「サクマドロップス」「ビスコ」「吉野家牛丼」非常食はこんなにおいしくなった! 防災士・どろだんご先生おすすめ非常食7選を実食!
防災士・どろだんご先生に「子どもの防災体験」の方法を取材。パンやせんべい、牛丼など、最新非常食を紹介。実食レポートも。(全2回の2回目)
【画像を見る】➡激ウマ【非常食】を実食! 「サクマドロップス」「ビスコ」「吉野家牛丼」など7選!災害が起きたときに備えて、最低でも3日分の食品備蓄が重要だと言われています。「避難訓練は“食”の訓練もとっても大事です」とは、防災士の資格を持つどろだんご先生。
災害時は、慣れない避難生活で食欲が落ちてしまう子も多く、さらに食べ慣れない非常食を食べられない、ということも。そこで、普段から非常食を「食べておく体験」が必要だと言います。
さらに「最近の非常食はおいしいんです!」とどろだんご先生。
そこで今回は、Ane♡ひめ読者モデルの大口瑠璃ちゃん(7歳)と真緒ちゃん(10歳)姉妹に、どろだんご先生おすすめのおいしい非常食7選を実食してもらいました。
Ane♡ひめの読者モデル・大口瑠璃ちゃん(7歳)と真緒ちゃん(10歳)姉妹。今回は非常食を体験します!
①尾西のひだまりパン プレーン
「尾西のひだまりパン プレーン」オープン価格(発売元:尾西食品)保存期間は製造から5年。パネトーネ種に含まれる乳酸菌、気密性の高い包材と脱酸素剤により長期保存が可能に。
こちらは、お湯か水を注ぐだけでおいしいごはんが食べられる「アルファ米」シリーズなどで知られる『尾西食品』の長期保存パンです。
袋を開けるとふわっと甘い香りが広がり、食感はしっとり。
「かんだときにふかふかしていておいしかった!」(瑠璃ちゃん)
「食べたときにしっとりしていて、普通にお店とかで売っているパンよりもおいしい!」(真緒ちゃん)
【どろだんご先生おすすめポイント】
私も初めて食べたとき、おいしくて驚きました!ほんのり甘くて、非常食とは思えないほどしっとり口溶けがよいのが特徴です。今回食べてみたのはプレーンですが、チョコ味とメープル味もあり、子どものおやつにもぴったり。いろいろな味を常備しておけば、災害時も飽きずに食べられると思います。
②チョコえいようかん
「チョコえいようかん」864円(税込/発売元:井村屋)。保存期間は製造から5年6ヵ月。フィルムで個包装されたようかん5本入り。フィルムをひっぱるだけで簡単・手軽に開けられる。※小売店によって価格の変動あり。
以前、SNSでも話題となった「チョコえいようかん」は、「あずきバー」や「ようかん」など、あずき製品を中心に販売する『井村屋』が、ようかんの製造技術を生かして開発した長期保存が可能なチョコ味のようかんです。
1本食べるだけで177kcalのエネルギー補給が可能な上に、ワンハンドで水がなくても手軽に食べられるので、スポーツやアウトドア、さらに受験勉強中など、さまざまなシチュエーションに便利。
「普通のようかんじゃなくてチョコ味がおいしかった。5年ももつのがすごいと思いました」(瑠璃ちゃん)
「チョコのお菓子みたいなんだけど、少しようかんぽい感じもあっておいしかったです」(真緒ちゃん)
【どろだんご先生おすすめポイント】
チョコえいようかんは非常食界の「革命」です! チョコ味でおいしいし、腹もちもよく栄養価も高い。私も小腹が空いたときによく食べています。
あんこが苦手な子でもチョコ味だからおいしく食べられるし、非常時に糖分を取ることで体も脳も元気になりますよ。
③醬油せんべい
「保存缶醬油せんべい」699円(税込/発売元:越後製菓)保存期間は製造から約5年。個包装になっているので、食べやすく便利。2枚入りが6袋入り。
老舗米菓メーカー越後製菓が販売する「保存缶醬油せんべい」は、甘めの醬油がかかった軽い食感のおせんべい。うす焼きなので、子どもやお年寄りでも食べやすく便利です。
イージーオープン缶なので缶切りがなくても簡単に開けることができます。
※缶のフチで手を切ってしまうおそれもあるので、缶は大人が開けてください。
「おせんべいが好きなので、醬油味でおいしかった。非常食じゃないみたいだった」(瑠璃ちゃん)
「非常食って書いてあるのに普通においしく食べられるから、長く保つし便利だと思いました」(真緒ちゃん)
【どろだんご先生おすすめポイント】
おせんべいはお米からできているので、グルテンフリーなのも大きなポイントです。小麦アレルギーの方がいるご家庭も安心して食べられます。
標準的な醬油せんべいの味で、食べる人を選びませんし、お米だから腹もちもいいですよ。
④ちょこっとプッチンプリン
「ちょこっとプッチンプリン カスタード」238円(税込/発売元:江崎グリコ)。保存期間は常温で181日間。個包装6個入り。※小売店によって価格の変動あり。
あのプッチンプリンの史上最小サイズであり、常温保存可能なのがこちら。
非常食として売られているわけではありませんが、非常時にも便利です。
しっかりと密封されているので、フタをはがすのに少々苦戦していましたが、あまりのおいしさに2人とも一瞬で完食!
