お前はもう行くべし!アジ美で開催中の「北斗の拳 大原画展」をレポート!
少年ジャンプの黄金期を支えた超名作『北斗の拳』。核戦争後の荒廃した世界を舞台に、主人公・ケンシロウが愛と闘いを貫く物語は、40年経った今も多くのファンを魅了し続けています。2023年、連載開始から40周年を迎え、史上初・最大規模の『北斗の拳』大原画展が開催!福岡アジア美術館にて、4月6日(日)まで開催中です。
入口では、等身大のケンシロウのフィギュアがお出迎え。いきなりシャッターチャンスが訪れ、テンションは爆上がり!
さらに、ファンなら思わず「お!」と声を上げてしまうシェルターの門をくぐると、本展がスタート。ここからは、ケンシロウが救世主へと成長していく姿を追いかけます。
この展示は “愛” を無愛・親愛・愛蔵・愛憎・彩愛・敬愛の6つの章で構成し、ファンにはたまらない濃密な時間を提供。往年のファンはもちろん、本展で初めて本作にふれる人も楽しめる展示会になっています。
会場には宿敵ラオウ編までの136話(約3,000ページ)から選ばれた400枚の珠玉の原画を展示。その迫力を存分に楽しむなら、音声ガイド(600円) がおすすめです!『北斗の拳』のナレーションを担当した千葉繁さんによるスペシャルガイドが堪能できます。これを聴きながら観賞すれば、もう世界観にどっぷり没入間違いなし!
原作の武論尊さん、作画の原哲夫さん、編集担当の堀江信彦さんによる貴重なコメントパネルも至るところに設置されており、制作の裏側を知ることができます。ファンにとっては貴重な情報なのでは?お見逃しなく!
圧倒的な画力と迫力あるストーリーを隅々まで観ていると本当に時間があっという間です。シン、レイ、シュウ、サウザーなどの強敵たちとの激闘を原画を通じて振り返ります。壁に書かれた名シーンも熱い!
ケンシロウと死闘を繰り広げた皇帝サウザーの顔を描くときはノッていたという原哲夫さん。野心に満ちたサウザーの印象的な玉座もフォトスポットになっていました。座って彼の目線を体感してみましょう。敵キャラすらも愛される『北斗の拳』ならではの魅力を感じられます。
40周年を祝して、『ワンピース』の尾田栄一郎さんや『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦さんら豪華漫画家たちが、ユーモアあふれるイラストを寄稿。彼らの作品のキャラが『北斗の拳』風に描かれているので、ファンなら思わずクスっとしてしまうはず。
本展のために描き下ろされたメインビジュアルの下絵も公開。筆先のひとつひとつに込められた情熱が感じられ、原哲夫さんの圧倒的な画力を改めて実感できます。
第6章は“愛”と“死闘”が交差する胸熱のストーリー展開です。ユリアという同じ女性を愛した兄弟、ラオウVSケンシロウによる“因縁”の対決が再び蘇ります!
「我が生涯に一片の悔いなし!」と拳を掲げるラオウの最後の場面は、多くの人が涙した名シーン。彼が立ったまま絶命するという壮絶なラストは、今見ても心が震える人も多いのでは?
展覧会の最後には、充実の物販コーナーが待っています。公式図録(3,500円・税込)、Tシャツ(4,950円・税込~)、クリアファイルなど、ファン垂涎のアイテムが盛りだくさん!特に、ユーモアたっぷりの商品として「種もみじいさんの巾着袋(990円・税込)」 や 「名シーン焼きかま(378円・税込)」も販売されていました。さらに、原哲夫さん完全監修の究極の版画 「プレミアムマスタージクレー版画」 も手に入るとのことなので、これは要チェック!
※商品情報は執筆当時のものです
“愛”と“漢”を全身で感じる展覧会だった「北斗の拳40周年大原画展~愛をとりもどせ!!~」。原画展示に加え、フォトスポットや音声ガイド、豪華作家陣の寄稿など、見どころ満載でした。ケンシロウの自己犠牲的な“愛”の形に触れ、改めて本作の魅力を再確認できるはず。「お前はもう行くべし!」と、胸に拳を当てながら、ぜひ福岡アジア美術館へ足を運んでみてください!
北斗の拳 40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~
●期間
2025/03/01(土)〜2025/04/06(日)●時間
9:30~18:00(金曜・土曜は20:00まで)
※入場は閉場30分前まで
●イベント公式URL
https://hokutonoten.com/
●会場福岡アジア美術館 7F企画ギャラリー画ギャラリー
●休館日:毎週水曜日