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【道の駅の企画実例】『大宜味村観光協会』の「おおぎみ古本市」in 道の駅おおぎみ

ソトコトオンライン

【道の駅の企画実例】『大宜味村観光協会』の「おおぎみ古本市」in 道の駅おおぎみ

TOP写真:口コミとSNSによる告知のみだったが、大勢の人を集めた「おおぎみ古本市」。

なぜ道の駅を選び、どう活用を考え、実際にやってみてどうだったか、次回やるならばどういうところを工夫するかなど、道の駅を「うまく使っている」みなさんにあれこれと聞いてきました!「今度道の駅で、こういう企画やってみませんか?」という会話が生まれそうな実例を紹介します。

道の駅DATA:沖縄県大宜味村字津波95 www.yambaru-vc.com

本好きの熱い思いが実現した、リユースの取り組み。

沖縄県の『大宜味村観光協会』は、7年前に廃校になった津波小学校で処分予定だった約4000冊の本を譲り受け、『道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター』で無料配布する活動を2022年末にスタート。その一環として、2023年2月に「おおぎみ古本市」を開催した。

左から、道の駅の館内に造られた配布用の本棚。2022年の年末に廃棄処分される予定だった大量の本。そして、主催者の思いが書かれた「『本』もらってください」のメッセージ。

会場では本の譲渡だけでなく、地元の古書店による本の販売も。軽食を提供するキッチンカーも出店し、ゆったりとした時間を過ごしながら本との出合いを楽しむ空間がつくられた。「アクセスのいい道の駅の屋根付広場を会場に、大勢の本好きの方々が語らい、好きなことでつながる場をつくることができました」と語るのは、この活動を発案した崎山すなおさんだ。

古本市の開催日は1000冊以上の本が引き取られた。来場者の中には津波小学校を卒業した人の姿もあったそうで、「昔読んだ本を見つけて、うれしそうに語る方の笑顔が印象的でした」と崎山さん。本の配布は現在も継続中。地元の方からは「うちの読まなくなった本も持ってきていい?」と提案もあるといい、道の駅を介してリユースの取り組みが広がりつつある。

「おおぎみ古本市」の企画者・崎山すなおさん

道の駅でイベントを開催してよかったことは、「好きなことを通して地域とつながる」をコンセプトに、自分の好きな「本」に特化した企画ができたことです。

道の駅の担当者から一言:一冊一冊の中にストーリーや思い出が詰まった本を、不用になった場所から必要な人へと届ける取り組みは、今の時代にもマッチしていて本当に素晴らしいことだと思います。これからも活動を応援していきます!

text by Sho Suzuki

記事は雑誌ソトコト2023年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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