異変に気付いて詐欺被害を防止 コンビニ店オーナーに感謝状
特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、上越市五智のコンビニエンスストアに上越警察署から感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、セブン-イレブン上越五智1丁目店のオーナー、外立岩雄さんです。5月、店に50代男性が訪れ、電子マネーカードを8万円分買おうとしました。
外立岩雄 さん
「慌てたような感じで入って来た」
外立さんは特殊詐欺を疑い、男性にカードを買う理由を聞きました。その結果、70代の父親に頼まれ買いに来たことが分かりました。父親はパソコンでインターネットをしていたところ、画面に「ウイルスに感染」という警告が現われ、表示された連絡先へ電話したところ、カードを買うよう指示されたということです。
外立さんは男性に詐欺ではないかと伝え、警察に連絡するよう促して被害を防ぎました。男性は店をよく利用していて外立さんとは顔見知りでした。上越警察署によりますと、今年1月から4月末までに管内で確認された特殊詐欺の被害は5件387万円です。去年の同じ時期と比べて2件少なく210万円ほど減っています。
一方、金融機関などが未然に防いだ件数は8件ありました。外立さんの店では7年ほど前にも同じように詐欺を防いだとして、警察から感謝状が贈られています。
外立岩雄 さん
「店に帰ってから、こういうことがあった(被害防止)という話しをして、みんなで気を付ける。誰にでも起きることだと思う。従業員に誰でも声をかけてもらうことで、(被害)なくなることが多くなる」
上越警察署の内山嗣久署長は「声かけや水際対策が非常に重要になってくる。ありがとうございました」と感謝を伝え、今後も被害の防止に協力を求めていました。