小麦の香りと甘みを引き出すこだわりパン屋さん 山口市「ゴトウパン」
主食として、おやつとして、日常で欠かせないパン。
パンの焼けるいい香りは食欲をそそりますよね。
「パン」とひとくちに言っても、パン屋さんによってその個性も様々ですが今回は小麦の香りと甘みを引き出すこだわりのパン屋さんをご紹介します。
住宅街にある、隠れ家みたいなパン屋さん
今回紹介するのは、山口市・中央公園から車で3分程の住宅街にあるちょっぴりレトロな外観の「ゴトウパン」（山口県山口市旭通り1-7-5）。
お店の名前は店主の後藤麻理子さんが「親しみやすく覚えてもらいやすい名前にしたい」と名付けたそう。
コンパクトな造りの店内には季節のお花や植物飾られ、木目調の棚にはパンと焼菓子を合わせ約30種類が並んでいます。
毎日食べたくなる王道パン
毎朝の食パン 400円（ハーフ 205円）
人気商品は「毎朝の食パン」。
山口県産小麦・せときららを100％にごま油を合わせたもっちり食感が特徴のシンプルな食パン。
「たくさんの方に毎日のものとして食べてほしい」という思いから、アレルギーにも配慮し、乳・卵は使っていません。
食パンはほかにも。
王様の食パン 730円（ハーフ 270円）
月に4日ほど限定で販売している「王様の食パン」。
こちらはたっぷりの牛乳と蜂蜜で作ったリッチな味わいの食パン。
（王様食パンの販売日以外は全粒粉食パンを販売しています。こちらも人気！
全粒粉100％で、砂糖は使用せず米粉と麹、粉の甘さを引き出した食パンだそう）
（写真左）バゲット 240円 （写真右）パヴェ 240円
またこだわりのバゲットもとっても美味しいんですよ～♪
低温長時間発酵でうまみを引き出し、外はパリッと中はもっちり食感。
外側のパリパリ食感がお好きな方は細長い形の「バゲット」、なかのもちもち食感が好きな方は丸い形の「パヴェ」をどうぞ。
他にもおいしそうなパンがいっぱい！自家製ドリンクも
食パンやバゲットの王道パン以外にも店内の棚にはおいしそうなパンがずらりと並んでいました！
ごとうぱん 110円
お店と同じ名前が付いた「ごとうぱん」はもっちりしてやわらかく、子供にも食べやすいパン。
（写真左）キャラメルリンゴ 300円 （写真右）伊予柑クリームチーズ 410円
バゲットの生地の中にドライリンゴをキャラメル味にしたものを閉じ込めた「キャラメルリンゴ」。
甘く煮た伊予間を全粒粉のパンに混ぜ込んだ「伊予柑クリームチーズ」などフルーツを使ったパンや…
畑の食パン 280円
玉ねぎの甘さが引き立つ「畑の食パン」。
野菜たっぷりタルティーヌ 350円
カンパーニュの上にたっぷりの旬の野菜がのった「野菜たっぷりタルティーヌ」など野菜を使ったパンも。
私のイチオシは「クリームチーズのバインミー」！
バゲットの中に人参と大根のなます、クリームチーズ、そして青じそと柑橘（この日は甘夏でした！）が入ってさっぱりいただけます。
暑くなってきた時期に食べたくなるパンです♪
果実のドリンク ソーダ割り(完熟南高梅） 300円
そして、自家製シロップを使ったドリンクも美味しいんですよー！
こちらの「果実のドリンク ソーダ割り(完熟南高梅）」はパンと一緒に購入して、温かい日差しの中、公園などでいただくのも良さそう。
夏になるとこの自家製シロップを使ったかき氷も販売するそうです。
そのほか、パウンドケーキやメレンゲクッキーなどの焼き菓子も。
店主の後藤さんイチオシの品などは手土産にもぴったりです。
店主は山口県にＵターン。長く愛されるお店に
店主の後藤さんは神戸やフランス、東京や和歌山でパン作りを学んだのち山口県へUターンしてきました。
大切にしているのは「小麦の香りと甘みをしっかり感じられるパンであること」。
そのため、仕込みの生地の温度にこだわってパンの仕込みはすべて一人で行っているそうです。
後藤さんのパンには、地元を始めとした野菜や果物を使っているものもありますが、
「この仕事は生産者さんがいて成り立っている。私は「通過地点」。架け橋として「つなぐ」役目で、パンを通してその美味しさを引き出してお客さんに伝えられたら」と話していました。
「長年愛される、なんかやっぱりここがいいなと思ってもらえるお店にしたい」
と後藤さん。
毎日食べたくなる、小麦の香りと甘みが味わい深いパンたち。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。