【「ふじのくに子ども芸術大学」特別講座基調講演】文化芸術とお金の話
静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市駿河区のグランシップで7月27日に行われた県主催「「ふじのくに子ども芸術大学」特別講座の基調講演。「子ども芸術大学」の「学長」を務める作曲家三枝成彰さんと、映画プロデューサー福原秀己さんが「近未来に夢を抱いて生きるには」と題して対論。特別講座と三枝さんの基調講演は8月3日に浜松市中央区のクリエート浜松、8月17日に沼津市のプラサヴェルデでも実施。
同大学としては珍しい「文化芸術とお金」の話。20年以上金融に携わった福原さんが「お金は一つの物差し。いろいろな比較ができる」とし、約2000億円のクラシック音楽市場を「納豆の年間消費支出」になぞらえた。三枝学長は「趣味」と言い切る自身作曲のオペラ「忠臣蔵」について「機動戦士ガンダムシリーズの作曲で得た金を全部つぎ込んだ」と明かした。福原さんは「お金を知ると、やりたいことをやり続けられる」と締めた。(は)