高校球児に魅せられ試合の敗者にスポットを当てた彫刻展 甲子園歴史館 阪神甲子園球場100周年記念「宮瀬富之 彫刻展『主役は君だ!!』」開催中 西宮市
甲子園歴史館(西宮市)では阪神甲子園球場100周年を記念して、日本芸術院会員である彫刻家『宮瀬富之 彫刻展“主役は君だ‼”』が、6月4日から9月1日まで開催されています。
京都府出身の宮瀬氏は金沢美術工芸大学彫刻専攻卒業。優勝の一校を除いては全て敗者となる高校野球において、ドラマを作る主役は敗者であると捉え、試合の敗者に焦点を当てた彫刻群を制作してきました。
今回の彫刻展では1988年から2001年にかけて日展に出品した14作品の中から以下の3作品が展示されます。
・三振・夕陽の中の青春(1990年)
・青春の賛歌をつづった君に栄光あれ(1992年)
・甲子園からのメッセージ(1994年)
「負けの瞬間、無意識にマウンドの地面を力いっぱい叩く者、ただただうなだれ、なりふり構わず敗者が見せる振る舞いや絶望感から読み取れる真の姿、奥深い精神性まで巻き込んだ現象に私の眼は釘づけになり、彫刻家として形に留めたいと思った」と、宮瀬氏は話しています。
<記者のひとこと>
試合の敗者にスポットを当てた彫刻展は、敗れた瞬間の高校球児の表情や悔しさなど人間の奥底にある真の姿に注目して見たいですね。
開催期間
2024年6月4日(火)~9月1日(日)
開催場所
甲子園歴史館 球場エリア「メモリアルコレクション」内
(西宮市甲子園町8-15 甲子園プラス2F 甲子園歴史館)
問い合わせ
<甲子園歴史館>
0798-49-4509(10:00~18:00)