10月4日より放送開始! 松島 聡さん&白洲 迅さんW主演で実写ドラマ化|『チェリまほ』の豊田 悠先生が描く『パパと親父のウチご飯』はどんな作品? 見どころやオススメしたい理由
2025年10月4日(土)よりテレビ朝日オシドラサタデー枠(毎週土曜よる11時)にて、timeleszの松島 聡さんと白洲 迅さんW主演のドラマ『パパと親父のウチご飯』が放送スタート。原作は『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称:『チェリまほ』)の作者・豊田 悠先生が描く同名漫画です。
突然元カノから娘を預けられた、整体師(ドラマでは柔道整復師)の千石 哲(松島さん)と、妻と離婚して息子を引き取った漫画編集者の晴海昌弘(白洲さん)。シングルファーザーとして子育てをすることになった2人は、慣れない生活を助け合うべくルームシェアをすることに。
4人で始まった共同生活は波乱と困惑の連続で、千石と晴海は子育てに奮闘しながら成長を重ね、料理を通じて家族の絆を深めていきます。
本稿では、そんな大注目の『パパと親父のウチご飯』をご紹介。原作の魅力や見どころを解説します!
【写真】『パパと親父のウチご飯』をオススメしたい理由|松島聡&白洲迅W主演でドラマ化!
『パパと親父のウチご飯』とは
『パパと親父のウチご飯』は2014年から2020年にかけて「月刊コミック@バンチ」「月刊コミックバンチ」(新潮社)で連載していた漫画で、単行本は全13巻。「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018」のグルメ漫画部門では2位にランクインするなど、幅広い読者に親しまれてきました。スピンオフ『パパと親父のウチ呑み』全3巻を含めると、累計部数は150万部を突破しています。
作者は豊田 悠先生で、代表作は本作の他に『チェリまほ』『奈落の星』など。現在「ガンガンpixiv」(スクウェア・エニックス)にて『チェリまほ』と『奈落の星』が連載中です。
『パパと親父のウチご飯』コミックス第4巻は、オリジナルドラマCD付き限定版も発売されました。千石 哲を中村悠一さん、晴海昌弘を櫻井孝宏さん、愛梨を小澤愛李さん、清一郎を田村睦心さんが担当。また、第11巻発売記念として、PVが作成されています。(〈CAST〉千石 哲役:中村悠一さん)
『パパと親父のウチご飯』あらすじ
元カノから娘の愛梨を預けられた整体師の千石と、妻と離婚して息子の清一郎を引き取った編集者の晴海。シングルファーザーとして慣れない子育てをするなかで再会した2人は、ルームシェアをすることに。しかし父2人、子供2人の生活は一筋縄ではいきません。“子供たちがご飯を食べない”という問題にぶつかった千石と晴海は、料理に子育てに奮闘しながら一歩ずつ成長していきます。
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『パパと親父のウチご飯』の主なキャラクターたち
千石 哲(せんごくてつ)/ 松島 聡さん(timelesz)
愛梨の父親で、千石整体院の整体師(ドラマでは宮前西接骨院を営む柔道整復師)。短気でケンカっ早いヤンキー系だが、情に厚く子供思い。ある日、元カノの真希から突然娘がいることを知らされた千石は、仕事でハワイに行く半年間、娘を預かってほしいと頼まれて突然シングルファーザーになる。
晴海昌弘(はるみまさひろ)/ 白洲 迅さん
清一郎の父親で、優しく穏やかな性格の漫画編集者。仕事熱心で担当作家と真摯に向き合うが、仕事が忙しすぎて家庭に構えなかった結果、妻の涼子が不倫して離婚。晴海は清一郎の親権を主張し、引き取った。過去のトラウマから包丁を使うことができない。
愛梨(あいり) /棚橋乃望さん
