【逗子・葉山 観光スポットレポ】長柄桜山古墳群にかかるハイキングコース - 海の景色と歴史のロマンを楽しむひととき
電車で東京駅から1時間、横浜駅から30分ほどでたどり着く逗子。また葉山はそこからバスに乗り換えて中心部まで10分ほどでたどり着きます。
古くは田畑が広がり、荷物を引いた馬がそこらかしこを通っていたと聞きますが、小高い山々と海に囲まれた風光明媚な土地柄の恩恵を受け、のちに避暑地・別荘地として発展しました。
現在はアクセスのいいベッドタウンとして住宅地が広がっており、特に夏場は海水浴場や花火大会、夏祭りで賑わいを見せています。
そんななか、丘陵上にひっそりと佇んでいる大きな古墳が存在しているんです!みなさん、ご存じでしたでしょうか?
長柄桜山古墳群とは
長柄桜山古墳群は逗子市と葉山町の境界線上に位置し、2基ともに全長90m前後と現存するなかでは何と神奈川県内最大規模!
1999年3月、近隣にお住まいの歴史愛好家の方によって、突如その古墳の存在が判明しました。
近隣の地名、長柄(葉山町)および桜山(逗子市)を冠した名称で、2002年12月には国史跡指定を受けることとなりました。
当古墳は4世紀後半ごろの古墳時代に築造されたと推定され、海を見下ろす方向で2基ともに前方後円墳の形状をとっています。
かつての生活文化や地勢、交通ルートを考察するにあたって、貴重な存在とされており、その背景要因が記載されています。
1号墳そばにはこのような案内図があります。
パッと見ではどこがどこだかさっぱりわからないので、 案内図をたよりにどこがどの部分にあたるのかチェックしましょう!
出土した埴輪、また地下に埋まっている埋葬施設についても、このような説明書きがなされています。
出土品の一部は近隣の「池子遺跡群資料館」および「葉山しおさい博物館」で展示されていますので、ご覧になりたい際はぜひこちらにも足を運んでみてください。
ハイキングコースにおける風景
いくつかのビュースポットからの海の景色はなんといっても絶景!
雲が少なく、澄みきった青空の日には富士山を背景にした江の島が見えます!
周辺のハイキングコースのなかで1番眺めのいいコースといっても過言ではないはず...
もちろん、虫や小鳥の鳴き声とともに、土の上を歩くことでも体が癒されますよね。
1号墳付近は歩道が舗装されていて、また階段やベンチもあることで過ごしやすいです!
マイナスイオンあふれる森林浴を楽しみながら、日頃の疲れをリフレッシュさせましょう。
ハイキングコースルート
長柄桜山古墳群につながるハイキングコースの入り口は3つあり、古墳をメインに散策されたい場合は葉桜住宅地内からのアクセスが便利です!
バスで丘陵上までたどり着くことができ、かつ2号墳までのルートも平坦な道が続き、高低差が少ないです。
ハイキングも楽しみたい場合はJR逗子駅または京急逗子・葉山駅から歩いて「六代御前の墓」または「蘆花記念公園」から上がることができます。
ハイキングコース入り口にはこのような看板が立っています。
途中、傾斜の厳しい箇所もありますが、最高地点は100mほどとそれほど高さはありません。
逗子市が策定しているモデルコースは全長5.5km、1時間40分ほどで往復できる程度と気軽にハイキングを楽しめます。
公式サイトより:長柄桜山古墳群ハイキングコースルート案内図
まとめ
いかがでしたでしょうか。
海の景色と歴史のロマンを一辺に楽しめるコースはあまり多くはないと思います。
ぜひ日頃のことはいったん忘れて、非日常なひとときを楽しみましょう!
公式サイトや駅前にハイキングルートの案内図があるので、事前にコースのチェックを忘れずに。
また夜道は危ないので、必ず"明るい時間帯"のうちに下りられるようにしましょう。
長柄桜山古墳群
アクセス
古墳まですぐにたどり着ける「葉桜住宅地」まで、京急バス「葉桜(逗17)」行きで終点「葉桜」下車
「葉桜」バス停までJR逗子駅から10分、京急逗子・葉山駅から8分、のち「葉桜」バス停より葉桜住宅地端のぼり口まで西へ徒歩約6分
1番近くのハイキングコース入り口「六代御前の墓」までJR逗子駅から徒歩15分、京急逗子・葉山駅から徒歩12分
住所:神奈川県逗子市桜山7丁目、三浦郡葉山町長柄
駐車場:なし
※最寄りのお手洗いは「六代御前の墓」もしくは「蘆花記念公園内」のみ