Yahoo! JAPAN

「新たな化学反応を楽しみたい」堀内まり菜×西葉瑞希×山内瑞葵×里菜インタビュー 『スクールアイドルミュージカル』

SPICE

(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル

ラブライブ!シリーズにおいて、完全オリジナルストーリーを展開する『スクールアイドルミュージカル 』 。2022年の初演以来ファンを増やし、2024年11月からは実写ドラマも放送された。

2025年公演に向け、椿 ルリカ役の堀内まり菜、若槻ミスズ役(東京公演)・滝沢アンズ役(大阪公演)の西葉瑞希、ドラマに出演し舞台には今回初参加となる天草ヒカル役の山内瑞葵、鈴賀レナ役の里菜にインタビューを行った。

■魅力的なメンバーが揃う作品

椿 ルリカ役:堀内まり菜

――ご自身が演じる役の印象や魅力はどこに感じますか?

堀内:ルリカちゃんは、行動や言葉に嘘がない、心のままに動ける女の子という印象です。周りのいい部分やキラキラしたところを見つけ、直感を信じて突き進める情熱が好き。それだけじゃなく、周りの心を感じとれる思いやりもギャップがあって素敵だと思います。

西葉:ミスズはしっかり者でパフォーマンスも完璧にするイメージがあります。でも、誰より完璧にいろいろできるけど誰より人間らしいところが垣間見えるのが魅力だと思います。アンズはミスズとは真逆で、最初からセンターでルリカに憧れられるほどのオーラや魅力を兼ね備えているまさにアイドル。アンズなりの自信のなさや迷いがあるけど、結局アンズがいないとダメだとこれまでの公演でミスズを演じていて感じました。求心力があるところ、みんなから頼られる人間性も魅力だと思います。

山内:ヒカルちゃんはサバサバした印象が強いけど、周りのこともすごくよく見ている。ポジティブな言葉をすぐにかけてあげられるし、ツッコミもそれ以外のこともストレートに伝えられるのが魅力だと思っています。

里菜:レナちゃんはすごく協調性があって周りをよく見られる子。みんなが思い描く自分たちの未来図をうまく言葉にできずにぶつかってしまう時に、レナちゃんの言葉で少し前に進めたりするのがいいなと思いました。滝桜の中ですごく必要な存在だと思います。ダジャレを言うお茶目なところも好きですね。

■細かい部分を掘り下げているのがドラマの魅力

滝沢アンズ役(大阪公演)/若槻ミスズ役(東京公演):西葉瑞希

――ドラマキャストのお二人は出演が決まった時の思い、舞台キャストのお二人はドラマを見て刺激を受けたことを教えてください。

山内:ドラマのお話をいただいた時は嬉しかったです。去年の舞台を見て、ステージ上から溢れるキラキラパワーにすごく元気をもらいました。そのキラキラをよりリアルに演じられたらと意気込んで撮影に臨みました。

里菜:私も舞台の初演に前のグループのメンバーだった三田美吹ちゃんが出ていて舞台を観に行かせていただきました。しかも同じ役で不思議な縁だと思いました。一番近くにいた人が演じてきたものを演じられるということで、より大切に演じきりたいなと思いながら撮影に挑みました。

堀内:いちファンとして楽しみでしたし、映像でもこんなにキラキラが伝わるんだと感動しました。ドラマでルリカを演じている渡邉(美穂)さんのお芝居から新たな一面が見えて勉強になりましたし、より心の機微がリアルに感じられたので、舞台にも生かしたいです。

西葉:ミュージカルって突然歌い出すところがあるので、映像ではどうなるんだろうと思いました。実際見ると、舞台だけだと補完しきれていないシーンの詳細や服装が具体的になっていてわかりやすいし、メンバーの個性がすごく際立っている。マーヤの抜きのカットもキャラが立っていたり、ヒカルがずっとスポーティーな格好をしていたり、舞台で描ききれていない部分を映像で見せてもらえて嬉しかったです。表情もよく見えるし、一人ひとりの掘り下げがあったので、そこを舞台でも取り入れられたらと思っています。

――ドラマならではの魅力、見どころはどこでしょう。

山内:舞台がドラマになることで、より現実に近い演出で表現できると思います。実際の学校でメンバーが夢を追いかける姿に、親近感や青春をより感じてもらえると思います。

里菜:これまで劇場に足を運んでくれていた方に「あのシーンだ」と思い返していただける楽しさもありつつ、初めて見る方にストーリーを楽しんでもらえる機会にもなっていると思います。また、ミュージカルとドラマの違いもあります。椿咲花はセリフのシーンが多いのですが、ミュージカルとドラマでは全然違いました。どちらも見ると、違いを感じられて面白いと思うので、ドラマもぜひ見ていただきたいです。