千石の娘。無邪気で快活。母親と離れた寂しさから最初は千石にあまり懐かなかったが、手料理を通して少しずつ心を許していき、千石の愛情をしっかりと受け取るようになる。
清一郎(せいいちろう)/ 櫻さん
晴海の息子。無口でなかなか自分の気持ちを言えず、愛梨に振り回されることも多いが、4人での生活を通して次第に気持ちを言葉にできるようになっていく。
檀ゆかり(だんゆかり) /蓮佛美沙子さん
千石と晴海が通うようになる料理教室の先生。料理が好きで、自分で開いたカフェ『dan-dan』の空き時間で料理教室を開いている。千石たちに「料理の心得」を教えてくれる、良き相談相手でもある。
檀 茜(だんあかね)/伊礼姫奈さん
高校生。ゆかりの妹で、姉思い。美人で料理一筋な姉に変な男が言い寄ってこないか心配している。当初は千石をかなり警戒していた。思ったことを口に出さずにはいられない性格。
真希(まき)/山下リオさん
千石の元カノで、愛梨の母親。千石と別れてすぐ妊娠が発覚したが、子供のことは告げず育ててきた。仕事の夢を叶えるためハワイへ旅立つことを決意し、千石に愛梨を預ける。
涼子(りょうこ)
晴海の元妻で、清一郎の母親。仕事に打ち込む夫が家庭に構えなかった経緯があり、涼子が不倫をして離婚。清一郎とは定期的に面会している。
阿久津竜也(あくつたつや) /猪俣周杜さん(timelesz)
千石整体院(ドラマでは宮前西接骨院)のアルバイト。原作では第6巻から登場。彼女のもとでヒモ生活を送っていたが家を追い出され、途方に暮れていたときに整体院のアルバイト募集を見て応募する。
子育てに奮闘しながら料理を通じて成長していく物語
慣れない生活を助け合うべくシングルファーザー同士がルームシェアし、料理を通して日常を描く本作。晴海の家に千石家が居候する形で父、父、娘、息子の4人の賑やかな共同生活が始まり、千石と晴海はひと筋縄ではいかない子育てに日々奮闘しています。
愛梨と清一郎はせっかく作ったご飯もあまり手をつけず、千石はご飯作りに悪戦苦闘。好き嫌いの多い子供が食べれるように、様々な工夫をこらしながらごはん作りに励み、過去のトラウマにより包丁を使えない晴海もできる範囲で料理に参加。子供たちがごはんを美味しく食べる姿も増えていきます。
最初は父娘関係があまり上手くいかず、母親を恋しがる愛梨は言葉や態度が荒々しい千石に懐かなかった時期も。だけど父親の愛情をしっかりと受け取って、次第に心を許していくように。
千石は周りから「ヤクザ?」「チンピラ?」と思われるような風貌で短気なところがありますが、情に厚くて子供思いの優しい父親で、硬派なところも魅力。“髪下ろし千石”もぜひ見てほしいです。
晴海は強い信念を持ちながらも、言いたいことを飲み込んでしまうところがあり、清一郎もまた気持ちを言葉にするのが苦手。言葉にして伝えることの大切さ、晴海親子の心の繋がりや成長も同時に描かれていきます。
晴海は千石とは違い、平和主義で穏やか。性格が正反対の千石と晴海は、時に衝突しながらも助け合い、困ったときには頼り合い、傷ついたり悩んだりする子供たちに愛情深く寄り添う姿も。最初は分からないことだらけで、手探りで間違うこともありながら、一緒に食卓を囲んで家族の絆を育んでいます。
そして、千石と晴海をはじめ登場人物たちの“生きた言葉”も本作の魅力。千石家と晴海家の日常を通して描かれる家族のかたち、人と人の繋がりは心に響くものが多く、自分らしく自分のペースで生きていいんだと肯定してくれるのも非常に心強いものです。
誰が何と言おうとちゃんと見ていてくれる人もいて、自分を信じて大丈夫なんだとも思える。分からないことや困ったときには一人で抱え込まず、時には誰かに頼っていいんだと背中を押してくれる。何度も涙が溢れるほど筆者もたくさんの優しさをもらえた作品なので、より多くの人に届くことを願っています。
料理に込められた大切な想い
