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中学生バスケ 新チームづくり後押し 釜石リアスライオンズクラブ杯 33回目の熱戦

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 釜石リアスライオンズクラブ杯釜石地域中学校バスケットボール大会は3日、釜石市鵜住居町の市民体育館で開かれた。青少年の健全育成やスポーツ振興などを目的に継続し、33回目。今回はインフルエンザの影響で出場を控える学校があり、男子3チーム、女子は2チームがリーグ戦に挑んだ。

 冬季に行ってきた大会はここ数年、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで延期や年度をまたいでの開催が続く。今年は予定通りの実施となったが、この時期に流行するインフルの影響を受ける形に。男子の部で、休業明けの1校が参加を見送った。

行くぞ!得点を狙って駆け出す選手たち


技あり!ゴール下からシュートを狙う


 男子は釜石、甲子、大平が熱戦を展開。女子は釜石・大槌学園の合同チーム、大平がそれぞれ勝利を目指した。各校とも3年生が引退し、1、2年生による新たなチームづくりに注力中。個々の競技力、連係などを確かめる機会にもした。

 感染対策を講じた上で、入場制限はせず、保護者らが自由に観戦。「ナイスカット!」「リバウンド、もう1回」「ファイトー」などと、2階席から声援を送った。

ベンチからチームメートに声援を送る


他チームの試合を観戦して動きを研究したり


 「これ、かんな!頑張れ」。試合の合間にある休憩時間に2階席から声をかけていたのは、大会を主催する同クラブ(正・家族会員含め37人)会員の佐々木政治さん(81)。「新しいチームだから、ボールが手に付かないのかも。まだ、これからだな」とこぼしつつ、コート上を駆け回る孫の栞奈さん(大平2年)の姿をうれしそうに目で追った。惜しくも敗れたが、女子キャプテンとして活躍。「活発な子。思いっきり生きてほしい」と目を細めた。

孫の活躍に目を細める祖父(手前)の姿も


 祖父の応援を受け止めた栞奈さんは、少し恥ずかしそう。この日は、交代選手なしの5人で臨み、不調で1人欠ける時間があったり苦しい展開になった。それでも、「一人ひとりの動きや役割を確認できる場になった」と気持ちは前向き。それぞれが最大限の力を出せるよう練習に取り組むことをチーム内で共有し、「来年の中総体、頑張る」と力強くうなずいた。

女子も白熱した試合展開を繰り広げた


 同クラブの鈴木久会長(65)は少子化や学校統合によって参加数が減っているものの、「一昨年には釜石中が県新人戦で初優勝。30年超続く大会の成果だ」と強調。競技に打ち込む生徒たちに実戦の機会を提供すべく、さらに回を重ねる考えだ。

 今大会では男子が釜石、女子は釜石・大槌合同チームがそれぞれ優勝杯を手にした。

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