伊賀ドキの人 手作り焼き菓子屋 一人で営む
寺島如音さん（28）
4月6日に1周年を迎えた菓子屋「nuit etoilee（ニュイエトワレ）」の店主。三重県名張市下比奈知のMEGAドン・キホーテUNY名張店にあるプリザーブドフラワーとドライフラワーの専門店「soeru flower」で働きながら、店内で今年1月から菓子の店頭販売をしている。
母親の影響で、子どものころから菓子作りが好きだった。27歳の時、趣味だった菓子作りを仕事にしようと決意し、3か月後にオープンした。結婚式場で調理の仕事をしてきた経験も生かした。
レシピはオリジナルで、出来る限り添加物や白砂糖は使わず、体に優しい材料を厳選している。時には徹夜で作ることもあるが、「好きだから乗り切れる」と話す。
全国発送もしており、月に一度開くオンラインショップは30分ほどで売り切れることもあるという。ラッピングや梱包方法にもこだわっている。
店名はフランス語で「星降る夜」の意味。グリム童話の「星の銀貨」のように「たくさんの星が降り注ぎ、あなたに幸運をもたらしますように」と願いを込め、顔の見えない顧客へも愛情の詰まった菓子を届けている。今後は店頭販売やマルシェなどを通じ、「地元の人にも店の味を知ってもらいたい」と話す。
ベーシストの父親と、趣味でクラリネットやピアノを弾く母親の影響で、子どものころから音楽も好き。ピアノを弾くのが趣味だ。