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【悲報】キッズに絶大な人気を誇る「しなこちゃん」界隈に手を出したアラフォー女性、死ぬほど大人げない行動に出てしまう

ロケットニュース24

小2の娘を持つ友人から「『しなこちゃん水筒』の件で保護者たちは眠れぬ夜を過ごした」という話を聞かされた。しなこちゃん水筒こと『【しなこちゃん×sokomo】そこまで洗える3WAYキッズボトル』が発売された先月、多くの保護者が娘のために奔走したのだそうな。

発売当日、友人が開店前のヴィレッジヴァンガードへ駆けつけると、すでに10人ほどの保護者が列をなしていたらしい。友人はどうにか『しなこちゃん水筒』をゲットし、娘さんは大喜びだったとのこと。子供を持つって大変だね〜!

……で、しなこちゃんって何?

【画像】出来上がりの全体図はこんな感じ

・原宿系インフルエンサー

調べたところ「しなこちゃん」とは実在する人物で、インフルエンサー、YouTuber、モデル、歌手、スイーツプロデュースなど活動は多岐にわたるらしい。小学校低学年くらいの女児を中心に絶大な支持を得ているのだそうだ。全く知らんかった……!

とはいえ1つ賢くなった私は、さっそくしなこちゃん監修の新商品『DIY アイスバーマシュマロ』(ミント味 / 864円)を購入してみた。超若年層のトレンドをも貪欲に探ろうとする私、ライターとしての伸びしろがエグい。

しなこちゃんDIYアイスバーマシュマロはその名のとおり、アイスバー風のマシュマロをソースとトッピングでアレンジしようという趣旨のもの。

なるほど、これなら幼女でも簡単に作れそうである。どうでもいいけど賞味期限がクリスマスイブなのは “しなこちゃん流” なのだろうか? 私大人だけど、ほんのちょっとアガるね。

それでは、大人だけどDIYアイスバーマシュマロづくりにチャレンジしてみたいと思いマ〜ス!

・用意すべき1つだけのもの

付属の青い「デコレーションソース」がペンと接着剤両方の役割を果たす、ということらしい。何を隠そう、私は元・美術部。幼女向けのお菓子をデコるなど造作もないこと。

と、思っていたのだが……

これがどうして、なかなか描けないッ……!

ここへきてようやく気づいたのは “大人の意地” が逆に創作の障害になっているということ。小手先の技術と引き換えに、私はいつのまにか大切な何かを失ってしまったのだろうか……

……とか感傷に浸っても仕方がないので一旦手を動かすことにする。

ジャン! リアルめの目ん玉を描いてみました。が……青地×青ペンのため、よく目をこらさないと何のこっちゃ分からん。さすがにコレには困惑したお子さんも多いのではなかろうか? 

「こうなったら付属のトッピングで目ん玉をデコるしかない」と思ったところで次なる問題発生。トッピングが指でつまむことすら困難なほど小さいのである。私は大人の意地として、自前でピンセットを用意した。

むろんソースの上にトッピングをブチまけるだけでも、それなりにカワイイ仕上がりになるだろう。むしろ、そっちのほうが本商品の正しい趣旨といえる。しかしながら「子供の芸術的感性を引き出したい」という野望をお持ちの保護者には「ピンセットを用意しておくだけでだいぶ展開が違ってくる」とだけお伝えしておきたい。

・大人の本気を見よ

そんなこんなで小1時間ほど格闘のすえ……

完成したオリジナル・DIYアイスバーマシュマロをご覧ください。

青色部分を空、ピンク部分を地上に見立てた本作品。画像から見えづらいが側面は付属の「パチパチキャンディー」でコーティングされている。雷を起こし、雨を降らせ、地上に花を咲かせる……空に浮かぶ巨大な瞳は、そんな全知全能の神をイメージしてみました。

全国の女児よ、これが大人の本気だッ!!!!

じゃ、さっそく食べてみたいと思いマス! いただきます!!!

・おん……?

思いのほか歯ごたえと弾力がエゲツなかったDIYアイスバーマシュマロ。こんなの女児が食べて大丈夫なのか……? いや、逆に私の噛む力が衰えている可能性のほうが高いか……? 少なくとも高齢者は食べないでおくのが身のためだと思う。

中身はたしかにマシュマロなのだが、それをアイスバー状に固める砂糖が強力な外壁の役割を果たしている。そこにパチパチキャンディーのパチパチとトッピングのガリガリが合わさり、なんとも奇妙な食感を発生させているのだった。

なおDIYアイスバーマシュマロを編集部内に持ち込んだ瞬間、「すごい匂いだね」と全員に言われた。この味と匂いは「アメリカのお菓子みたい」が最も的確かつ唯一の例えだと思う。おいしいか? となると、そういう次元の食い物ではないかもしれない。

ただめちゃくちゃカワイイし、久々に創作意欲が刺激されたのは紛れもない事実だ。大人の私ですらこれだけ楽しめたのだから、お子さんたちにとってはさぞ心踊る商品だろう。しなこちゃん……ただ者じゃねぇ。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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