■楽しさが客席に伝わるパフォーマンスをしたい

天草ヒカル役:山内瑞葵

――皆さんアイドルとしての活動経験がありますが、役を通してパフォーマンスするときの違い、工夫していることなどがあったら教えてください。

堀内:私がアイドルとして活動している時に大切にしていたのは、歌詞やメロディをどれだけ自分のものにできるか。舞台でも、ルリカちゃんの言葉として、説得力を持って表現しようと思っています。あと、グループで活動するときって、グループの絆やチームワークがお客様にも伝わると思っていて。ミュージカルもチームワークが大切なので、みんなとの意思疎通を大切にしていきたいです。

西葉:アイドル時代は「楽しそうに歌ったり踊ったりするね」と言われることが多くありました。実際、歌やダンスが好きでこの世界に入ったので、私の原点は歌とダンス。スクールアイドルとしてパフォーマンスするシーンは、その時の気持ちを思い出しています。スクミュ自体やりたくてやっているので、お客様に伝わるように今を楽しもうというシンプルな気持ちでやっています。あと、ミュージカルなので、お芝居としての歌とパフォーマンスとしての歌をはっきり分けるようにしています。アイドル時代はそういったことはなかったので、ミュージカルに挑戦し、改めてアイドルの役を演じることで、使い分けができるのは楽しいなと思っています。

山内:ヒカルちゃんはバスケ一筋で、アイドルをやると決めてからダンスを始めたと思うんですが、私自身は物心つく頃からダンスをやっていました。そのためドラマで、慣れないところから段々成長していく姿を演じるのは難しかったです。でも、とにかく想像して、ダンスを始めた時の楽しさやステージに初めて立った時の初々しさを思い出しながら演じました。

里菜:私は大人数で踊る機会があまりなくて。人数が多くて自分が端にいると全員に目が届かない。それがすごく新鮮でした。視野を広く持たなきゃとか、みんなとあわせるけど個性は出すとか、この人数で踊る難しさを感じています。でも、自分が経験してこなかったことだからこそクリアしたいという思いです。

――堀内さんがこれまで舞台でルリカを演じてきた中で成長、変化したと感じる部分はありますか?

堀内:公演を重ねるごとにいい意味で遠慮が減ってきました。1幕でお母さんに「アイドル部を作りたい、初めてやりたいことができたんだよ」と伝えるシーンでぶつける本音の熱量は演じるたびに掴めている感覚があります。マドカ役の蒼乃(夕妃)さんとの信頼関係も初演から積み重なっているので、回を重ねるごとに熱が増していると思います。

――西葉さんは今回大阪公演で初めてアンズを演じられます。

西葉:頭の中では何回も想像していますが、やってみないとまだわからないなと思っています。初演からずっとアンズ役を演じられていた(関根)優那ちゃんとは役についてもそれ以外についてもたくさん話してきたので、それを思い出して作りたいです。自分なりのアンズも作りたいし、優那ちゃんのアンズを見て素敵だと感じたところも取り入れてやっていきたいです。あと、堀内さんとの芝居が多いのは楽しみにしています。ミスズだと劇中で目を合わせて話すシーンが少ないので、アンズとして関われるのは嬉しいです。

――ドラマに出演されたお二人がミュージカルで楽しみしていることはなんでしょうか。

山内:舞台では歌も多くなってくるので、歌やダンスにも感情を乗せていきたいです。あと、見にきてくれるお客様全員に届くように、よりパワフルに演じたいです。

里菜:ダンスパートはドラマ以上に迫力が必要だと思うので、ダンスや歌でもっと迫力を出したいです。ダジャレを言うシーンは、ドキドキわくわくしています。

■ミュージカルならではの高揚感を感じてもらえるはず

鈴賀レナ役:里菜

――まだお稽古は始まっていないということなので、舞台で共演している堀内さんと西葉さん、ドラマキャストの山内さんと里菜さんで、お互いの印象を教えてください。

堀内:最初に会った時は、落ち着いているしクールな印象でした。でも、話をしているといじってきてくれる(笑)。パフォーマンスも素晴らしくて、西葉さんがミスズちゃんとしてそこにいるだけで場が引き締まります。何気ないやりとりをする時のギャップもあって、西葉さんと話すと心がほぐれるし安心する。すごく助けられている感覚があります。

西葉:本当に?

