近所で盗みを繰り返す泥棒猫の“タブー” 飼い主は持ち主探しに追われる羽目に(英)
英ウェスト・ヨークシャー州在住の女性はこのところ、靴下や手袋、パンツなどの写真をSNSに投稿し続けている。これは盗み癖のある愛猫が、近所の家や庭に忍び込み、これらの衣類を持って帰ってきてしまうことが原因だった。悩ましい愛猫の行動だが、周囲からは「ロレックスの店に行くようにトレーニングした方がいい」とジョークの声が寄せられていると、英ニュースメディア『Daily Express』などが伝えた。
【写真】“タブー”が持って帰ってきたものの一部。その盗みにもこだわりがあるようで…
愛猫の困った行動に頭を悩ませているのは、英ウェスト・ヨークシャー州オトリーに住むサンドラ・ダンスキンさん(Sandra Danskin、62)だ。夜勤シフトで働くサンドラさんが帰宅すると、猫用の出入口や家の前に見知らぬ靴下や手袋が落ちている。
これは愛猫“タブー(Taboo、12)”の仕業で、サンドラさんが不在の間、タブーはどこからか靴下や手袋などを持ち帰ってくるのだ。
サンドラさんはタブーの盗みについて、「今朝は4足の靴下とパンツがありました。タブーはこうした衣類を好んで持って帰ってしまうんです。モップの先端やキッチンペーパーだったこともありましたし、6個入りの卵をパックごと持ち帰ってきたこともありましたよ。全部割れていましたけどね」と明かす。
これまでの“盗品”を撮影した写真には、多数の靴下やガーデニンググローブ、子ども用の靴、水着、タオルなどが写っている。これだけ多くの“犯行”を繰り返しているタブーだが、現行犯で捕まったのは一度きりで、近所の家の乾燥機からTシャツを盗もうとした時だけだった。
タブーは近所の庭に干してある洗濯物や、近所の家のドアが開けっ放しになっているところを見つけて盗んでいるのではないかと、サンドラさんは推測している。タブーが持ち帰ったものを箱に保管しているサンドラさんは、これらを写真に撮ってFacebookに投稿し、持ち主を探す羽目になっている。
タブーはただ盗みが好きなだけではないようで、片方の靴下を盗んだ時は必ず現場に戻り、もう片方も盗んでペアを完成させると言い、こだわりを持っているようだ。
サンドラさんは、タブーに対する周囲の反応を「『近くのロレックスの店に行くように、タブーをトレーニングするといいよ』とジョークを言われたこともありますよ」と笑って話す。
そんなタブーはもともと、サンドラさんの娘ジェマさん(Gemma)が飼っていた猫だった。当時から盗み癖のあったタブーは、乾燥機から衣類を持ち出しては2階に持っていっていた。しかし、この行動にジェマさんはお手上げ状態となり、サンドラさんがタブーを引き取ることになった。
サンドラさんが在宅時に何かを持ち帰ってきたタブーは、家の外で甲高い声で鳴き、サンドラさんに知らせる。「タブーに盗みについて話してみましたが、その習慣は変わりませんでしたね。盗みをやめる気はないみたいです」と、サンドラさんは苦笑いしている。
ちなみに2021年には米オレゴン州で、盗み癖のある猫に困り果てた飼い主が、「うちの猫は泥棒です」と庭に看板を立てて近所に愛猫の盗み癖を知らせていた。
画像は『Talker 「Literal cat burglar steals clothes from unsuspecting homeowners」(Sandra Danskin via SWNS)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)