犬が寝ている飼い主に乗ってくる心理3つ 可愛すぎる理由から注意すべきポイントまで解説
️犬が寝ている飼い主に乗ってくる心理
1.緊張をほぐすため
飼い主がリラックスして眠っていると、犬たちはそのそばで横になることがあります。これは飼い主が無防備にリラックスしている姿を見て、危険ではないと犬たちも判断していると考えられています。
さらに緊張をほぐすために飼い主に寄り添ってみたり、あるいはお腹の上に乗ってみたりするのも、こういった気持ちであることが多いでしょう。
つまり、眠っている飼い主のそばは緊張をしなくていい、安心できる場所なのです。さらにお腹の上によじ登って密着することは体温も感じられますし飼い主の鼓動も感じることができます。
リラックスしている心拍や呼吸を直接感じることで、犬たちも緊張を解いてリラックスするのでしょう。
2.甘えたいため
犬たちは飼い主のそばにいることが大好きです。性格にもよりますが、甘えたがりの犬の場合はずっとそばにくっついていたがることも少なくありません。
反対に少しクールな性格の子の場合、密着は遠慮するけれどずっと飼い主の姿を視界に入れていたがることがあります。いずれにせよ、大好きな飼い主のことをできるだけ身近に感じたいと思っている様です。
甘えたがりの犬は飼い主と常に密着していたい子も多く、体の一部をくっつけていたがる傾向があります。飼い主のお腹の上に乗っている場合、お腹同士がくっついている上に飼い主が撫でてくれる、声をかけてくれる、など良いことづくめなのでしょう。
お腹の上に乗っているとずっと撫でていてもらえると学習している可能性もあります。甘えたいときはここ、と思っているんでしょうね。
3.暖を取るため
前述した内容よりずっと味気ないかもしれませんが、犬たちも冬になると寒くなるようです。いくら毛があるからといっても足裏は裸足ですし、床の近くは余計に冷気が溜まり寒くなります。そのため夏場に比べると人の近くやソファに乗ってくる犬は多いようです。
人のお腹の上は人のそばは体温があるため、ソファやベッドに比べるとずっと暖かいですよね。そのため犬たちは温まるために人の体と密着しようとすることがあります。
お腹の上は特に体温も高く暖かいため、小型犬や被毛が薄く寒がりな子の場合は暖を求めて人の体の上に乗って来ることがあるようです。
️注意点
犬たちが甘えたかったりリラックスしたかったりといった理由で人のお腹の上に乗って来るのは、とても可愛い行動でついつい甘やかしてしまいます。
飼い主さんの時間の都合がつく場合であれば良いのですが、それが癖になって犬の気が済むまでその姿勢でいることはあまりよいことではありません。
飼い主も犬も、お互いが我慢をしているのではなく自然にリラックスしているが理想的です。
しかし、姿勢を変えたいのに犬が乗っているから姿勢を変えられない、無理に仰向けの姿勢を続けてなければいけなかったり、トイレに行きたいのに動けなかったりというのでは、飼い主が犬に合わせた生活を送ることになってしまいます。
また逆に甘えさせたい、お腹に乗っていて欲しいといって飼い主側がむりやり犬たちをお腹に乗せてしまうのも、犬の自由な行動を阻害することであまり良いことではないでしょう。
さらに、子犬の頃は小さくてかわいいのでいつも膝やお腹の上に乗せてしまっていたけれど、体が大きくなっても犬たちが乗るのをやめてくれなくて困る、という事態になってしまう可能性も考えられます。
飼い主と離れることに対する不安が強くなることもあるため、旅行、災害時の避難などを考えると体に乗せるのが癖になってしまうのは少しリスクがあるともいえるでしょう。
飼い主の都合がつく時間、タイミングに限り「乗っていい」とし、そして降りる指示に従えるようにトレーニングすることが大切です。
️まとめ
可愛い犬たちの仕草ですが、お互いに負担になる触れ合い方を続けるのは、健全な関係とはいえません。
犬の分離不安を助長させないため、そして人間の腰や体の健康のためにも、甘えて良いタイミングとそうではない時間の区別をしながら触れ合いを楽しみましょう。