堀内:本当だよ!(笑)

西葉:最初に会った時から今も変わらず、チャーミングでちょっと抜けているところがある明るい子。誰にでも分け隔てなく接する人です。あと、公演を重ねる中で、この人は真ん中にいる人だと思ったことがあって。公演数が多いし、シングルキャストで走り切らなきゃいけない中で、初日から千穐楽まで舞台上でも舞台裏でもテンションを変えず、疲れを見せることなくお芝居をしているのを見てすごいと感じました。実はすごくパワフルでタフな、かっこいい人だと思っています。

里菜:学校が違うと撮影が一緒にならなくて、なかなか話す機会がなくて。撮影最終日に「初めまして」くらいの感じだったんですが、ヒカルちゃんのイメージでお会いしたのでボーイッシュな人なのかと思っていました。でも話したらほわっとしていて、可愛らしい子なんだと思ったし役とのギャップも可愛いなと思いました。稽古を重ねて関わりを深めるのが楽しみです。

山内:深いところまで話せていないんですが、手足が長くてスタイルがいいし、かっこいい印象を受けました。でも、撮影でお話ししたり、オープニング映像を撮影した時にはほわほわしていて、可愛らしい方だなって私も思いました。舞台の稽古でたくさん話したいです。

――好き・楽しみなシーンや曲はありますか?

堀内:椿咲花にアンズちゃんが転校してくるシーンが一番好きです。ルリカたちもそうですし、お客様も「まさかアンズちゃんが転校してくるなんて」と衝撃を受けるシーンだと思います。それを目の前で起きるリアル感を体感してほしいですし、そのあとでアンサンブルの皆さんが驚きとわくわくを表現する「噂の転校生」という曲があるんですが、お芝居から楽曲に繋がる臨場感もミュージカルならではだと思います。

西葉:"スクールアイドル"という言葉が初めて出るシーンが気に入っています。滝桜は出ていないんですが、袖で聞いていてギアがもう一つ上がるしエネルギーがあって好きです。あと、理事長たちが本当にミュージカルスターなので聞きごたえがあります。今回に関しては、アンズのソロが歌えるのが楽しみ。いつも聞いていた歌を私が歌うんだとドキドキしています。

山内:好きなのは、椿咲花のパフォーマンスにアンズちゃんが帰ってきてくれるシーン。ヒカルとしても嬉しいですし、ドラマでも撮影していてうるっときました。ミュージカルでまたできるのが楽しみです。あとはドラマで踊っていた「未完成ドリーム」や「君と見る夢」をミュージカルバージョンでできるのが楽しみです。

里菜:私は「きらりひらり舞う桜」が始まりのワクワクにマッチしていて大好きです。自分が歌った時にどんな景色が見えるのかとか、みんなどんな表情をしているのかとか、ステージに立つのが楽しみです。

■ファンの皆さんと一緒に楽しめる公演に

「スクールアイドルミュージカル」2025年公演 PV (90秒 Ver.)

――本編公演と文化祭&後夜祭スペシャル公演で楽しみなこと、初参加の山内さんと里菜さんから聞きたいことがあったら教えてください。

堀内:本編は新キャストの皆さんとお芝居できるのが楽しみです。いい意味でこれまでに固執せず、自由にのびのび演じたいです。公演ごとにキャストも変わるので、化学反応を楽しみながら毎公演新鮮に楽しみたいなと思います。あと、文化祭&後夜祭スペシャル公演は夏にCDを発売し、リリースイベントをしたんですが、来てくださった皆さんの熱量がすごくて。その姿に触れてからの公演なので、皆さんと一緒により楽しんでいきたいなと思っています。

西葉:アンズのキャストが変わるのは今回初めてなので、稽古の段階からお芝居を楽しみたいです。キャストが変わることでいろいろな違いが出てくると思うので、楽しみながら、今まで自分がやってきたことに囚われすぎず、アイデアも出していきたいです。前回の後夜祭スペシャル公演は4回しかなく、「あんなにいっぱい練習したのに!」と思った記憶があります(笑)。楽しかったけど寂しくもあったので、今回はたくさんできるのがシンプルに楽しみです。

山内:本編と後夜祭でいろいろな楽曲がある中で、一番苦戦したのはなんですか?

