最悪のロードレイジ…11歳の少年を射殺した22歳の男が逮捕 “運転めぐる口論”に巻き込まれたか
”最悪の”ロードレイジ
11月14日午前7時30分頃、米ネバダ州ヘンダーソンの高速道路で発生した交通トラブルが、11歳の少年ブランドン・ドミンゲス=チャバリアくんの命を奪う悲劇へと発展した。
この“最凶・最悪のロードレイジ”と呼ぶべき事件の容疑者は、22歳のタイラー・マシュー・ジョンズ。彼は現在、殺人罪で保釈なしの勾留中である。
運転をめぐる大人同士の口論に子どもが巻き込まれる
この日、ブランドンくんは継父アヤラ氏の運転する車で学校へ向かう途中だった。報道によれば、ジョンズ容疑者の車とアヤラ氏のSUVが並走し、路肩で口論に発展。ジョンズ容疑者が車内から発砲し、後部座席にいたブランドンくんが被弾してしまった。
銃撃後、アヤラ氏は容疑者の車に衝突して逃走を阻止し、両車両は停止。そこに偶然通りかかったラスベガス市警の警官が現場を制止した。
ブランドンくんは搬送先の病院で死亡。死因は頭部への銃創だった。ジョンズ容疑者はその場で発砲を認めており、「子どもが乗っているとは知らなかった」と供述したという。
「威嚇目的で殺意はなかった」
「息子の命は奪われた。撃つ権利はない」
11月18日に行われた初公判では裁判所が保釈を認めず、ジョンズ容疑者はネバダ州クラーク郡拘置所に勾留中。判事は「無関係な市民の命を脅かす危険な行為」と非難した。
弁護側は「発砲は威嚇目的であり、殺意はなかった」と主張。アヤラ氏の運転が挑発的だったとし、「午前7時半にそのような運転をしている車に子どもが乗っているとは思わなかった」と述べている。しかし、ブランドンくんの母親は「息子の命は奪われた。子どもが見えなかったとしても、撃つ権利はない」と法廷で涙ながらに訴えた。
次回公判は12月4日に予定されており、事件は現在も捜査中。さらなる証拠や証言の精査が進められている。
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