「不登校になって気づけたこともあって」真夜中に出会った30歳が考える次のステップ
HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
1万円好きにお買い物していいので…お買い物について行ってイイですか?
買い物について行かせてもらい、その方の人生模様を探る“お買い物ドキュメンタリー”。
今回、取材に協力してくれたのは、「マックスバリュ菊水店」。
きょうは真夜中「深夜のスーパー編」です。
一体、どんな人たちが買い物に来ているのでしょうか。
1人目:カメラが好きでレンズメーカーに就職 撮影や催事で全国を飛び回る 西角 久美子さん(43歳)
午後11時36分。
番組スタッフ:「北海道放送の今日ドキッという番組なんですけど…」久美子さん:「地元じゃないんですけど…埼玉です」
番組スタッフ:「きょうはどうしてこちらに?」久美子さん:「仕事で…明日から2日間、さっぽろテレビ塔のイベント広場で、CuiCuiっていうフォトフェスをやるんですね」
番組スタッフ:「フォトフェス?」久美子:「写真とかカメラとか。そのメーカーの広報担当で来ています」
番組スタッフ:「どちらのメーカーさんなんですか?」久美子さん:「レンズのメーカーで“タムロン”っていう…」番組スタッフ:「タムロン!もちろん知っております」
レンズメーカーで広報の仕事をしている西角 久美子さんは、撮影や催事で全国を飛び回っているそうです。
レンズメーカーで働くきっかけを聞いてみると…
久美子さん:「私は元々カメラが好きで、大学時代に写真に出会いまして。写真好きの人たちに寄り添って、物作りができるとか、物作りの良さを人に伝えるとかそういうのに醍醐味があるので、すごく自分の冥利に尽きるというか、そういう仕事だなと思いますね」
ところで、深夜のスーパーに買い物に来た理由を尋ねると?
久美子さん:「何年も北海道に通っているので、どこでお土産を買えばいいかとかっていうのは決めていて。空港ではあまり買わずスーパーで調味料とか、乾物とかを買ったりとか、スーパーはよく使っていますね。主婦のお友だちが多いので、実質喜ばれるっていう。スーパーで買うと、やっぱり安い」
番組スタッフ:「それでこの時間にスーパーに?」久美子さん:「そうですね。明日は日中仕事なので」
2人目:もやしだけを買いに! 韓国料理店の調理人 亜矢さん(49歳)
番組スタッフ:「もやしを大量買いされてるのを見て、これどうされるのかなと思って…」亜矢さん:「お店で使う…」
番組スタッフ:「何のお店されて…」亜矢さん:「韓国料理屋さん」
番組スタッフ:「今終わったんですか?お疲れ様でした!どうして韓国料理屋さんされていらっしゃるか伺っていいですか?」亜矢さん:「韓国人なんで」
番組スタッフ:「いつ日本にいらっしゃったんですか?」亜矢さん:「生まれもこっちです。両方の祖父が韓国人で、両方の祖母が日本の人なんですよ」
番組スタッフ:「番組で1万円までお買い物代お支払いしますので、このあと何をお買い物するかをついていかせていただくって企画なんですよ」亜矢さん:「あはっ!もやしだけ!きょう!」
番組スタッフ:「もやしだけ?」亜矢さん:「もやしだけ!」
もやし以外の買い物がない!ということで密着は叶いませんでしたが、少しだけお話を伺うことに!
番組スタッフ:「なんていうお店ですか?」亜矢さん:「あやんち」
番組スタッフ:「どんなもの食べられるんですか?」亜矢さん:「ピビンパ、チゲ、チヂミ?家庭料理なんですよね、うち。向こうのおばさん、お母さんとか、おばさんたちに教わってきたものを出して…」
幼い頃、祖父が作る韓国料理に興味を持ったという亜矢さん。
中学生になると、「韓国料理店で働きたい」と思い始め、その後、専門学校で調理師免許を取得。
そして母国・韓国へ渡り、本格的に料理を学びました。
亜矢さんが働く店には、韓国語を学びたいという若者もよく訪れるといいます。
彼らと韓国と日本の文化について語り合うこともあるそうです。
亜矢さん:「日本で生まれて、韓国に15年いたんですけど『若いうちに海外行ってごらん。外から日本が見られるから』っていうような話はするんですけど。30歳までだったらワーホリ取れるし、行っておいでって。働けるし、勉強もできるし」
番組スタッフ:「本当に1万円までお買い物していただく権利あるんですけど、ホントにいいですか?」亜矢さん:「ホント大丈夫です。他の方に使ってください」
番組スタッフ:「お疲れのところありがとうございます」
3人目:不登校になった経験がその後の人生を変えた 原田 修平さん(30歳)
午前1時48分。
番組スタッフ:「すみません突然。番組で1万円までお買い物代お支払いしますので、買い物についてっていいんですかっていう企画なんですよ」修平さん:「はいはい」
番組スタッフ:「よろしかったりしますか?」修平さん:「買い物も別に面白いものを買うわけじゃない…まぁまぁいいですよ」番組スタッフ:「ありがとうございます」
深夜の怪しい声かけに協力してくれたのは、原田 修平さん、札幌出身の30歳。
なぜこの時間に買い物を?
