観光シーズン前に山開きと安全祈願 伊賀・津境の青山高原で
ツツジやアセビ、ススキなどの名所として知られ、三重県伊賀市と津市の境に位置する青山高原で4月16日、観光シーズンを前に山開きと安全祈願祭が開かれ、地元関係者ら約30人が参列した。
室生赤目青山国定公園にある青山高原には、東海自然遊歩道が整備され、花々の見頃の時期にはハイキングやバイクツーリングの人らが多く訪れる。山頂付近には風力発電施設が点在し、標高756メートルの三角点からは伊勢湾が見渡せる。
同行事は、青山観光振興会が毎年この時期に開いているもので、例年は三角点西側の山頂小屋で開かれていたが、老朽化による建て替え工事中のため、三角点南側のカフェ「ウィンディーヒル」(伊賀市勝地)店内で開催。午前10時20分ごろ始まり、奥山愛宕神社(同)の内保隆幸宮司が祝詞をあげ、屋外で四方払をした後、同振興会、両市、県、地元の各種団体の関係者らが玉串を奉げた。
行事の後、同振興会の金山修会長は「青山高原は四季折々の景色が楽しめ、天気が良ければ富士山まで望むこともできる。昨年度は大きな事故も無く、多くの方が訪れてくれた。関西万博が開幕し、伊勢神宮の式年遷宮も儀式が始まるので、県内外から訪れる人が増えてくれたら」とあいさつした。