本作では多くの魅力的なキャラクターが登場し、千石と晴海が関わる人たちとの繋がりがじっくり丁寧に描かれています。料理教室の檀姉妹との関わり、晴海の仕事や両親との関係、千石が雇うことになる阿久津竜也との縁の始まりなど。千石が現在の仕事に就いているのは“師匠”との大切な出会いがあったからで、自分を気にかけてくれていた恩人である師匠と同じように、居場所がなくなった竜也の世話をやく姿が見られます。
また、千石が愛梨を引き取った経緯、千石と晴海の出会いなど過去編は大切な見どころで、過去を知ることで千石と晴海の絆やそれぞれの子育てに対する思いにより深く触れることができ、一層心に沁みてくるはず。千石が手料理を大事にしているのも理由があり、千石と晴海がルームシェアをするに至った大事な背景も描かれています。
原作漫画の各エピソードのタイトルには、描かれるストーリーに絡む料理の名前が付けられていて、ひとつひとつの料理に大切な想いや意味が込められています。
料理の絵がどれも美味しそうで、愛梨と清一郎が一緒に楽しみながら料理を手伝うのも本作の醍醐味。作中で進級する2人の成長を見守ってきた読者にとって、最終話もまた感慨深いものです。
単行本には、登場する料理のレシピが各巻末にまとめて掲載されているのも嬉しいポイント。忙しいと料理に時間をかけられなかったりもしますが、丁寧な食事っていいなと思えたり、真似して作ってみたくなる人も多いはずです。料理の基本的なところから分かりやすく解説しながら作ってくれるのも大助かり。
泣いても笑っても毎日お腹は空くし、辛いことがあっても美味しいごはんを食べて明日からまた頑張ろうと思える。美味しいものを食べたときに「誰かのために作ってあげたい」「一緒に食べたい」と思える。『パパと親父のウチご飯』は、そんな温かい想いが詰まった作品です。
ドラマは毎週土曜の夜11時という時間帯でありながら、登場する美味しそうなご飯にお腹が空きそうな予感も……! 松島さん演じる千石と白洲さん演じる晴海がどんなふうに子供たちと向き合っていくのか、どんな掛け合いを見れるのかも楽しみですね。ドラマ『パパと親父のウチご飯』の放送は10月4日(土)スタートです。お見逃しなく!
ドラマ『パパと親父のウチご飯』作品情報
キャスト
千石哲:松島聡(timelesz)
晴海昌弘:白洲迅
愛梨:棚橋乃望
清一郎:櫻
阿久津竜也:猪俣周杜(timelesz)
壇ゆかり:蓮佛美沙子
壇茜:伊礼姫奈
真希:山下リオ
スタッフ
原作:豊田 悠『パパと親父のウチご飯』
主題歌:timelesz『レシピ』(Over The Top)
脚本:嶋田うれ葉、山西竜矢
音 楽:伊藤ゴロー
プロデューサー:髙橋宜嗣(テレビ朝日)、島本講太(ストームレーベルズ)、大塚安希(MMJ)、村山太郎(MMJ)
監督:佐藤快磨、樹下直美
制作協力:MMJ
制 作:テレビ朝日、ストームレーベルズ
豊田 悠先生のX(@toyotayou)
オシドラ『パパと親父のウチご飯』公式X(@oshidoraEX)
オシドラ『パパと親父のウチご飯』公式サイト
スピンオフ『パパと親父のウチ呑み』もオススメ!
スピンオフ『パパと親父のウチ呑み』(著:豊田 悠先生)は2016年より「ゴーゴーバンチ」(新潮社)にて連載が始まった漫画で、単行本は全3巻。子供たちが寝静まったあとの大人の時間、おいしい酒とおいしい肴は大人だけの特権。なかなか呑みに出られない千石と晴海は、ウチ呑みを楽しむようになります。
『パパと親父のウチ呑み』あらすじ
気丈夫な元カノから子供をあずけられた、整体師・千石。子供を引き取り妻と離婚した、漫画編集者・晴海。ルームシェア生活を選択したシングルファーザーたちの、オトナの時間は――。おいしい酒とおいしい肴。ゼロから始める、オトコの酒肴!!
【『パパと親父のウチ呑み』第1巻試し読み】