堀内:「ゆめの羅針盤 (コンパス)」の文化祭バーション。振り付けがすごく細かくて、振り入れの日は覚悟しておいてもらえたらいいかな。

西葉:細かい振り付けをみんなで呪文みたいにして覚えた記憶があります。

山内:私たちはいちから覚えるので、丁寧に覚えていきたいです。

西葉:復習したいから、「もう一回!」って言ってくれたら嬉しいです(笑)。

堀内:リピートをぜひお願いします(笑)。

里菜:後夜祭で一番の見どころを知りたいです。

堀内:レナちゃんのダジャレじゃない?

一同:(笑)。

西葉:確かに、そこでしか見られないから。

堀内:そう。稽古の時も、レナちゃんのダジャレパートのたびにみんなすっごく笑ってたので。

西葉:めっちゃプレッシャーだね(笑)。

堀内:あ、そんなつもりじゃ(笑)。

西葉:これまで見てくれているお客様は、後夜祭でそれを見られるって期待してると思う。お楽しみパートみたいな。

里菜:全力でダジャレを言えるように頑張ります!

堀内:本編はルリカとアンズがメインになるけど、後夜祭はそれ以外のメンバーの個性や魅力がより引き出されるのが見どころかもしれません。

■初めての方も気軽に劇場へ足を運んでほしい

ミュージカル「スクールアイドルミュージカル」2022年初演 冒頭ダイジェスト

――最後に、皆さんへのメッセージをお願いします。

堀内:皆さん、お仕事や学校で頑張っている中で、うまくいかなくて悩むこともあると思います。そんな中で、「スクールアイドル」という存在は、自分自身に嘘をつかず、肯定してくれるようなきらめきが詰まっています。劇場で今この瞬間のきらめきや青春を一緒に楽しめたら嬉しいです。

西葉:初演からやっていて感じるのは、お客様の輪がどんどん広がっているということ。スクミュファンの方はスクールアイドル部の一員として、いろいろな人に広めてくれたら嬉しいです。また、劇場で作品を見る体験は、すごく心の栄養になると感じます。初めてスクミュに触れる方、初めてミュージカルや舞台を見る方の体験としても、私たちのエネルギーを受け取ってもらえる、もってこいの作品だと思います。初めての方も遠慮せず、気楽な気持ちで遊びに来てください。

山内:ドラマのリアル感とはまた違う、同じ空間で楽しめるキラキラしたパワーがあります。舞台は毎公演違う化学反応があると思うのでその瞬間を楽しんでいただきたいですし、私もステージ上から、見に来てくださった方全員をキラキラパワーで包めるように頑張ります。

里菜:「みんなで作りあげる」というのは、私たちだけじゃなく来てくださるお客様もあってのことだと思います。今までの良さを引き継ぎつつ、新しい魅力を発見してもらえる公演にしたいと思っています。ぜひ楽しみに劇場に足を運んでください。

取材・文=吉田沙奈

おすすめの記事

新着記事

  1. 「日本一過保護なマンホール」を軽い気持ちで見に行ったらヤバすぎて草 → これは保護せなあかん……!

    ロケットニュース24
  2. 【スシロー編】回転寿司を「生モノ完全NG」で楽しめるか検証してみた

    ロケットニュース24
  3. TREASURE、1月13日(月・成人の日)放送 TOKYO FMホリデースペシャル「TREASUREのTREASURE MOMENT」で日本のラジオで初パーソナリティーに!

    WWSチャンネル
  4. 【穴場かもしれない】「フジオフードシステム」の福袋が神袋だった件について / 何故今まで未開拓だったのか…!

    ロケットニュース24
  5. 救急出動・搬送が過去最多更新 火災は19件 2024年の名張市概況

    伊賀タウン情報YOU
  6. 【ワンピース】ナミの考察・情報まとめ|正体や本名はアン?ウラヌスやオイコット王国など【ネタバレ注意】

    攻略大百科
  7. 絶対おいしいでしょ!【シェラトン都ホテル大阪】の期間限定「チョコグルメ」全7種の絶品ラインナップ♪

    ウレぴあ総研
  8. 果敢に挑戦を 市長が年頭会見

    タウンニュース
  9. 大山阿夫利神社 メリハリある1年に 豊凶や気候占う筒粥神事

    タウンニュース
  10. 夜空赤く 無病息災の炎 「大磯の左義長」浜に賑わい

    タウンニュース