帯状疱疹ワクチン 定期接種を開始 川崎市 約7万人対象に
「帯状疱疹」を予防するワクチンの定期接種が4月から川崎市で始まった。帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが元で発症し、体に発疹や痛みが生じる。症状が治まった後も痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」は、日常生活に支障をきたすこともある。厚労省によると50歳代以降で罹患率が高くなり、70歳代が最も多い。
国は予防接種法に基づく定期接種としての実施を決め、接種費用の一部を公費負担する。
対象は原則65歳になった人だが、経過措置として5年間は65・70・75・80・85・90・95・100歳になる人も対象に加える。年度内の対象のため、1月から4月1日生まれの人は含まれない。
川崎市は今年度、同事業に約6億円を計上。現在、約7万人の対象者に通知を発送する準備を進めている。発送は6月中を予定。あわせて市医師会を通じて協力医療機関を募っている。市によると4月4日時点で500の医療機関が協力。最終的には550から600施設になると見込む。
ワクチンには、皮下に1回接種する生ワクチンと筋肉内に2回接種する組み換えワクチンの2種があり、選ぶことができる。市は来年3月31日まで生ワクチンは4千円、組み換えワクチンは1回あたり1万円で実施。生活保護世帯、市・県民税非課税世帯などは自己負担金が無料になる。
接種場所など詳細は、川崎市ウェブサイトもしくは川崎市予防接種コールセンター【電話】044・200・0144。