PROJECT UMINOUE「五十嵐靖晃 海風」が特別展として7月13日~9月8日まで開催【千葉市中央区】
「かつての海の上である埋立地に新たな文化をつくる」がコンセプト。 千葉みなとエリアの風景を新たな視点で捉え直す回遊型美術展です。
千葉みなとに「海風」が吹く
7月13日(土)から9月8日(日)まで千葉県立美術館開館50周年記念としてPROJECT UMINOUE「五十嵐靖晃海風」が開催されます。
千葉県出身のアーティスト・五十嵐靖晃さんはその土地の暮らしと自然とを美しく接続させ、景色を作り替えるような表現活動を各地で展開しており、特に「海からの視座」を活動の根底としています。
今回は千葉県立美術館とさんばしひろば、千葉ポートタワー、千葉ポートパークでさまざまな風景を演出します。
海の上に浮かぶ「満点の星空」
県立美術館内では「10000個の糸玉で美術館に満点の星空をつくろう」をスローガンに、誰もが美術展に参加できる試みが行われました。
参加者は好きな糸をぐるぐると巻いて5cmから10cmの糸の球を作り美術館に届けます。
集まった糸玉は美術館の天井からつり下げられ、下から見上げると満天の星空が広がるような不思議な空間に。
自分の作った糸玉が美術展に彩りを与えるだけでなく、当日に自分の作った糸玉の星を見つけるという楽しみも魅力的です。
また、さんばしひろばに《そらあみ》を架ける企画も。
《そらあみ》制作は五十嵐さんとサポーターの「海風クルー」が一緒に行いました。
五十嵐さんはかつてある漁師から「網は人を寄せる」と教わったと話します。
さらに「網を編み、修理する場はコミュニケーションの場、作業しながらさまざまなことを語り合い、その場を楽しむ空間はかけがえのないもの」と。
「今回の美術展でも多くの人たちと楽しみながら協働し、一味違ったものを作りたい」と語ります。
「《そらあみ》も人を寄せる」。多くの人が集まれば、またそこから何かが始まるかもしれません。
新しい形の美術展が千葉みなとエリアに吹かせる風に期待が膨らみます。(取材・執筆/Jack)
千葉県立美術館開館50周年記念特別展
会期/7月13日(土)~9月8日(日)
会場/千葉県立美術館+千葉みなとエリア
住所/千葉県千葉市中央区中央港1-10-1
開館時間/午前9時~午後4時30分(金・土曜日および休前日は午後7時30分まで 入場は閉館30分前まで)
休館日/月曜日(7月15日、8月12日は開館し、翌日休館)
入場料/一般 1000円
高校・大学生 500円
65歳以上、障害者、中学生以下無料
電話番号/043-242-8311 同館