オリックスのプロテクト28人を独自予想 広島からFA移籍の九里亜蓮の人的補償は誰に?
投手は新人や今季50登板のリリーバーらリスト外に
オリックスは12日、広島から海外フリーエージェント(FA)権を行使していた九里亜蓮投手(33)と契約を締結することを発表した。九里は広島の年俸上位10位以内に入っているBランクの選手とみられるため、オリックスに対し金銭のみの補償(旧年俸の60%)、もしくは人的補償+金銭補償(旧年俸の40%)を要求することができる。
今回は、広島が人的補償を要求した場合のオリックスのプロテクトリストを予想してみたい。オリックスは今秋のドラフトで指名した新人選手と外国人選手を除いた支配下選手の中から28人までプロテクトすることができる(育成選手は補償対象外)。ポジションごとに誰をプロテクトするのかSPAIA編集部が独自に予想した。
まずは投手。先発では来季の開幕投手に内定している宮城大弥に、今季20試合以上に登板した田嶋大樹と曽谷龍平、実績のある山下舜平大と東晃平の5人は確実だろう。さらに、2021年ドラフト1位の椋木蓮、高卒2年目で伸び盛りの齋藤響介の2人を加えた計7人をプロテクトした。
リリーフも7人。50登板で防御率0.79と新人王級の活躍を見せた古田島成龍、今季不調も昨季までのリーグ3連覇に貢献した宇田川優希と阿部翔太、山﨑颯一郎、小木田敦也の4人に、来季リリーフに専念する山岡泰輔もプロテクト。さらに、ベテラン40歳の平野佳寿も加えた。
実力者が揃うオリックス投手陣だけに投手の人選は難航。新人の東松快征や高島泰都に加え、今季50登板の吉田輝星や山田修義など実績のあるリリーバーもリストから外れる形となった。
【投手】14人
山下舜平大、東晃平、宮城大弥、宇田川優希、椋木蓮、平野佳寿、曽谷龍平、山岡泰輔、阿部翔太、山﨑颯一郎、齋藤響介、田嶋大樹、小木田敦也、古田島成龍
野手は若手スラッガーを優先的にプロテクト
捕手は若月健矢と森友哉の主戦捕手2人に加えて、昨季の首位打者・頓宮裕真のレギュラー3人をプロテクト。広島捕手陣は正捕手の坂倉将吾を筆頭に若手からベテランまでバランスよく揃っていることもあり、高卒ルーキーの堀柊那らはリスト外とした。
【捕手】3人
若月健矢、森友哉、頓宮裕真
内野手は正遊撃手の紅林弘太郎に、宗佑磨、太田椋、中川圭太のレギュラー格3人に加えて、ベテランの西野真弘に、将来のクリーンアップ候補として期待の内藤鵬と横山聖哉の2人をプロテクトした。大卒3年目の野口智哉や今季後半戦に活躍した大里昂生らがリスト外となった。
【内野手】7人
西野真弘、宗佑磨、紅林弘太郎、内藤鵬、太田椋、横山聖哉、中川圭太
最後に外野手。138試合出場の西川龍馬にレギュラー格の杉本裕太郎、左右の若手スラッガー来田涼斗と池田陵真をプロテクト。2年連続で不振に陥った福田周平や茶野篤政らをリスト外とした。
【外野手】4人
西川龍馬、来田涼斗、池田陵真、杉本裕太郎
今回の予想でプロテクト漏れとなった選手は以下の通り。
【投手】13人
吉田輝星、富山凌雅、本田仁海、東松快征、山田修義、井口和朋、本田圭佑、鈴木博志、佐藤一磨、川瀬堅斗、才木海翔、髙島泰都、権田琉成
【捕手】3人
福永奨、石川亮、堀柊那
【内野手】4人
野口智哉、大城滉二、廣岡大志、大里昂生
【外野手】6人
渡部遼人、福田周平、元謙太、杉澤龍、佐野皓大、茶野篤政
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記事:SPAIA編集部