店主の確かな目利きで仕入れた新鮮刺身が人気『楽食酒家 たお』 尼崎市
南武庫之荘の山手幹線沿いにある、割烹料理店のようなクオリティの創作料理が楽しめ、接客もとても丁寧で気持ちが良いと評判の居酒屋に取材へ行ってきました。
噂のお店『楽食酒家 たお』(尼崎市)は阪急 武庫之荘駅から南へ真っ直ぐ徒歩約10分、深夜2時まで営業されています。
店主の田尾さんは元々営業の仕事をされていましたが飲食業界に興味があり、居酒屋での約3年間の修行を経た後、2021年に地元である武庫之荘に同店をオープンされました。
店内はカウンター席と掘りごたつ式の席の両方があり、落ち着いた照明で木の温かみを感じられる空間になっています。
今回筆者はほとんどのお客様が頼むという「おまかせお造り盛合せ」と「鹿児島黒牛タタキ」、秋らしさを感じられる「松茸土瓶蒸し」の3品を注文しました。
毎日店主自ら仕入れに行き、その日もっとも新鮮で良いものを刺身として提供されています。3種盛りと5種盛りの2種類があるのですが、それぞれ1種サービスで追加してくださるというから驚きです。リーズナブルな価格も嬉しい限り。
取材時は長崎産の本鮪中トロ、高知産の縞鯵、大分産の平目、明石産の鰆塩炙り、愛媛産の真鯛、北海道産の帆立貝柱という豪華なラインナップで、中トロにわさびをのせていただくと上品なマグロの脂とピリと感じるわさびとの相性は抜群で、口の中で一瞬でとろけてなくなってしまいました。
次に炙ったさわらに塩とわさびで味付けされた刺身は、身がふわふわで炙ってあるので香ばしさも感じられます。塩でいただくので身の甘みが引き立っていました。
「鹿児島黒牛タタキ」は、お肉はとてもやわらかく噛めば噛むほど口の中で旨味と甘みがじゅわ~と広がります。手前の自家製唐辛子ニンニクやねぎなどの薬味と一緒に食べると、またさらに美味しさが格上げされます。
高級料亭に出てくる佇まいの松茸が入った「土瓶蒸し」も同店ならリーズナブルにいただけます。
お出汁をお猪口にそそぐと松茸のかぐわしい香りが鼻腔をくすぐります。まずはそのままいただくと素材の旨味が全てこの出汁に出ていて、なんともいえない幸福感を味わえます。
中の具材は松茸はもちろん、海老や鱧などが入っていて食べごたえも十分です。お出汁にすだちを絞るとまた爽やかさがプラスされ風味豊かな味合いに変化します。
接客面でも高い評価のある同店ですが、田尾さんは「このお店に来て頂いたお客様になんのストレスも感じず、ゆっくりお食事を楽しんで頂きたい」と、日々お客様の気持ちに寄り添って接客されています。“誠実で人として正しい行動をする”という店主のスタンスがお店の雰囲気や料理にまでよい影響を与えているのでしょう。
豊富なメニューと美味しい日本酒を楽しめる同店にぜひ足を運んでみてください。
場所
楽食酒家 たお
(尼崎市南武庫之荘3-25-10)
営業時間
17:30~2:00(L.O.料理1:00 ドリンクL.O.1:40)
定休日
水曜日(祝日、祝前日の水曜日は営業)