自家製で沖田さんが手打ちしています。
閉店後に自ら製麺し、製造コストをカット。
この手間暇があってこそのボリュームと安さ、そして、おいしさです。
うどんはコシが強く、もちもちとした食感で甘めのつゆとよく絡みます。
この味も、明治生まれの祖父・松太郎さんから代々受け継がれる大切な味なんだそう。
約100年前の1928年創業の当時から変わらず守り続けています。
変わらない味を これからもずっと
お盆や正月などに帰省した客からも「変わらない味だね」と声をかけられることが、沖田さんにとっては何よりのほめ言葉で、体の続く限り頑張ろうという活力になるのだそう。
何度も足を運びたくなるような親しみやすさと、変わらない味の安心感がある「萬盛庵」。価格にも味にも末長く愛されるための店作りへの心が込められています。
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2025年7月11日放送
記事編集:nan-nan編集部
【お食事処 萬盛庵】
住所 富山県高岡市下麻生1019
営業時間 11:00~19:00
(月~水曜は15時まで)
定休日 日曜