お茶がポップコーンに“変身” 老舗和菓子店の「ご当地おやつ」 第2弾は静岡県
■にほんばしえいたろうの「都道府県シリーズ」 第2弾で3種類
東京都の老舗和菓子店「榮太樓總本鋪」のカジュアルブランド「にほんばしえいたろう」は、「都道府県シリーズ」の第2弾に静岡県を選んだ。9月1日から順次、販売を開始する。静岡の食材を生かしたポップコーンやスナックといった手軽なおやつで地域の魅力を発信する。
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にほんばしえいたろうは、都道府県ごとの名産をおやつに仕立てる「都道府県シリーズ」を展開している。第1弾の東京都に続き、第2弾は静岡県に決まった。
注目は、静岡県の山間地域で栽培された茶葉を使用した「天空の抹茶Ⓡ」と「天空のほうじ茶Ⓡ」のポップコーンだ。抹茶ポップコーンは無香料・無着色にこだわり、茶葉本来の旨みや鮮やかな緑色、華やかな香りを引き出した。ほうじ茶ポップコーンは直火で強火焙煎した茶葉を使い、香ばしくふくよかな香りが広がる仕立てだ。いずれもサクサクした軽やかな食感が特徴で、大人から子どもまで楽しめる。
もう1つの新商品「おととチップス」は、国内製造のおからと、1匹ずつ丁寧に処理したいわしの煮干しを削って作られたいわし削り節を使用した。カリッとした食感と凝縮された魚のうまみを味わえる。健康志向の高まりを受け、栄養価の高さや自然素材を重視したおやつとしても注目されそうだ。
■第1弾は東京都 地域の特産をおやつに
今年3月に発売されたシリーズ第1弾は、榮太樓總本鋪の創業地である東京都をテーマにした商品だった。ラインアップは、八王子産パッションフルーツを使った「八王子キャンディ」、米麹の甘みをいかした「江戸味噌おかき」、東京蜂蜜を使用した「蜂蜜ふぁふぁ」の3種類。東京都の旗の色をイメージした特別なタグを採用するなど、地域らしさを盛り込んだ内容で、発売当初から話題を呼んだ。今回の静岡県編は、その流れを受けた第2弾となる。
榮太樓總本鋪は創業200年以上の歴史を誇る老舗。「あめやえいたろう」に続き、2013年に誕生した「にほんばしえいたろう」は、和菓子をもっと身近に楽しんでもらうことを目的としたブランドとなっている。恵比寿の1号店ではどらやきやきんつばをはじめ、50種類以上のおやつを販売し、現在は全国に店舗を広げている。老舗の確かな技術を生かしつつ、若い世代や子どもたちにも手に取りやすい価格帯とカジュアルな商品展開で人気を集めている。
「都道府県シリーズ」は、地域の特産をおやつに落とし込むことで、観光や帰省の際の手土産にもなると期待されている。第1弾の東京に続く静岡編は、自然と食文化を感じられる一品揃い。和菓子ファンやスナック好きにとって見逃せない存在となる。
第2弾の商品は「天空の抹茶ポップコーン」、「天空のほうじ茶ポップコーン」、「おととチップス」の3種類で、価格はいずれも300円(税抜)となっている。9月1日から順次、アトレ恵比寿本店、日本橋本店、全国のにほんばしえいたろう店舗で取り扱う。
(SHIZUOKA Life編集部)