【京都府・舞鶴市】地方創生を担う観光ハブとして進化する赤れんがパーク
今回ご紹介するのは「海の京都」にある京都府舞鶴市の赤レンガパーク。長年、舞鶴の観光名所として親しまれていますが、近年は多彩なイベントが開催されたり、クラフトビール醸造所ができたり、京都北部初となるBEAMS JAPANのある複合商業施設ができたりと、かつてのイメージを塗り替えておしゃれに進化中なのです。
【画像】映画のロケ地としても有名な赤れんが倉庫群。写真映えするスポットがたくさん
日本海を守る舞鶴鎮守府と赤れんが倉庫
1901年(明治34年)に旧日本海軍が軍港に置いた拠点の一つ「舞鶴鎮守府」が開庁しました。それに伴って、軍需品等の保管庫として建てられたのが赤れんが倉庫です。赤れんがパーク内に現存する赤れんが倉庫は8棟あり、その打ちの5棟が市政記念館や博物館などに整備され実際に内部を見ることができます。1972年(昭和47年)までは倉庫内まで線路を引き込み、貨車等により物資を運搬していました。パーク内の歩道には今でも線路が残っているので探してみてください。
平成28年(2016年)4月には、「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴〜日本近代化の躍動を体感できるまち〜」として日本遺産に認定され、観光地でありながら、文化財の価値の高さが改めて認められました。
地元アパレル会社が進める賑わい創出事業
そんな歴史ある赤れんが倉庫が活気ある観光地として再注目を集める理由は「赤れんがパーク官民連携型賑わい拠点創出事業」に選定された株式会社ウッディーハウスが2022年から赤れんがパークを舞鶴市の観光ハブとするべく管理運営を進めているからです。
ウッディーハウスは舞鶴・京阪神に計13店舗、オンラインショップ4店舗を運営する地元のアパレル会社で、祖業で磨いた新しい感覚を武器にさまざまな賑わいを創出しています。導入で紹介した以外にも、シェアオフィスやアートのコミュニティスペース、海鮮レストラン「サカナテラス」などなど。
なかでもアパレルとアウトドアを融合した複合商業施設「atick(アティック)」は旧文庫山学園をリノベーションした施設で存在感を放っています。舞鶴湾を一望できる特別な場所で、ファッション、カフェ、アウトドア、インテリアグッズ、お土産、サウナ、ドッグランなど、もう一本記事が書けるくらい魅力的な場所です。
舞鶴赤れんがパークの楽しみ方ベスト3
楽しみ方がたくさん過ぎて困るくらいなので、これだけは楽しんで!という楽しみ方ベスト3をご紹介したいと思います。第1位は「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」です。劇場版「名探偵コナン 絶海の探偵」でも登場した海上自衛隊の北吸係留所のすぐそばまで近づけるので絶対おすすめです。イージス艦や補給艦など何が停泊しているかはその日次第ですが、運が良ければエリート集団が乗艦する潜水艦も見れます!
そして第2位は複合商業施設「atick」。舞鶴に住んでいると京都中心部や大阪に行きがちなのですが「地方にも本物を」という言葉通りの刺激的なスポットです。
最後は「赤れんが博物館」です。旧舞鶴海軍兵器廠魚形水雷庫でもあった倉庫が世界初のレンガをテーマとした博物館として1993年に開館。奥深いレンガの世界を堪能してみてください。
■舞鶴赤れんがパーク 住所:京都府舞鶴市字北吸1039番地の2 電話番号:0773-66-1096 アクセス:JR嵯峨野線・舞鶴線、JR山陰本線「東舞鶴駅」から徒歩約0分 営業時間:9:00~17:00 ※屋外は24時間見学可能 入館料:無料 駐車場:無料 ※7月より有料化 URL:https://akarenga-park.com/
■atick 住所:京都府舞鶴市北吸1049-1 電話番号:0773-77-5678 営業時間:9:00~18:00 入館料:無料 駐車場:無料(50台) URL:https://atick.jp/
今回の「乙な京都」はいかがだったでしょうか。今までは比較的おとな向けの観光地だったと思いますが、明らかに若者とファミリー層に刺さる姿に変貌していると思いました。「atick」から赤れんがパーク駐車場につながる遊歩道も整備されるとのことなので、まだまだ進化を続けそうな舞鶴赤れんがパーク。京都府北部へお出かけの際はぜひ訪れてみてください。
TEXT by 乙な京都™