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【ライブレポート】ルナフェス2025初日のトリにLUNA SEAが登場!真矢がサプライズ出演で『STORM』を披露「ずっと希望を失わない」。<LUNATIC FEST. 2025>

WWSチャンネル

LUNA SEA<LUNATIC FEST. 2025> photo by 田辺佳子/上溝恭香/岡田裕介

LUNA SEA主催の史上最狂のロックフェス「LUNATIC FEST. 2025」が、2025年11月8日と9日の2日間にわたり千葉・幕張メッセで開催された。
2015年にLUNA SEA結成25周年のファイナルイベントとして行われ、今回が3回目そして10周年の記念すべきアニバーサリーイヤーを迎える。


【写真】ルナフェス2025初日のトリに登場したLUNA SEA(全8枚)

RYUICHIの開会宣言から始まり、初日のトリを飾るのはもちろん今回のフェスを主催するLUNA SEAだ。

暗転した会場が青い光に包まれ、『月光』のピアノが静かに流れる。
メンバーの影がステージ上に現れると拍手が沸き起こり、観客は各々メンバーの名前を呼ぶ。
「LUNATIC FEST.!!」というRYUICHIの掛け声とともに、1曲目の『TONIGHT』ではINORANがドラム台に乗り、淳士を迎えるかのようなギターで盛り上げる。

疾走感溢れるドラムと爆発音の特効で始まる『Déjàvu』では、SUGIZOがドラム台に乗りギターソロを披露。
コールアンドレスポンスで、会場に一体感が生まれていた。

LUNA SEA<LUNATIC FEST. 2025> photo by 田辺佳子/上溝恭香/岡田裕介

「みんな元気ですか?楽しんでますか?7年振り、3回目のルナフェスです。こんなにカッコ良いバンドの仲間を集められる、もしかしたら唯一のフェスかもしれないね。そして10周年とのことで、おめでとうー!しんちゃんが、思いを淳士に託しました!ドラムス淳士!」と紹介するRYUICHI。

先日、世間に衝撃が走ったドラム真矢に関する公式からの発表。
闘病中の真矢に代わりドラムを務めるのは、SIAM SHADEの淳士だ。
過去にLUNA SEAのローディー経験があり、真矢と師弟関係且つ同郷でもある淳士はまさに適任。
真矢も、絶対の信頼を持って彼に依頼したのだろう。
LUNA SEAのメンバー、そして観客の期待を背負い臨むステージだ。

「今夜は最後まで楽しんで帰ってください!ネクストソング!DESIRE!」と、ライブの定番曲『DESIRE』から間髪入れず大ヒット曲『TRUE BLUE』が続き、会場もヒートアップ。

「先輩、後輩、仲間たち、沢山のLUNA SEAを愛してくれているバンドがここに集まってくれました。イメージとしては月を見て狂ってしまうような世界なんですけど、すげえカッコ良いバンドがいっぱい出てくれたので。もしかしたら太陽よりも強い光が、この幕張に落ちているのではないかと思います。今日は燃え尽きるまで、みんなも楽しんでください!ルナフェス良い?行くよ!ネクストシャウト!宇宙の詩!」曲名を聞いた瞬間によぎった歌声を心配する感情は、すぐに消え去った。
RYUICHIの声の回復が驚くほど顕著に表れており、壮大な楽曲に感情を乗せて歌い上げている姿に胸が熱くなる。

LUNA SEA<LUNATIC FEST. 2025> photo by 田辺佳子/上溝恭香/岡田裕介

そして、真矢が原曲を担当した『inside you』が続く。
真矢もライブに参加しているような感覚になるのは、セットリストのみならず『LUNATIC FEST. CAFE』での真矢のドラムセットの展示や『LUNATIC FEST. 2025』会場での『天雷軒』の出店など、真矢の存在を随所に感じられるからだろう。

「今夜の幕張はアツいね。本当にすごいバンドの仲間たちが沢山の想いを投げてくれたと思うので、LUNA SEAは全バンド集めても超えられる球を投げたいね。今夜集まってくれた1人1人全員に心からI for You。」に、会場から歓声が上がる。
SUGIZOのギターから始まる珠玉のバラードで、憂いを帯びた歌声が響き渡りオーディエンスを魅了していた。

「今夜の幕張は、本当にやばいバンドがいっぱい集まったね。たぶん、世界中で一番アツい場所になったんじゃないかと思います。これからも、しっかり4人でバンドを守っていきたいと思います。みんな、真矢くんに沢山メッセージをくれて本当にどうもありがとう。」というRYUICHIの言葉に胸が打たれる。

