どんなお客さんにも満足してほしい、東区の「中華飯店 永楽 寺山店」。
新潟市東区にオープンした、コストパフォーマンスに優れた定食の店「呑み食い処 神楽(かぐら)」を取材しようと訪れてみると、いつの間にか「中華飯店 永楽(えいらく)」に……。店主の遠藤さんにお会いして、リニューアルのいきさつや料理のこだわりについてお話を聞いてきました。
中華飯店 永楽 寺山店
遠藤 大樹 Daiki Endo
1981年新潟市東区生まれ。建築業やサービス業、飲食業など様々な職業を経験し、2003年より家業の「中華飯店 永楽」に就業、2024年より「寺山店」を任される。
中華料理店から定食屋へ。そしてまた中華料理店に戻ったいきさつ。
——あれ。こちらのお店って、少し前まで「呑み食い処 神楽」でしたよね?
遠藤さん:もともと「中華飯店 永楽 寺山店」としてオープンしたんだけど、中華料理の料理人が足りないこともあって、丼や定食を提供する「呑み食い処 神楽」という店へリニューアルしていたんですよ。ただ常連だったお客様からは「以前のような中華料理が食べたい」という声が多く寄せられたので、ふたたび「中華飯店 永楽 寺山店」として復活させたんです。
——なるほど。そういったいきさつがあったんですね。
遠藤さん:本当はとんかつ屋をはじめようと思ったんだけど、近所でとんかつ屋がオープンしちゃって、あと、生姜醤油ラーメンを提供しようと思ったら、他のラーメン店で提供するようにもなっちゃったんですよ(笑)。みんな考えることは同じだなと思いましたね。
——「中華飯店 永楽」は横越にもありますよね。
遠藤さん:創業は1991年で、父が万代町にオープンしたんですよ。その店が手狭になってきたので横越へ移転したんです。一時期は松崎にも姉妹店があったんですけど、人手不足で閉めることになりました。今は横越と寺山の2店舗で営業しています。
——遠藤さんは最初から家業を手伝っていたんですか?
遠藤さん:最初は家業を手伝わずに、建築業やサービス業を経験しました。20歳のときに味噌ラーメンの人気店で働いたんですけど、とても忙しい店だったので接客やオペレーションは勉強になりましたね。
——いろいろな仕事を経験されたんですね。「中華飯店 永楽」で働きはじめたのはいつからなんですか?
遠藤さん:22歳くらいから横越の店で働いていたんですけど、寺山店のオープンに合わせてこちらを任されることになりました。
安定の定番メニューから、斬新なメニューまで。
——どんなメニューが人気なのか教えてください。
遠藤さん:「中華飯店 永楽」が創業したときからの一番人気は「五目ラーメン」ですね。こだわりは自家製縮れ麺です。玉が作りにくくて時間がかかるから、自家製で縮れ麺をつくっているところは少ないんですよ。うちは3〜4人がかりで一気につくっています。
——そういう理由で自家製の縮れ麺が少ないんですね。他にもおすすめのメニューがあったら教えてください。
遠藤さん:「カツ丼セット」は小さいトンカツを何枚か乗せるのではなくて、大きい一枚物のトンカツがどーんと乗っかっているのでボリューム感があって人気です。
——このお店ならではのメニューなんてあるんでしょうか?
遠藤さん:「濃厚ヘルシーピリ辛大豆麺」ですね。そもそも大豆麺をやっているところが少ないんじゃないかな。つなぎが難しくてつくりにくいんだけど、高タンパク低糖質でヘルシーなんですよ。それを豆乳スープで食べるんですけど、ラー油とマー油で奥深い味にしてあるんです。
——へぇ〜、これは珍しいですね。豆乳スープにラー油のピリ辛とマー油の香ばしさがよく合います。ところで、こちらのお店にはどんなお客さんが訪れるんですか?
遠藤さん:歩いてきてお酒を楽しんでいく地元のお客様が多いですね。グループで来てくださるお客様をもっと増やしていきたいので、いろいろな好みに対応できるようメニューの種類を充実させたいと考えています。
——なるほど。他に営業面で考えていることはあるんでしょうか?
遠藤さん:週末はお子様連れのファミリー層に利用していただきたいので、ガチャコインが付いてくる「お子様セット」をご用意しています。そのコインを使ってガチャポンを楽しんでいただき、さらにカプセルを返却していただくとお菓子と交換できるんです。とても喜んでいただいています。
——子どもには嬉しいサービスですね。これから新しく取り組もうと思っていることはあるんでしょうか?
遠藤さん:立地の悪さをなんとかカバーしたいので、インスタグラムなどのSNSを使ってサービスやメニューの告知をしていこうと思っています。無休で営業していますので、ぜひ気軽にお立ち寄りください。
中華飯店 永楽 寺山店
080-8406-0208
新潟市東区寺山2-22-12
11:00-17:00/17:00-21:30
不定休