修平さん:「いま姉と暮らしていて、姉がシングルマザーで子ども(おいっ子)がいて。夜に仕事に行っている間、寝かしつけとかを僕が代わりに見ていて…24時間営業のところに買い物行こうかなと」
修平さん:「ヨーグルトが好きで、いま太ってきちゃって。でも深夜起きているんで、甘いもの食べたいってときに、お菓子だとちょっと罪悪感が強いんで、ヨーグルトだったらちょっと罪悪感が薄いというか…」
番組スタッフ:「修平さんはお仕事とかどういう感じなんすか?」修平さん:「今メインの主な収入はYouTubeです。今まで東京でアパレル関係の仕事とかをしていたんですけど、ちょうどお姉ちゃんが人手(子守り役)が欲しい、助けてほしいみたいだったんで…そのままインターネットの収益で食っていってる…」
番組スタッフ:「その仕事でどれぐらいの収入があったりするんですか?」修平さん:「僕がやる気を出すかどうかでしかないんですけど、今まで(高いとき)だったら100万とかもありましたし、全然、全然やる気がないときとかは、10万とかまちまちですね」
どんな動画制作なのか、気になりますが、修平さんのこだわりで、ここでは内緒に…
修平さん:「こういったものは売れるだろうなとか、考えるのは元々好きで、それはお金が欲しいとかいう理由じゃなくて、これは本当に成功するかどうかみたいな感じの実験的なことでやり始めて、たまたま運よくそれがうまくいって…」
修平さんが、新しい時代の流れの中で、人の心をつかむ映像表現を身に付けはじめたのは、中学生のとき。
しかし、思春期の渦中にいた修平さんは、親との関係もうまくいかず、学校からも遠く距離を置く日々が続きました。
修平さん:「当時中学生で(親と)衝突したのは中2あたりだったんですけど、学校にあまり行ってなかったんで、1年半ぐらい。その頃からインターネットに結構浸かっていて…。周りは大学生だったり、大人の方だったんで、関わっていくうちに自分の幼稚さに気づいて…。逆に言うと、学校不登校になったことによって気づけた部分もあって。そこで気づいて…自分自身でちょっと思い立ったみたいな感じですね」
修平さんは環境を変えるため、親元を離れ、道北の小さな高校へ進学することを自分で決めました。
生徒や先生との関係性を築いた3年間。
次第に落ち着きを取り戻していったといいます。
修平さん:「生徒の人の名前を言えるぐらいの人数でしかなくて、生徒ひとりひとりのこともよく知る機会も多いですし、先生も僕自身のことを知ることも多かったり、やっぱ人との繋がりは大きかったと思うんで、高校で1人になる、親と離れるという機会をいただいて、落ち着いたっていうのはありますね」
番組スタッフ:「どうして豆腐そうめんを手に取りましたか?」修平さん:「カロリーが低いからですね。それしか…」
修平さん:「海鮮のサラダ…海のものはヘルシーだろうっていう、ふわっとした考えです。」
番組スタッフ:「いいですか?もう…。全然1万円行っていませんけど」修平さん:「1万もそんな(笑)スーパーで買えないですよ、逆に!」
ここで修平さんの「真夜中の買い物」が終了!
カロリーを考えたものを中心に購入し、合計金額は…
2977円でした!
最後に修平さんの今後について聞きました!
修平さん:「今のインターネットで稼ぐ仕事を、ずっと続けたいとは正直思っていなくて、自分自身の成長が止まっている気がしてて。人としての成長が止まっていて。でも今までは人と関わって、周りから影響を受けて成長してきたなって実感があるので、次のステップとしては、もっと人と関わる…人と関わり倒すってことかもしれないです」
※掲載の内容は番組放送時(2025年9月19日)の情報に基づきます。