「一口サイズで食べやすい。いつものプッチンプリンが非常食で食べられるのはうれしい」(瑠璃ちゃん)
「冷やさなくても保存できて食べられるのがすごくいいと思いました」(真緒ちゃん)
今回食べたのはカスタード味ですが、ミルクショコラ味もあります。
【どろだんご先生おすすめポイント】
みんなが知っているプッチンプリンが常温で保存可能な非常食として使えることはあまり知られていないと思います。容器のまま一口で食べられてお皿もいらないですし、食べ慣れている味は安心するもの。避難生活時に、プッチンプリンが出てきたら、お子さんたちは喜ぶと思いますよ。
⑤ビスコ保存缶
「ビスコ保存缶」648円(税込/発売元:江崎グリコ)。保存期間は製造から5年6ヵ月。缶詰タイプの長期保存可能な「ビスコ」30枚入り。※小売店によって価格の変動あり。
※缶のフチで手を切ってしまうおそれもあるので、缶は大人が開けてください。
非常食の定番といえばビスコ。学校用の非常袋に入れているご家庭も多いのではないでしょうか。
どろだんご先生は缶に書いてある表記に注目。缶には災害用伝言ダイヤル「171」についての説明が書かれていて、非常時に缶を見れば電話をかけられるようになっています。
そのことを瑠璃ちゃんと真緒ちゃんに教えると「知らなかった!」と驚いていました。他の非常食のパッケージにも書かれていることが多いので、ぜひよく見てみてください。
「いつも食べてるお菓子が食べられるのは嬉しいと思いました」(瑠璃ちゃん)
「ビスコでも非常食の缶があって、災害伝言ダイヤル171のことが書いてあることを知らなかったのでびっくりしました」(真緒ちゃん)
【どろだんご先生おすすめポイント】
プッチンプリンと同じく、いつも食べているおやつを非常食に食べられるのは、ホッと安心できますよね。保存缶入りのビスコは、乳酸菌入りで栄養価も高くておいしい。非常時の強い味方です。ぜひ防災バッグに入れておいてくださいね。
⑥防災用プラボトルドロップス
「防災用プラボトルドロップス」5本2,430円(税込/発売元:サクマ製菓)保存期間は製造より5年。密封性の高いプラスチックボトルを採用しているので長期保存が可能に。
『サクマ製菓』人気の定番商品、缶ドロップスが防災用のプラスチックボトル入りに。味は缶ドロップスと一緒で、いちご、パインアップル、オレンジ、レモン、りんご、メロン、すもも、ハッカの8種類。
食べ終わったあとはコップ代わりにもなります。
「レモンの味がしておいしかった。ボトルがおくすりの容器みたいな形をしていてびっくりしました」(瑠璃ちゃん)
「ドロップスなのに5年間保存できるのがすごい。味はとってもおいしかったです」(真緒ちゃん)
【どろだんご先生おすすめポイント】
ドロップは長い時間舐めていられるし、非常時に甘いお菓子を食べることはリラックスにもつながります。
缶が長期保存できるボトルになっていて非常食として販売されていることを知らない方も多いので、ぜひ1本置いておいてほしいです。お子さんと「何味にする?」と言いながら選ぶのも災害時の気分転換にもなりますよ。
⑦吉野家 缶飯 牛丼
吉野家 缶飯牛丼6缶セット【非常用保存食】4,860円(税込/発売元:吉野家)。保存期間は製造から4年。吉野家から常温のまま食べられる「缶飯」が登場。お店と同じ厳選された牛肉と秘伝のタレを使用して作られている。
※缶のフチで手を切ってしまうおそれもあるので、缶は大人が開けてください。
「缶飯」シリーズは、牛丼、豚丼のほかに、焼塩さば丼、焼鶏丼(写真なし)の4種類がある。お湯を注ぐだけで食べられるスープ「牛すい」も。ローリングストックにもぴったり。
牛丼と豚丼の缶詰に使用しているお肉は、お店と同じものを使い、お米は宮城県・秋田県産の高機能玄米「金のいぶき」を使用。玄米は白米に比べて食物繊維やビタミンEなどの栄養成分が豊富です。
「牛丼が缶詰になっているの?」と興味津々の2人。ひと口食べてみて「おいしい!」と夢中になり、瑠璃ちゃんは、「おいしいからもう少し食べたい~!」と最後まで食べ切っていました。
「缶詰の中にお米が入っていてびっくりした! 味はおいしかったです」(瑠璃ちゃん)
「玉ねぎとお肉がやわらかかった~。4年も保存できるなんてすごいです!」(真緒ちゃん)
【どろだんご先生おすすめポイント】
温めずにそのまま缶を開けて食べられるのが一番のポイントです! 味も4種類あるので、選べるのが嬉しいですよね。この缶飯シリーズ、あまり知られていないので、広まってほしいなと応援しています。
実食前は「おなかすいた~」と言っていた2人でしたが、非常食の試食ですっかりおなかいっぱいに! 試食の感想を聞いてみると、
「非常食は前のイメージだとお湯とかを使わないとできないのかなと思っていたけど、おせんべいやチョコようかんなど、いろいろあってびっくりしました」(真緒ちゃん)
と、非常食に対するイメージが変わったことを教えてくれました。
「非常のときに食べるものだからおいしくないイメージがあるかもしれませんが、最近の非常食は、全体的に味のレベルが高いんですよ! おいしく日常的に食べられるものばかりなので、食べながらローリングストックしていくのがベスト。また、子どもは知らない味を受けつけないことが多いので、ビスコやサクマドロップスのように、食べたことのある味が非常食になっていることをもっと知ってもらいたいですね」(どろだんご先生)
地震や豪雨など、災害が日常的に起こる日本。いざというとき、非常食は本当に役に立ちます。
今回気になったものはぜひ購入して、子どもと一緒に一度食べてみてくださいね。
撮影/安田光優
取材・文/石本真樹