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みどり・川と風の会 鶴見川沿いに不法投棄の惨状 清掃続けるも「悲しい」 横浜市緑区〈横浜市緑区〉

タウンニュース

みどり・川と風の会の会員らと、投棄されたごみ

鶴見川に架かる鴨池大橋から上流に数百mほど進んだ川沿いの斜面などでごみの不法投棄が後を絶たず、近隣住民らが頭を抱えている。環境保全を目指し、鶴見川鴨居河川敷を拠点に清掃活動などに取り組むみどり・川と風の会(佐々木康雄代表)の会員らが1月5日午前9時、同エリアのごみ拾いを実施した。

投棄されていたごみの多くは衣類。女性物や子ども服が大半を占め、中には片方だけの靴なども見付かった。警察官立ち合いのもと、1時間ほどの作業を終え、この日の回収量は70リットル入りのごみ袋5袋分に上った。

キャディバッグなど大型ごみも

同会によると、昨年2月、無数のごみが散乱しているのを会員が発見。当時このエリアには下草が生い茂り、ごみが隠れるように捨てられていたという。会員らは同月からごみの回収を開始。以後、度々清掃を実施し、11月にはゴルフのキャディバッグ2個、12月には車のナンバープレートなども拾ったという。

また、県横浜川崎治水事務所に依頼し、昨年12月、「不法投棄禁止」を警告する立札を3カ所に設置してもらったほか、「見通しを良くしてごみの投棄防止につながれば」(同会・佐々木代表)と、同事務所に下草を除去してもらった。

ただ、それでもなお不法投棄が無くならない。その惨状に佐々木代表は「悲しい。こんなにきれいな場所にごみを捨てていくなんて。これからも清掃を継続する」と言葉に力を込める。

同エリア近隣のローヤルシティ鴨居七番館自治会・原泰史会長は「有志の皆さんには頭が下がる思い。今後は設置可能な場所に防犯カメラを取り付けるなど、対策を検討していきたい」とした。

「不法投棄禁止」を警告する立札。写真奥には散乱したごみ
警察官(右)が立ち合い、会員らがごみを拾った

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