貴重な茶樹で収穫体験 新井小児童80人が参加
新井町公園で4月24日、新茶摘み体験が行われ、横浜市立新井小学校の3・4年生約80人が参加した。
新井町では昭和初期まで茶畑が点在。地場産業として栄えた歴史がある。幕府の領土だった林を新井忠兵衛という人物が宝暦年中(1751〜64年)に開発し、「新井新田」と呼ばれた畑で明治7年(1874年)に黒崎平七が茶栽培を始めたとされている。
その後、所有者となった鈴木政右衛門が茶樹を守ったが、戦時中の食糧増産体制で茶畑はサツマイモ畑や麦畑に変わった。今では新井町公園の一画に植えられた茶樹のみとなったが、茶畑があった名残として同小の校章には茶葉と花が図案化されている。
この日は同公園の茶樹を管理する「茶樹の会」(佐藤貞夫代表)のメンバーが、茶葉の先端にある芽とその下の葉を摘む「一芯二葉」という摘採法を児童に指導。児童は一番茶を摘み取った。