鴨川シーワールドで<干支・巳にちなんだ海の生き物>を展示 特別展「2025年干支の生き物」開催中【千葉県鴨川市】
千葉県鴨川市の鴨川シーワールドは現在、干支の「巳」にちなんだ特別展「2025年干支の生き物~海の巳(ヘビ)たち~」を開催中です。会期は2025年1月31日まで。
特別展では「巳(ヘビ)」に由来した名前を持つ海の生き物たちを展示しています。
海の巳(ヘビ)たち
ヘビというと陸上の生物を思い浮かべますが、実は海の中にもヘビと名の付く生き物たちが暮らしています。
特別展「2025年干支の生き物~海の巳(ヘビ)たち~」ではシマウミヘビのようにいかにもヘビのような魚から、ヘビギンポのような一見するとヘビのように見えない魚まで幅広く展示。また、魚のほかにもオオヘビガイと呼ばれる巻貝の仲間なども観察することができます。
磯遊びでは定番の魚・ヘビギンポ
ヘビギンポ(Rosenblatella etheostoma)はスズキ目ヘビギンポ科に属する小型魚です。
ヘビギンポ科の魚は南方を中心に多くの種が知られていますが、ヘビギンポは日本各地に分布。浅海の岩礁などでごく普通に見られる魚で、磯遊びでは定番の魚として知られています。
本種の大きな特徴は名前にヘビと付くことのほか、背びれを3つもつことです。英語ではこれに由来した”Triplefin blennies”という名前が付けられています。
体から粘液状の糸をだして獲物を絡めとる・オオヘビガイ
オオヘビガイ(Serpulorbis imbricatus)はムカデガイ科に属する貝類で、北海道南部から九州の広い範囲に分布します。
本種は潮間帯に生息し、ヘビギンポ同様に磯でごく普通に見られる生き物です。大きさは殻径5センチほどで、とぐろを巻くように岩に固着し、一見すると貝類に見えないのも特徴。本種の変わった形は英名にも影響しており、”Worm shells”と呼ばれています。
また、捕食方法も少し変わっており、体から粘液状の糸をだして獲物を絡めとります。
猛毒のウミヘビに擬態・シマウミヘビ
シマウミヘビはウナギ目ウミヘビ科に分類される魚です。
海には爬虫類のウミヘビと魚類のウミヘビがいますが、本種を含むウナギ目のウミヘビは鱗を持たないことなどから爬虫類のウミヘビと区別することができます。
シマウミヘビはインド洋から西部太平洋のサンゴ礁に生息。本種の特徴的な縞模様はクロガシラウミヘビなど猛毒のウミヘビに擬態していると考えられています。
名前の由来を考えてみよう
特別展「2025年干支の生き物~海の巳(ヘビ)たち~」は2025年1月31日まで、トロピカルアイランド内特設会場で開催中。
名前に巳(ヘビ)と付く生き物たちを間近に観察しながら、どうしてヘビにちなんだ名前が付けられたのか考えてみませんか。名前の由来がわかれば、生き物をもっと楽しめるかもしれません。
詳しい情報は鴨川シーワールド公式Webサイトで確認することができます。
※2025年1月8日時点の情報です
(サカナト編集部)