『BELIEVE』では、RYUICHIがSUGIZOと肩を組んだりINORANと抱きしめ合う場面でメンバー間の絆、そして全員がドラムの前に集まり曲名の通り真矢の完全復帰を信じている様子が伺えた。

「幕張ー!ルナフェス!飛ばしていくぞ!いいか!全員で飛ばしていくぞー!行けるか!行けるかー!ネクストシャウトROSIER!」の煽りでオーディエンスは手を掲げ、会場のボルテージは最高潮に。
Jのソロからのマイクスタンド投げで畳みかけていく。

「LUNATIC FEST.!お前ら全員でかかってこい!ラスト!」とRYUICHIが叫ぶとラストの『WISH』が流れ、銀テープが舞い煌めく。
INORANはソロで真矢に想いを寄せるかのようにドラム台に座りギターを奏で、RYUICHIが歌声を重ねる。
オーディエンスの歌唱で会場は一体感を増し、感動の渦に包まれていた。

LUNA SEA<LUNATIC FEST. 2025> photo by 田辺佳子/上溝恭香/岡田裕介

暗転し、観客からアンコールの声が響く。
アンコールに応え、ルナフェスのタオルを持ってメンバーが登場。
そしてRYUICHIの紹介で、この日の出演者が次々とステージへ現れた。
「これだけのメンバーが揃ったら、奇跡が起きるよね!みんなにスペシャルなギフトになると思います。ドラムス真矢!」サプライズの真矢の登場に会場中からこの日一番の歓声が上がり、真矢の名前を呼ぶ声が至るところから聞こえる。

真矢はドラムを演奏する淳士を後ろで見守り、ラストはほぼ全ての出演バンドで『STORM』を披露した。

SUGIZOに手を引かれ、ステージの中央へ真矢が立つ。
「しんちゃん、みんなに声を届けてもらっても良いですか?」とRYUICHIが真矢に投げかけ、「今日は、本当にみんな来てくれてありがとうございます。こうやってステージに立っていられるのも、みんながいつも祈ってくれたりメッセージをくれたり沢山愛をくれたりしてくれているおかげだと思っています。ありがとう!元々は3ヵ月で杖をついて歩けるんじゃないかって言われていたけど、みんなのおかげで1ヵ月で杖なしで歩けるようになりました!今は治療とリハビリに集中しています。今回の件でいろいろな判断をしなきゃいけなくて、その中でLUNA SEAには絶対止まってほしくない、続けてほしいとメンバーにわがままを言いました。なので、12月23日にLUNA SEAは有明アリーナでライブをやります!その時に、もしかしたら一曲も叩けないかもしれない。もしかしたら一小節だけかもしれない。でも、『少しでもドラムを叩きたい!』という少し前からの小さな願いと夢だったので、みんなも同じ時間を過ごしてくれたら本当に嬉しいです。LUNA SEAは決して止まらない。だから、12月23日お待ちしております。いつか恩返しができるように、完全復帰を目指したいと思います!本当にありがとう。みんな最高だぜ!愛してるよ!!」真矢から直接メッセージを聞け、涙するファンも。

「今度は、俺たち4人でしんちゃんをしっかり支えます。こんな奇跡の夜に。俺たちも今日知ったんだよね!すごいギフトだよね!しんちゃんが指名して淳士が来てくれたけど、すごい頼りになる後輩だよね。カモン!淳士!泣くなって!」と呼ばれ、淳士がタオルで顔を押さえながら登場。

「ドラムス真矢!そして淳士!LUNATIC FEST.に来てくれたみんな、愛してます。明日も蘇りましょう!本当にどうもありがとう!」のRYUICHIからの感謝の言葉とともにLUNATIC FEST.2025初日は幕を閉じた。

25年前の同日である2000年11月8日、LUNA SEAからSLAVEへ告げられた「終幕」。
しかし25年の月日が経った11月8日は、「ずっと希望を失わない」と真矢が綴っていたように、止まることなく希望に満ち溢れた未来を予感させる1日となったに違いない。

(文/大久保瑛美)

LUNATIC FEST. 2025 11月 8日
LUNA SEA セットリスト:

1.月光(SE)
2.TONIGHT
3.Déjàvu
4.DESIRE
5.TRUE BLUE
6.宇宙の詩 Higher and Higher
7.inside you
8.I for You
9.BELIEVE
10.ROSIER
11.WISH
Encore. STORM (All star session)

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